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「なんで上巻から読むの⁉」から見る言語が世界のとらえ方に与える影響

話す言語によって世界のとらえ方は変わるシリーズ第二弾。(第一弾はこちらで書きました

母語が違う夫と暮らしていると「あぁ!そういう解釈するのね…!?」という発見が結構あるんですが今回はそんなエピソードの一つ。

私が上・下巻の2巻からなる小説を読んでいたときのこと。

夫「何読んでるのー?」
私「インフェルノだよー妹から借りて読み始めたところー」
夫「へー…ていうか、なんで『上』から読んでるの?」
私「え…?」
夫「だって『下』が先で次が『上』でしょう?」
私「…???え、『上』が先だよ…?」
夫「マジで⁉だってほら、グラフとかもさ、下から上に行くし、数字だって小さい方からどんどん大きい方に登っていくじゃん!なんで本は上から下に落ちるの⁉」

…これ聞いて思わず「なるほどですねー」が出ました。笑

私は日本語で縦書きの感覚があるから本は「上→下」っていう流れがあっても自然に感じられるけど、「左→右」に流れるアルファベットか「1→2…」と量が増す(=上に積み重ねられていく)感覚のみの夫にとっては「上から下の順番」に違和感があるんですねー。

ほんのちょっとした発見だったんですが、言葉ってやっぱり面白いなぁ、と思った瞬間でした。

…じゃあ「右→左」の横書きのアラビア語では本の順番どんな風に表現するんだろうか…無難に数字なのかなぁ…特別な呼び方があってほしいなぁ…


富山の漁村からフランス留学・就労→日本で就労→ベルギー移住。プレゼンクリエーターをしていましたが現在移住先のベルギーでの新しい生活で俄然人生もがき中。ここでは「留学」「語学」「海外移住」「ベルギー」を中心に日々の考えを振り返るために書いていこうと思ってます。