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語学

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全くの未知が少しづつわかってくる過程がおもしろいから、言語学習って好きなんです。ここでは、母語とは違う文法を持った言語を学習して発見したことなどを綴っていこうと思ってます。
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外国語学ぶとカメラアングルが増える

外国語学ぶとカメラアングルが増える

唐突ですが私は外国語を学ぶようになってから、夢の見方が変わりました。何が変わったって、夢に「カメラアングル」が加わったってことでして。

それまで夢って、だいたい自分の目を通してor少し引いたところで自分を見ている夢だったんです。が、フランス語を話すようになってから、夢の中で1カメ、2カメ、3カメみたいな感じてパッパッと切り替わるようになったんですよね。驚きの体験でした。

これってもしや言語と関

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大人がゼロから外国語を習得するイマドキな方法

大人がゼロから外国語を習得するイマドキな方法

私がフランス語を始めたのは20歳。仏語で仕事できるレベルに到達したのは25歳。そして今、ベルギー移住してから31歳でオランダ語を1から勉強し始めているのですが、久しぶりに外国語初心者として学習をしてみて、「10年前より全然効率いい方法いっぱいあるやん…‼」というのに気づきました。

10年前はスマホもSNSもまだ無かったんですよね私の世界には…

そんなわけで、いろんなものがアップグレードした今だ

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ベルギーの翻訳会社で働いて知った、EU翻訳業界の事情

ベルギーの翻訳会社で働いて知った、EU翻訳業界の事情

ベルギーに移住後初の仕事、翻訳会社でDTPオペレーターとして働いて知った、ヨーロッパの翻訳業事情。人間の翻訳者の苦境を知った…くらいの衝撃だったのでそのことを綴ろうと思います。

働いて初めて知ったのですが、1つの国で3つの言語が話されている&欧州政府があるベルギーでは、翻訳業がすごく盛んなのです。その分競争も激しく、翻訳業者の効率化と自動化が半端なく進歩してました。どんだけ自動化してたかっていう

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ギターと外国語学習の共通点(深読み)

ギターと外国語学習の共通点(深読み)

語学学習と楽器習得って似てるなぁ、と最近思っております。

私は謎の衝動に駆られて30歳からギターを始めたんですが、「何っもわからん」状態から、1コードずつ弾いてくとある程度音になる、真っ暗闇にちょっとずつ明かりが灯って見えてくる、そんな喜びが外国語学習と一緒なんですねぇ、これが。

やっぱり最初は好きな曲のコピーから始めるわけですよ。で、同じギタリストの曲をまとめてコピーしてると、その人がよく使

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「なんで上巻から読むの⁉」から見る言語が世界のとらえ方に与える影響

「なんで上巻から読むの⁉」から見る言語が世界のとらえ方に与える影響

話す言語によって世界のとらえ方は変わるシリーズ第二弾。(第一弾はこちらで書きました)

母語が違う夫と暮らしていると「あぁ!そういう解釈するのね…!?」という発見が結構あるんですが今回はそんなエピソードの一つ。

私が上・下巻の2巻からなる小説を読んでいたときのこと。

夫「何読んでるのー?」
私「インフェルノだよー妹から借りて読み始めたところー」
夫「へー…ていうか、なんで『上』から読んでるの?

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外国語は「ビジネス会話」より「日常会話」の方が難しいと思う件

外国語は「ビジネス会話」より「日常会話」の方が難しいと思う件

外国語のレベルって、よく、下から「日常会話レベル」→「ビジネスレベル」→「ネイティブレベル」って段階分けされるじゃないですか。

でも、外国語やって海外で勉強や仕事をした私にとって、実は一番難しいと感じるのは「日常会話(雑談)」だと思うのです。

ビジネスの場面で出る会話って、だいたい何の話か「トピック」がはっきりしていることが多いんですよね。「〇〇の件」とか。だから聞こえてくることの60%くらい

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「なんとなく」はすごいエネルギーを持っている…かもしれない

「なんとなく」はすごいエネルギーを持っている…かもしれない

「なんとなく」で始める事って、もしかしたらすごい将来の種なのかもしれない、と思うのです。

説明できないけどなんとなく何か始めてる時って、一番直感で行動してる時なんじゃないかと思うんですね。

「そんなの何の役にたつの?」って周りに言われるようなことほど、やってる本人はキラキラしてることが多い、そんな気がするのです。

…20歳の私が北陸の地で、翻訳者や先生になりたいわけでもなく、文学を極めたいわ

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