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【副業Webライター実績紹介】GIGAスクール構想とプログラミング教育について考える~現役エンジニアが実践したプログラミング教育の方法とは

こんにちは、水無瀬あずさです。

本業エンジニア、副業Webライターとして在宅勤務していて引きこもりがちなので、来月から月1で「一人お出かけ計画」を立てることにしました。せっかく自由度の高い働き方をしているんだから、仕事・仕事じゃなく自分の楽しいと思えることを追求してみようって試みです。一緒に出かけてくれる人募集中。

取り急ぎ来月は、劇団四季のミュージカルを観劇しようと予約を取りました。こういう非日常の体験が、仕事にも新たな視点や考え方をもたらしてくれるはず!ちなみに今月の非日常体験は、名古屋帰省でした。

さて、副業Webライター2年めも後半に差し掛かり、ぼちぼち実績としてご紹介できるコンテンツも増えてきました。嬉しいことです。先週には、コラムを担当している保護者向けオンライン相談サービス「みらぴか」で新しく記事がアップされました。

そこで今回は、「みらぴか」のコラムをご紹介するとともに、現役エンジニアである私が、我が子達に自宅で実践してきたプログラミング教育について書いてみようと思います。

習い事のプログラミングスクールって、高くありませんか。私は前に価格表を見て目が飛び出そうでした。でも簡単なことだったら自宅でだって教えられるんですよ!ということを強く伝えたい。小さなお子さんのいる方は、ご家庭でぜひ実践してみてくださいね。


「みらぴか」でコラムが公開されました

早速ですが、コラムを担当している保護者向けオンライン相談サービス「みらぴか」で、新たなコラム記事『子どもたちの創造性を育む「GIGAスクール構想」とは?ICT教育の現状』が公開されました。

GIGAスクール構想、みなさんご存知ですか?とてもざっくりとご説明するなら、「学校教育過程にある子どもには一人1台パソコン(タブレット)を支給するよ!あと学校でみんながパソコンを使っても問題ないような通信環境を整備するよ!先生たちの教育支援もね!」という施策です。

GIGAスクール構想は2019年から始まったものですが、実情としては、新型コロナ禍で全国一斉休校になった2020年の春から夏ごろ、学校へ行けなくなった子どもたちの「学びを止めない」ために急ピッチで進められました。我が子たちが学校でiPadを支給されたのも、ちょうどその頃ですね。

ただ、渦中の子どもを持つ親として、またITを職とするエンジニアとしては、状況が状況で仕方ないとはいえ、急に進められたがゆえに学校現場の動きがうまく伴っていなかったように感じました。一人1台端末になったからって、先生たちが急にITスキルを身につけられるわけじゃないですからね。

そこで「みらぴか」コラムでは、GIGAスクール構想そのものの本質的な部分をご紹介するとともに、我が子たちの学校現場の使用状況をお伝えすることによって、「理想と現実」みたいな対比ができるんじゃないかなと思って書きました。

お子さんが未就学児だったりすると、GIGAスクール構想って聞いてもなかなかピンとこないかもしれませんが、「学校現場は今こうなっている」という一例として読んでいただければ嬉しいです。

子どものプログラミング教育の意義

GIGAスクール構想しかり、プログラミング必修化しかり、子どもにIT教育を本格化させようとする動きが活発です。世はプログラミング戦国時代と言っても過言ではありません。おかげさまで副業Webライターのお仕事でも、「プログラミング教室のメリット・デメリット!」とか「おすすめの学習方法!」とかのご依頼がじゃんじゃん来ます。全然書けます余裕です。

就職氷河期世代、仕事がなくて仕方なくITエンジニアになった私としては、望んで習得したわけでもないエンジニアスキルが今になってこれほど価値あるものになるなんて想像だにしなかったわけで、いや人生本当に分からないものだなと感じています。

さて、今なんでこれほどIT教育が盛り上がっているかといえば、背景には当然ながらAIの存在があります。2015年の野村総研の試算では「10~20年後には人間の仕事は49%がAIやロボットに代替可能になる」なんて末恐ろしい予測まで出ているわけで、楽な・簡単な仕事はこの先ますます淘汰されていくでしょう。今の若者は「仕事に安定を求める」らしいことをご紹介しましたが、安定とか言っている場合じゃねえわって話なんですよ。「その仕事、機械で代替できるよね?」って言われない仕事をやらきゃいけない。

だからこそのIT教育、プログラミング教育です。プログラミング言語を一生懸命勉強している人は多いみたいですが、コードをゴリゴリと書くような作業はおそらくこの先無くなっていくでしょう。ローコード・ノーコードなんて言葉が流行っていますが、要するに使えるものはコードだってリサイクルして効率化しようって時代なんです。そのくらい人手が足りない。

こんな状況のプログラミング教育で大事なのは、プログラミング言語の知識や腕を磨くのではなく、言語をいかに活用できるか、展開できるかという思考を学ぶことです。Pythonを覚えるのも大事ですがね、たぶんそれはオマケでしかなくて。必要なのは、デジタルスキルの底上げ。技術を正しく使うためには、それ相応の知識も必要だよねってことなんです。これからの時代は、とくに「AIを使いこなせる」ための技術・知識を磨く必要がありますね。

プログラミング教育と聞くと、どうしても「プログラミング言語を勉強しよう!」「Python!PHP!JavaScript!」とかなってしまうのですが、現役エンジニアとしてはそれ本質じゃないよねというのを強く感じます。プログラミング言語を習得したその先に目指すことは何か、それをしっかり見越したうえで進めることが大切ですね。

現役エンジニアが我が子に実践したプログラミング教育

我が家には、現在中2・小6の息子がいます。そして彼らが小3・小1のころから、自宅でプログラミング教育を行ってきました(友達に「IT英才教育」と言われました)。

きっかけは、たまたま見たプログラミングスクールのカリキュラムに対して私が「この内容なら私が余裕で教えれるっつーの!」と言ったら、長男が「え、俺教えてほしい・・・」と目を輝かせたこと。え、そうなん?興味あったん?となりました。マリオのようなゲームを作りたいんですって。次男も「一緒にやりたい」とのことで。これは・・・母の威厳が試されている・・・!と思いました。

可愛い我が子が望むなら仕方ない(幸いノートパソコンは2台あったし)ということで、週1日の「おうちパソコン教室」を定期開催しました。いろいろ調べたり勉強しながら(もちろん仕事もしている)なので、教室と呼ぶにはあまりにも些末な内容ではありますが、私なりに子どもたちに寄り添ってみたのです。

ということで、そのときに進めた内容をご紹介します。

高いプログラミング教室に入れる前に、保護者がパソコンを普通に使えるなら、家で操作を教えてあげるところから始めればいいと思うんですよ。「Ctrl+C」とか「Ctrl+V」を教えるだけで「ママ(パパ)すごーい!」ってなります。おすすめ。

最終目標は「パソコンを正しく使える」こと

我が家のプログラミング教育の目標は、「プログラミングができること」ではなく「パソコンを正しく使えるようになること」。スマホやタブレットは便利だけど、機能が限られていますからね、パソコンさえ使えれば何でも横展開ができるのです。だから小学生のうちから、パソコンを使えるようにしたいと思いました。

プログラミングの前にパソコンの操作方法をしっかり教えました。家で子どもたちに教えていたころの残骸が一部残っているのですが、それを見てみると序盤はこんなことをやっていたようですよ。すごい、私頑張ってた!

  • 第0回「パソコンってなに?」

  • 第1回「マウスを使ってみよう」

  • 第2回「パソコンのON・OFFを知ろう」

  • 第2-3回「ドット絵をExcelで描いてみよう」

  • 第4回「プログラミング(Scratch)について学ぼう」

第0回「パソコンってなに?」
第2回「パソコンのON・OFFを知ろう」
第2回「ドット絵をExcelで描いてみよう」
第4回「プログラミング(Scratch)について学ぼう」

当時のことをあまり覚えていませんが、「Excelを使いこなす小学生ってなんか気持ち悪いよな・・・」と思いながら教えていました。

時間とルールを決める

ママと子どもたちという関係性ですが、いつもの感じだとグダグダになるので、きっちりと時間とルールを決めました。ルールを守ることも勉強のうちです。

  • 授業は週1日、1.5時間。授業が終わってからの1時間は、自分の作品を改造してもいい。ただしそれ以外ではパソコンは触らない。

  • 授業の間はママのことを「先生」と呼ぶ

  • 質問は挙手してから

  • ママが説明している間、パソコンとマウスには触らない

うちは当時小3・小1と小さかったので割とガチガチのルールにしていましたが、高学年ならもっと緩めたり違うルールにすればいいと思います。授業のときに「お約束ね!」としっかり言い聞かせることが大事です。

マウス操作に慣れる練習

教えてみて意外だったのが、子どもたちがマウス操作に苦戦していたことです。手が小さいのと、操作に慣れていないので、特にダブルクリックとドラッグ&ドロップがとても難しいらしいのです。そんなのササっと教えて終わるつもりだったのですが、どうにもこうにも大変そうだったので、こういうサイトを使いながらマウス操作の訓練で1時間使ったりしました。

出典:IT講習会支援サイト(過去)
※今見たら見れなかった

夫がHTMLとJSで「ダブルクリックゲーム」というのも作っていました。クリーパーがランダムの場所に出てくるのをダブルクリックすると、「ちゅどーん」という音とともに消えるってやつ。いくつダブルクリックしたかで点を出す仕様だったかと思います。これぞ技術屋夫婦の腕の見せ所です。

実際のゲーム画面

カリキュラムでご紹介したExcelの練習も、ドラック&ドロップの練習の一環でした。Excelシートは正方形で高さ・広さを変えられないよう固定し、練習問題などをこなして慣れていくイメージ。

私が作った練習問題
ちなみにこれはドットのカービィになります
私が作った練習問題

当時子どもたちがドット絵のマリオが大好きだったので、「マリオのような絵を描きたい!」という一念で、子どもたちは頑張って練習をしていました。こんな感じで子どもたちの興味・関心に寄り添ったカリキュラムにすると、継続しやすくなると思います。

タイピング練習

将来的にプログラミングができるようになるためには、キー入力もできなきゃいけないよなと思ったので、毎回授業の初め15分でタイピングの練習もしました。

小学生低学年でローマ字が苦手だったので、まずはアルファベットのタイピングゲームから。使ったのは「うにうにタイプ」というソフトです。「やったな!」ってサウンドが耳から離れない。

参照:うにうにタイプ

我が家でやったタイピングはこれだけ。あとはScratchでプログラミングをするなか、子どもたちが自力で習得していきました。やる気があると習得も早いですね。いまはブラインドタッチも普通にできます。

Scratchプログラミング

ドラッグ&ドロップ、タイピングができれば、プログラミングの準備は完了。いよいよScratchの勉強に入ります。

Scratchはブロックを積み上げて処理を組み立てていくプログラミング言語なので、説明がなくても感覚的に使うことが可能です。ただ、「これがこうなって、次にこうなって・・・」という処理の順序を頭で思考する訓練が大切だと思ったので、一つ一つを教えながら進めることにしました。

参考にした本はこちら。※Amazonアソシエイトです

この本の章立てを参考にしつつ、子どもたちが好きそうな内容を取り入れながら課題を考えました。毎回テーマを決め、毎時間で課題を作り上げ、最後に「こんなの作りました!」と発表して終わり。二人ともとても楽しそうに、また積極的にやっていて、生きた勉強ってこういうことだなと思いました。

課題の一例

プログラミング6年目の次男の作品

次男「ちびた」は6年生になってからScratchの楽しさを実感したようで、最近特に熱中して毎日やっています(視力が下がらないか心配)。ということで、小1からプログラミングをやってきたちびたの力作をご紹介。大好きなインディーゲーム「Undertale」のオマージュ作品だそうです。主人公は、オリジナルキャラクター「かせいじん」です。

「Mars tale」タイトル画面
マフラー付けた「かせいじん」

結び

Webライターの実績の紹介とともに、私が実践したプログラミング教育の内容などをご紹介してみました。エンジニア魂ゆえにちょっとマニアックなこともやっていますが、「プログラミング教育って、家庭でお金を掛けずにできるんだよ!」ってことを強く伝えたいです。パソコンがそんなに得意じゃなくても、簡単に学べること、いまはたくさんありますよ。プログラミング教室もいいですが、まずは家庭で、お子さんと一緒に楽しく学んでみてはいかがでしょうか。

最近Xを本格的に始めようと思って、「Webライター」「編集者」とかいう肩書の方をフォローしまくったら、「仲良くなりたいです!」「今お仕事ってどんな感じですか~?」とかいうDMがやたらと来るようになって辟易しています。そういう有象無象のものは求めてないんだよね!なんとなくだけど、Xにはあまりハマれなさそうです。noteは平和でいいな。

この記事でご紹介したなかで、私が自作したドット絵ワークシート(Excel)と、夫の作成した「ダブルクリックゲーム」のソースコードを有料公開しておきます(ダウンロード可)。もし「欲しい!」っていう奇特な方がいれば、お役立て下さいませ。

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