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雑記集

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雑草という名前の草はない。 雑記という名前の記事もない。
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#組織

渦の目

渦の目

リーダーを直訳すると、「導くもの」といった意になるでしょうか。リードという単語にerがついたものかな? とすると、そんな感じのニュアンスなのかなと思います。

ですが実際のリーダーたちは、そんなに「引っ張って行く人」感がないようにも思います。むしろ、トナカイに引っ張ってもらうソリの上に乗ったサンタさん的なイメージです。「はいはいありがとう。がんばってね」と微笑みつつ要所要所で「はいや!」とむち

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学び合うということ

学び合うということ

「ほぼ日手帳」を売っている「ほぼ日」という会社があります。そのホームページに相当する「ほぼ日刊イトイ新聞」を拝見していますと、いかに、組織のみなさまが、自由な発想で、めいめいが考えたことにチャレンジしているかがとてもよく伝わってきます。その雰囲気って、「学校」のそれに似ているのだと思うと、とても納得がいきます。その雰囲気を、会社として醸し出しているのって、珍しい、なかなかないケースなんじゃないかな

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スランプとプラトー

スランプとプラトー

・リーグ勝者が決まった
先日、ある飲食店で過ごしていたら、店内の高いところに設置された大きいテレビに野球の試合が映し出されていました。巨人と横浜の試合でした。とくに何を急ぐでもなく過ごしていたので、しばらく画面を見つめていました。投手の指先を離れ、閃光のような速さでキャッチャーミットに着弾する、その球威が画面を飛び出して伝わってきて、「すげぇなぁ」と率直に思いました。それをカットしたりグラウンドや

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光の有無

光の有無

ついつい、だらだらしてしまいます。時間がまだまだあると思っています。でも、期限が近づくと、焦り出します。「あれ? けっこうやばいじゃん。のんびりしていられない!」と気づきます(手遅れ、という場合もあります)。私は、ほんとうに自己管理能力が低いのかもしれません。予定を遠くまで見越す視力がないのかもしれません。近眼。危険が迫っていても、気づかない。その存在を知ったときには、もうダメージを避けられない距

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ぼくの心臓

ぼくの心臓

「あなたは、時間にしがみついていやしないか?」

ぼくにそう問う者があらわれたとする。問うてきたのは、老齢の男かもしれないし、いたいけな少女かもしれない。美女でも犬でも総理大臣でも軟体動物でもかまわない。問うてくる者の姿かたちは問題じゃない。問いの内容が重要なのだ。(好きな人に贈るラヴレターの用紙に、ファミリーレストランの卓上にさしてある紙ナプキンを選ぶか、文具の専門店に置いてあるきれいなレタ

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「わたし」の代謝

「わたし」の代謝

最近読んだ哲学関連の本に、「永遠に生きられるのはいいことか」といったような問いについて論じるものがあった。それは「死は悪いことか」と考えることにもつながる。

永遠に生きられたとしても、私らしい私が遠い未来にいなくなってしまったら、それは同一人物としての私がずっと生き続けていることになるだろうか。というのも、永遠に生き続けて、長い時間をかけてゆっくり人格が変質していった結果、かつての私とはまる

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無為の自粛

無為の自粛

「付き合い」要素のない「飲み会」に、僕はいったいどれだけ参加しているだろうか。いや、「会」として複数の人間があつまる以上は、「おつきあい」の要素をゼロにすることは不可能かもしれない。あるいは1人で飲んでいたって、「おのれ」に付き合ってやっているととらえることもできる。ひょっとしたら、他者よりめっぽう手のかかる飲み友だちである。

酒は、この国では20歳で合法的に飲めるようになる。20歳でいる間

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渦の目

渦の目

じぶんがその役でいることで、良い経過、良い結果になる。チームというものは、そういった役をおのおのが探し、勝手にその役に就く個人のあつまりでつくられる……のかもしれない。リーダーのような役まわりは目立つけれど、それ以外にもいろんな役があることと思う。

どなたもそなたも、もともとその役が得意だったというわけじゃない。その役になるためのハウトゥがあるとか、訓練課程があるとかでなくとも、その課程を経

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休・考・練

休・考・練

ああ、わたしは新年度でもうくたくたです。口でも言っちゃう、顔にも出ちゃう。

くたくたの直接の原因が「新年度」にあるはずがない。新年度になることに伴って生じるもろもろの何かしらに、僕は苦しんでいるのか。もう、年度なんて新しくならなきゃいいのに。ずーっとおんなじ年度でいればいい! 「……ふぅ。今年度に入って、13か月目かぁ……」なんて。そう、原因は「新年度」にあるわけじゃない。勘違いも甚だしい野郎

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清濁中の影

清濁中の影

クリアウォーター下における釣りは難しい。水が澄んでいる環境では、こちらから向こうが丸見えならば、向こうからもこちらが丸見えということだ。魚たちに、簡単に警戒を与えてしまいかねない。

こちらのことを見透かしているであろう人には、それ以上立ち入ることが難しい……という比喩にもなる。もうこちらの度量の底が見切られていて、そのポテンシャルのなさから、それ以上の関係になることがない、なんてことが現実に

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