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望むらくは貴女の手を§3
幼馴染を悼むのに、合唱曲を何度も聞き返した。「白木蘭にも似た」と始まる歌詞に、何度も涙を垂れた。
前向きにはなれない。二人を引き付けたのはそういう後ろ向きな性格だったことは明らかだった。「死にたい」なんて言葉は生に貪欲な連中からはまず出てこない。そういう、無関心が引き起こす堕落など、よく知っていた。
しかし思えば不思議でも何でもなかった。彼は寂しかったのかもしれない。私が恋にうつつを抜かした二年間
望むらくは貴女の手を§2
要件を聞き出して落ち合った桜橋通り。
何やらもじもじした様子の木村に「よう」と声をかけてみた。
「ああ、来たか」
「随分に不愛想だな」
「まあ、いい、喫茶にでも行こう」
落ち着いた雰囲気の店内に顔の立つ店員。タバコを口元にして、ここは禁煙なのだろうか、と少し懸念する。
「それで、な」話始める木村。
重々しい雰囲気に息がつまりそうになる。ライターに手をかける。この緊張をどうにか放り出したい。
「お
遺書§25「老害」と孤独、ペシミズム
「老害」最初に断っておくのは、ここで軽く触れる「音楽活動の人」というのは私のSNSで繋がっている特定の方(多分ご自分だと分かるはずです)を指しているのではないということです。
大変愉快に、奇天烈に、そして情熱的に展示は過ぎゆき、売り上げは輸送代の元を取るくらいにはなった。権威的なアーティストの盲目な信者にも「可能性がある」とお世辞をいただくほどのもの。そんなものを制作・展示でき、売り上げもよく
the brandy, Practical Damage is almost on sale
幸せに生きている人間すべて、私のコミュニケーション癖を理解しない人間すべて、転移の元凶になる言葉を吐く人間すべて。
そんな人間たちに「プラクテカルな痛み」というブランデーを紹介しよう。まずブランデーは醸造酒(発酵したての酒)のワインの蒸留酒(醸造酒を蒸留、気体と液体の状態を行き来させ純度と度数を上げた酒)だ。飲んだことはないのだが、おそらくつんと鼻につく酸味がまろやかな甘みでコーティングされた二面
丁度いい寂しさが丁度いい
新年明けましてで、実家に帰省し、家族との時間を過ごしている
ふと物悲しくなる時があり、それに耐えがたい時に母親に電話をする
近況のことしか話さないし、持病のことがあっていつも口を開けば「薬は飲んだのか」とか「酒は飲んではいけない」とか
正直辟易している
そういう時に限って寂しいのだ
肌が、心がコミュニケーションを求めて泣き叫んでいるのに、通り一遍のことしか言われないから厭になる
丁度いい寂しさがあ
プラクテカルな痛みというブランデー
私には何も許されていないのだとそう思うことが増えてきました。どこかに行って私の身の上を話す時必ず現状が辛くしんどいものだということを話す。「そうなんだ、辛かったね」「大丈夫前を向いて」「まだチャンスはある」。所詮他人事なんだしそんなところにわざわざ自分の人生を使いたくない。至極当然の心理を理解しないまま、私はまた誰かの前で独白を続けるのでしょう。どうせ私には相談して何かを解決するとか、解決できなく
もっとみる遺書§24 2023/11/02 23:07
11/03 23:07
どうしようもなく湧き上がってくる感情がある
死にたいとか死にたいとか死にたいとか
そんな一辺倒でつまらない人生なんだね
って笑ってくれればいいの
いつか笑えない日が来るから
そういえば貴女に宛てた手紙を書こうと思うの
封筒に名前だけ書いて
中身はぎっしりの愛だの憎悪だのすきだのきらいだの
セックスがしたいだの眼鏡が愛おしいだの
その愛おしい眼鏡でまた今日もオカズを探している
遺書§23 2023/11/02 22:02
11/02 22:07
『孤独の鴉』は上手くいかないだろう
情景描写が冴えない作品に価値はない
私の思いだけを乗せるのならここで十分すぎるのだ
それで何にもならないこの現状に満足せず
よく言えばハングリーな
ただの諦めの悪い若害に落ち着いて
それでも明日は笑えるかな
なんて妄想を捨てずにおいて
カルマを心の中に抱いて
希望が胸を席巻して
またぐちゃぐちゃの文章の中に
この矛盾を内包する無法則の散ら
遺書§22 2023/10/31 2:48
10/31 2:48
不眠が続き、不毛な時間が流れる
私は泣きそうだ
どうしていい出会いがないのか
何故まだ忘れられないのか
全部投げ出してしまいたい
救えなかった、なんて言わせない
あなた達には分からない
この孤独と一緒の気持ちが
どこまでも鉛色をして
重く肺に乗っかる
こんな心臓破れてしまえばいい
遺書§21 2023/10/29 22:42
10/29 22:42
学祭が終わってしまった
ギャルっぽいあの子はやはりギャルで
シフトを自分の見たいだし物の関係上途中で早上がりしたり
顔がいいし所属するコミュニティも僕なんかより全然広くて
だから彼女が呼んだお友達たちは気軽に足を運んだんだ
「まあ前半頑張ってればサボってても怒られないっしょ」
なんとまあ都合のいい考え方をするものかと
しかし彼女のキャッチで足を運んだ人も多く
私はその裏で自
遺書§19/20 2023/10/28 0:29/10:10
10/28 0:29
とうとう明日つまり今日文化祭に参加することになった
手に余る動画作成をしている
どうもうまくいかない
編集ソフトがかなり重たくてはかどらない
こんなうだつの上がらない生活に懲り懲りした
私に対してコミッションが来るだろうか
来てほしい
儲けを作るのだ
私の個人的な画風を押し付けて
ああまたどうでもいい回帰をしている
今この瞬間にお金になることを探している
それがどんなに険しい
遺書§18 2023/10/22 1:28
10/22 1:18
どうやら心の中にはもう何もなくなってしまっているみたいで
どう言葉にしていいかも分からない憤りだけが降り積もってしまった
どうせ私にはいい出会いなんてないし
もうすべて諦めたと思っていたのに
なんでまた希望なんて
死にたい夜が続くだろう
そんな夜にかぎって、そんな歌もあった
貴女はどこで何をしていますか
面倒な感情とどう向き合うのがいいのか全然分からない
貴女の教えてくれた温