育休3年は必要か
三歳児神話は本当か
結論から言うと、私は育休3年というものをしてみたかった。
現実的には、実際にそれだけ休んで、保育園に入れるかどうかという問題があります。
ただ私は、第1子の息子が1歳の時に職場復帰したのは、それを知ってのことではなかった。
仕事の専門性が高い上に、職場が変化の多い過渡期で、正規職員の私が長く休むことは責任を感じるし、私自身も気になっていたのです。
結果として、「第1子の孤独で大変だった子育て」というnoteにも書いたのですが、まだ私と離れることが息子にとってはきつかったのか、息子は病気になって入院してしまいました。
まだ立つこともできず、乳離れもしていなかった息子にはかわいそうなことをしました。
短時間勤務で職場復帰しましたが、しばらくしたらフルタイムにするつもりで、断乳もしました。これもかわいそうだった。
息子は1歳半ぐらいまで母乳を飲んだので、世間的には十分だったかもしれませんが。(当時見かけた育児雑誌の表紙には「卒乳の平均は1歳2か月」と書いてありました)
批判を覚悟で言うなら、三歳児神話(おおむね、子どもが3歳になるまで、お母さんが育児に専念すべきといった意味)というのも、あながち間違ってはいないというのが、上記のことを経験した私の感覚です。
卒乳の時期
子どもを保育園に入れると、2歳児クラスまでは「乳児クラス」と呼ばれていました。2歳児クラスというのは、4月1日の時点で2歳なので、3歳のお誕生日を迎える年度です。実際、3歳ぐらいまではお母さんにベッタリでお乳を飲んでいてもおかしくないと思うのです。
卒乳の時期については様々な意見がありますし、これが正解というのはないと思いますが、おばあちゃん助産師さんの本を読むと「歩けるようになったらいつでもオッケー」という見解が書かれていました。
遅ればせながら「バイバイ」と手を振ることを覚え、歩けるようになっていた息子。「この日になったら、お乳バイバイ」と言い聞かせ、カレンダーに毎日シールを貼っていったのでした。
ちなみに、第2子の娘は、2歳過ぎ(1歳児クラスの途中)まで母乳を与えました。お乳を飲みたいと「ちち!」と訴える娘。言葉が増えてくると「お乳飲みたい」とまで言えるようになっていました。そこまで与えると、「卒乳」は「かわいそうなもの」ではありませんでした。ちょっと寂しかったかもしれませんが。
リアルな話をすると、息子の断乳の後は、お乳が張って大変で、お世話になっていた助産所に駆け込みました。それで学んだ私は、娘の卒乳の時はあらかじめ助産師さんに日を伝え、娘に最後の授乳をした後、母乳を出し切る手当てをしてもらいました。
助産所での手当ての後、ショッピングモールに寄ったのですが、私はとても疲れて消耗していました。出し切りましたからね。今でも忘れられません。母乳を出すって、大変なことなのです。
世界的には、2歳ぐらいまで母乳を与えると聞いたことがあります。次の子を計画したり、仕事復帰したり、母乳をあげるのが非常に大変だと感じたりする場合は、赤ちゃんの様子をみてミルクに切り替えたり、卒乳したり。そのへんは千差万別だと思います。
子どもは個性が豊か
やや三歳児神話の話に戻りますが、子どもにもよるんだと思います。同僚のお子さんは生後9ヶ月で自分から卒乳したと言いますし(第3子で、上の2人がお乳を飲んでいないことに赤ちゃん自身が気付き、自分にも必要ないと判断したらしい)、発達ゆっくりめな子のママが、専門家から「お母さんが働いて保育園に預けたらどうか」とアドバイスされて(こちらも第3子で、上の子たちもママも世話を焼く環境にあったからか)、それでうまくいったという話も聞きます。
このように、子どもは育つ環境も含めて個性が豊かですが、ある程度は一律な枠組みの中でやっていかなければならないという現実はあります。
保育園に入れない!?
同業の友達の場合、詳しいことはわかりませんが、どうやら育休を3年とった結果、保育園に入れなさそう、仕事が続けられない、という現実に直面したそうです。
そしたら旦那さんが「そんなん聞いてない」ってなって、夫婦関係がギクシャクしたみたいです。
友達は、良かれと思って育休を3年とったのでしょう。でも保育園に入りやすいのは0歳児か1歳児(地域によっては、それすら難しかったり、逆に待機児ゼロの自治体は、2・3歳でも大丈夫かもしれません)。0歳児から1歳児になるときに人数の枠が増えますが、それ以降は増えません。
そして今の世の中、「じゃあ仕事辞めてもいいよ」ってなる可能性は、昔に比べると低いでしょう。
結局、その夫婦は離婚しました。
「産クラ離婚(産後クライシスによる離婚)」という言葉もあるように、子育て環境が大変すぎることは、離婚の原因になりえます。
友達のケースは「子育て罰」という言葉が頭をかすめました。子育てが罰ゲームのように大変なのです。日本の子育てはデスゲームだと訴える人もいます。
世界規模で活躍するワーママが、異動先について「ボス、日本だけはやめてください」と懇願するという話も聞いたことがあります。
私たちは、その日本で子育てしているので、逃げることができません。
女性が社会から求められていること
そして私たち女性は、社会からこのようなメッセージを受け続けます。
ここまでできたら100点☆
例外的に、これをやってのけた人が、私の身近に1人だけいます。
前述の友達は、シングルでワーママとして頑張っているようでしたが、今は連絡を取れていません。
新たな可能性
子どもが保育園に入れないことで仕事を失うリスクを抱えたり、実際に退職を余儀なくされる女性がいる一方で、幼稚園が延長保育をするようになって、働けるようになった女性がいるという話も聞きます。
私は30歳になる年に、小学校5・6年生でお世話になった担任の先生が前年度末で退職されたと知り、「先生お疲れさま&三十路記念」ということで、クラスの同窓会を開きました。
3人目を妊娠している専業主婦の子がいて、お金ないのにって言ってたのですが、後に前述のようなことで、和菓子屋さんで働けるようになったのです。上のお子さんは小学生で、学童保育です。
ちなみに、この記事で「保育園」と表現してきたのは「認可園」のことで、これも前述のnoteに書いたのですが、年度途中で認可園の空きがなくて息子を預けられなかった私は、次の4月まで認可外の保育施設のお世話になりました。
今あるリソースで精一杯、私たちは働きながら子育てをしています。子どもにもママ自身にもベストなワークライフバランスを、追求していけるといいなと思います。
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