見出し画像

日帰りで名古屋帰省して徳川美術館にも行って、何か親孝行できたなと思えた話

こんにちは、水無瀬あずさです。気づけば10月も後半になり、毎月のことながら「今月一体何をしていたんだ私」とやや凹みする今日このごろですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

週末には小6の次男の小学校最後の運動会が無事終わり、長かった小学校生活もようやく終わりに向けてまっしぐらです。そして、まもなく訪れるであろう中学校の制服の採寸というビッグイベントを前に、来年高校受験を迎える長男にはぜひ私服の高校に行っていただきたいと切に切に願う次第であります。制服代がさ。公立中学だっていうのにさ。高いのよ!!

次男「ちびた」応援団の勇姿(白いハチマキのほう)

とまあ相変わらずバタバタしている私ですが、名古屋の実家に住んでいる父がガンで入院してすったもんだがありまして、このたび10/21(土)に無事退院できたとの報告をもらいました。いやー良かった、とりあえずホッとしました。今後は週に2~3日の通院ということですが、無理なく根気強く病気と付き合って行ってほしいと思います。

退院に際し、「入院前に顔を見せに来い」と父から無慈悲な司令を受けまして(言われた段階で退院まで残り1週間)、先週の木曜に急遽名古屋へ日帰り帰省しました。で、どうせ行くならどこか観光をして来ようチクショウと思って、名古屋で有数の観光名所である徳川美術館へ行ってきました。

ということで今回は、その辺を思い出しながらつれづれなるままに帰省日記を書いてみたいと思います。よろしくお付き合いくださいませ!


名古屋へ日帰り帰省

10/21(土)に決まった父の退院に際し、先週はじめの10/13(金)、父からLINEが来ました。曰く「退院前に顔を見せに来てほしい」と。ふむ。私が一切仕事をしていないならともかく、これは結構な無茶振りである。

まあね、しがないパート非正規社員兼しがないフリーランスWebライターの私ですからね、休もうと思えば休めますけど?と半ばヤケクソでお休みを取りました。

で、先週の木曜(10/19)に日帰りで名古屋へ帰省してきた次第です。エクスプレス予約があるから新幹線の予約が実に簡単で素晴らしいですね。チケットがICカードと連動できるのマジ神。

さて、前回の帰省では、父の病状が心配で何をする気も起きず、実家の掃除だけしてお見舞いと言いつつ必要な荷物を運んで帰ってきただけでした。あんなにツラいと感じた帰省は初めてだったなあ。前回の帰省の詳細はこちらです。

でも今回は、病状も安定しているし、退院が決まっているしってことで、差し迫って落ち込むこともないわけで。そうなると、単に15分の面会時間のために仕事を休んで日帰りで名古屋へ行くだけなのが悔しいとか思っちゃう貧乏性の私なのです。そうだ、どうせだから行ったことのないところを観光して来てやろうと思いました。

で、思いついたのが徳川美術館。知らない人は全然知らないと思いますが、徳川ってのはあの徳川です。尾張徳川家。

幼い頃に両親に連れてきてもらったらしいのですが、ほぼ覚えていないんですよね。最近の帰省時は子どもたちといろいろなところを観光していますが(名古屋城とか熱田神宮とか)、我が子たちは戦国武将にさほど興味がないので、徳川美術館へはなかなか来る機会がありませんでした。今回は一人だし、行ってみよう!となったわけです。

刀剣女子の聖地!?徳川美術館

ということで、徳川美術館とはなんぞや?という方のために、簡単なご紹介をば。

徳川美術館(とくがわびじゅつかん)は、愛知県名古屋市東区徳川町の徳川園に隣接する、公益財団法人 徳川黎明会が運営する私立美術館。1935年に開設された。収蔵品は駿府御分物(徳川家康の遺品)など尾張徳川家伝来の大名道具や他の大名家の売立てでの購入品、名古屋の豪商らからの寄贈品など。2019年現在で、国宝9件、重要文化財59件を収蔵する。国宝・源氏物語絵巻のほか、西行物語絵巻、豊国祭図屏風、「初音の調度」などの所蔵品で知られる。

引用元:Wikipedia

公式HPの館長あいさつによると「創設者は私の曽祖父にあたる尾張徳川家19代当主徳川義親で、大正から昭和初期にかけて関東大震災や戦争などの影響で不安定な社会情勢が続く中、大名文化を後世に伝える文化財の散逸を防ぐために私財を寄附して財団を作り、徳川美術館を設立しました」とのことで、リアル徳川さんによって運営されている美術館なのです。すごいだろう!

入り口からすでに敷居が高い
厳かな日本庭園をくぐり抜けた先にあります
こちらが美術館の全景

美術館の自動ドアから重厚感が半端なくてビビりました。美術館も博物館も普段は公立の安いところしか行かないので、こういう私立のゴリゴリ豪華な雰囲気に慣れていないのです。根っからの庶民なんだもん・・・。自動ドアなのに黒くて分厚くて中が全く見えないので、え、入っていいの?ねえ、入っていいの!?ってなって、受付の女性もスタッフのみなさんもなんか強そう(謎)だったので、内心で超ビクビクしながら観覧しました。

展示室は写真撮影NGなので、撮影OKのところだけご披露します。ここは入口入ってすぐの玄関ホール。立派な甲冑がお出迎えしてくれます。

記念撮影できるみたい

徳川美術館には、人気ゲーム「刀剣乱舞-ONLINE-」に登場する名刀が所蔵・展示されている(?)とかで、そちらの沼のみなさんにとっては聖地にあたる場所なのだそうです。

そのせいなのか何なのか、館内のあちこちに「私語厳禁」「撮影厳禁」みたいな張り紙がやたらとベタベタ貼ってありまして、見張り(?)のスタッフの数のフロアの広さの割に多すぎじゃね?ってくらい居て、もしや沼のみなさんがテンション上がって盛り上がっちゃった結果なのかなあとも思いました。まあ、外国人観光客が増えた影響なのかもしれないけど。

沼違いですが、オタクなのでテンションが上ったときの気持ちはとても良くわかりますです。私もテンション上がると夫から「ちょっと声が大きい」とよく注意されます。が、一般のお客さんの迷惑にならないようにしなきゃいけないよなあと、なんか自らに言い聞かせた次第です。

蓬左文庫ガイダンスホール

館内には料亭とカフェがあり、料亭は何というかこう、外からちらっと建物を見ただけですが、結婚式とかでもなければ利用できなくなくなくない!?ってくらいの厳かな雰囲気でした。お祝いの席とかじゃなければ利用なんてできないYO!

カフェもあり、こちらはそこまで高くないようだったので、せっかくだし和菓子か創作ケーキでも頂いていこうかななどと思いました。

手作り感満載のカフェ

が、こちらまさかの現金のみで。クレカが使えないなら無理・・・とすごすご諦めてカフェを後にしました。ちなみにその時の私の現金の所持金は350円でした(えっへん)!

夫からのド正論が炸裂した当時のLINE

一応言い訳をしておくと、新幹線はエクスプレス予約で事前のクレカ支払い、Suicaには2000円のチャージがあり、徳川美術館はクレカで支払いOKだったので、所持金350円でも問題なかったんです!横浜の最寄り駅を出る前に、ファミリーマートのATMで現金を下ろそうとしたら「時間外です」とか言われ、「まあいいか大丈夫だろう」とか言っている間にジャストナウだったのでした。キャッシュレス社会の弊害いまここに。

美術館近くの住所は「徳川町」

個人的には「源氏物語絵巻」を収蔵しているところがアツいと思っているのですが、私が行ったときは残念ながら展示されていませんでした。いつかリアルなブツを拝んでみたいものです。

ついでに実家の掃除

「お見舞いに行くよ!」と父に連絡したら、冷蔵庫の掃除を頼まれました。

父からのLINE

いや別にやるよ。やるけどさ。その家、兄(私の3つ上)が普通に住んでいるんだからさ、兄に頼めばええやん。と喉の入り口くらいまで出かかったけど、言いませんでした。分かってる、やつには頼めないんだろう。

ということで、徳川美術館から実家へ向かいます。GoogleMapさんのおかげでちょっとしか迷わなかった、ありがとうぐーぐる(迷わなかったわけではないところがポイント)。

ちょうどお昼時なので、前回来て、泣きながらハンバーガーを無理やり詰め込んだモスバーガーへリベンジ。今度はちゃんと味がしました。そうそう、モスバーガーは美味しいんだよ!

あえて前回と同じメニューを頼んでみた
(マホロアちゃんが見守る)

さて、お腹が満たされたところで実家へ。洗濯も掃除もろくにしていないだろうと思っていたのですが、洗濯は一応やってあったのでまあ良しとしよう(純粋に着るものがなくなって困っただけなんだろうけど)。家中の窓を開けて換気をして、とりあえずルンバちゃんに働いてもらいます。

今日も絶好調のルンバちゃん

頼まれていた冷蔵庫の掃除。名古屋はごみの分別が複雑で有名なので、どれが何ゴミかいちいち悩みます。とりあえず大量にあるパンを廃棄。

てか買い込みすぎじゃね、パン

冷蔵庫にあった瓶詰めの食べ物などを廃棄し、生ゴミとしてまとめます。前回きれいにしたはずの野菜室に謎のカビが生えた食べ物らしき物体(たぶん柿とイチジク)があり、いや捨てろや兄!!とキレそうになりました。うん、知ってた知ってた。

生ゴミは可燃ごみにまとめます

前回来たときは、「もうこの家に父が帰ってくることはないのかも・・・」と泣きながら思ったものでしたが、家主が帰れて家もホッとしたんじゃないでしょうか。兄ではどうにも頼りなくてね・・・。

お土産と置き手紙。

父のお見舞い

さて、本命の父のお見舞いのため、電車とバスを乗り継いで大学病院へ。入り口を入ると、避難訓練をしていたらしく人だかりができていました。「救護班」とか書いた服を着た人が忙しそうに作業をしている横を通り抜け、父の病室のある階へ。

受付の女性がにこやかに「お父さん、娘さんが来られるのをとても楽しみにされてましたよ」と言われ、思わず苦笑い。大きな大学病院で、入院している人もたくさんいるだろうに、受付の人にこれを言われるほど父は私が来るのを楽しみにしてくれていたのかなあ、などと思いました。

実家から病院へ向かう先々で
キンモクセイのいい香りがした

さて、実際の父とご対面。顔色は良く、髪の毛は少し減ったかな?でも全然まだあったし、声が出にくそうなのと、左手が動きにくいということだったけど、思っていたよりずっと元気そうでホッとしました。

私が「退院すごい早く決まったんだね」というと、「だってやることないんだもん、ヒマで」「食べ物が美味しくない」と父。腰が痛くて我慢できない、ツラいとLINEでも弱気なことを言っていた父が、そんなん言えるようになるほど回復したんだなあなどと微笑ましく思いました。

父本人に確認した、今回の顛末は以下です。

  • 健康診断には毎年行っていた

  • 今年は腰が痛かったので検査をした

  • 痛風のせいだと思ったが、違うところか原因と言われた

  • 細かい検査などは受けず、放置していた

まったくの兆候がなかったわけではないみたいですね。父くらいの年齢(73歳)だと、どこかが少しでも痛いと感じたら、大げさでもしっかり検査してもらわないとダメなんだなと思いました。

同時に、「毎年健康診断に行っているから大丈夫」と思っていたけど、そういうわけでもないらしいということを知り、病魔の怖さをつくづく感じました。お金はかかるけど、しっかり検査してもらうことが本当に大事だと改めて再確認したのでした。 

健康診断、みなさん行っていますか?フリーランスのひと、主婦の人は特に自分のことがおざなりになりがちだけど(私も子どもたちが小さいときはまったく行ってなかったです)、健康のため、将来のために、体を労り、ときに健康診断とメンテナンスはしたほうがいいです!みんなしてください絶対に!!!

お土産はスイカ!

父からはお見舞いに来たご褒美として、前回分と合わせての交通費をいただきました。貰うつもりはなかったのだけど、「保険も降りるのでプラスになる計算なので」と言われたのでありがたく頂戴しました(素直)。

合わせて、10万円分のデポジットが入った輝かしいタカシマヤカードを手渡され、「ダンナさんと子どもたちに良いものを買って帰ってあげて、好きなだけ使っていいから」と言われました。え、好きなだけとか言われたら10万円分すべて余裕で私使えますけどと思いつつ、まあそういうことじゃないよねってことで。帰りに名古屋駅のJRタカシマヤの食品フロアでガッツリお買い物。

買ったものは、
・ひつまぶしのもとと「う巻き」
・名古屋コーチンの手羽先と焼き鳥
・私の夜ご飯用のお弁当(なだ万の2500円弁当)
・惣菜屋さんで100グラム980円とか意味不明な値段のローストビーフと、100グラム650円とかのマリネ2種類
・新宿高野のゼリー
全部でたぶん20000円近く使ってやりました。ふははは!

お惣菜3種類
なだ万弁当

このなかで、とくにご紹介したいのがこちら!新宿高野のゼリーです。「名古屋土産じゃないじゃん」とか言わない。

1個850円とかのゼリー

なお、これを見てスイカゲームを思い浮かべたあなたは、スイカ病です。私はこれを見た瞬間、「あっスイカゲーム!」と脳内にあのイントロが流れ始めました。そして速攻レジへ持っていきましたとさ。

結び

転んでもただでは置きたくない性質なので、今回は日帰り帰省にむりやり観光を詰め込んでみました。忙しくてヘトヘトにはなったけど、父の元気な顔も見れたし、いつも引きこもりがちなのにガッツリ歩いて足が筋肉痛になったりと、なかなか刺激的な一日ではありました。

そうそう、我が家は私以外全員が男子なもので、最近重い荷物をめっきり持たなくなったんです。だいたい誰かが持ってくれるようになったから。おかげで最近、ちょっと重い荷物を運んだだけですぐに筋肉痛になります。人はこれをシンデレラ病と呼ぶ(違う)。ありがたいことだけど、もっと筋力をつけなければいけないなと反省しきりな今日このごろです。

なお帰りの新幹線も、前回同様グリーン車にしてみました。でも前回より全然混んでいて、となりのおじさんのいびきがうるさかった。。あーつかれたって思いながらグリーン車で飲むビールは最高でした。頑張ったぞ私!

疲れすぎてお弁当を食べる気にならなくてビールだけで過ごした

「会うから見える顔がある」という歌詞の新幹線テーマソングが、胸に染み渡る帰省でした。踏み出す一歩が、僕と、今日を変えていく。

皆さん、親孝行していますか?当たり前のこと、当たり前じゃないことって、直接会わなければ案外気づけないものです。新しいなにかの発見が生まれたり、くしゃっとした笑顔が泣きそうなくらい嬉しかった、そんな小さな幸せを見つけられるかもしれません。近いうちに、ひょっこり顔を見せに行ってみてはいかがでしょうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?