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副業Webライター、落ち込んだときほど「丁寧な暮らし」を心がけようと思った話

こんにちは、水無瀬あずさです。

土日をまたいでめっきり朝晩が涼しくなった今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。私はといえば、まあご存じの方はご存じのとおり、先週実父が入院したためやや落ち込み気味ではありますが、気持ちの浮き沈みとともに何とか今日も働いております。なお、14日(木)のつぶやきに関しては、いろいろあって下書きに戻しました。「スキ」やコメントをいただいた皆様、すみません。

ふとした瞬間に涙ぐんだり、お腹がすかない、食べ物を食べた気になれないと感じたとき、ふと私の頭に浮かんだのは「丁寧な暮らし」という言葉でした。コロナ禍の真っただなかに流行った言葉らしく、誰だったかは覚えていませんがnoteの記事でも拝見したことを思い出したのです。

落ち込んで何も手につかない今だからこそ、丁寧な暮らしを心がけなければと思ったんですよね。なんだか急にね。ちゃんと食べて、ちゃんと寝て、家族ともちゃんと話して、そういうかけがえのない毎日をきちんと送ろうと。きっとそういう何気ない日々こそが人生であり、生きるということであり、死ぬということだと思いました。だから私、背筋をしゃんと伸ばして、ちゃんとします。

そして、そう考えてそう感じたことを、Webライターという「書く」仕事をしているものとして、ちゃんと記録として残しておこうと思いました。きっとこの日のことをいつか懐かしく思い出す日が来るだろうから。

ということで今回は、父の病気に際して私の思ったことなどを書いていこうと思います。重苦しい話になるので、この手の話が苦手という方はバックしてくださいね。よろしくお付き合いください。


父の入院

父が入院したと知らせを受けたのは、勤労感謝の日でした。ずっと腰が痛いという話は聞いていたのですが、本人から、しかも「自分で救急車を呼んだ」というので、そこまで痛かったの?ぎっくり腰?と思いながら、一緒に住んでいるはずの兄と連絡を取りました。

LINEでたまにやり取りをする程度だった兄と電話で話したところ、「正直俺も説明を聞いたんだけど専門用語ばっかでよく分からなくて。『ガンかもしれないから、覚悟してください』みたいなことは言われたけど、まだ結果待ちだから」とやけに冷静な兄。「結果待ちったって、お医者さんがそう言ってたのならガンの可能性が強いのでは?」と私が言っても、兄は「でもそうじゃないかもしれないし」と。信じたくないだけなのか、単に楽観的なだけなのか知らないけど(たぶん性格的に後者なのだが)、それを聞かされた私は超モヤモヤ。どういう気持ちで過ごすのが正解なのか、複雑な気持ちでした。

で、これは急いだほうがいいと思ったため急遽21日(木)に本業で休みを取り、日帰りで帰省することを決めました。兄に聞いてもらちが明かないので、お医者さんから直接事情が聴きたいと思ったのです。

お見舞いに行くことを伝えると、父からは「いろいろ持ってくるのを忘れたので持ってきてほしい」「軽く家の片づけと冷蔵庫の中の整理をしてほしい」と頼まれました。忘れ物はともかく、家の片づけは同居してる兄に頼めやと言いかけたのですが、「あっ察し(生活能力の低い兄には頼めなかったんだろうなあ)」ということで、あえて何も言いませんでした。大人な私。

泣きぬれた名古屋帰省

ということで朝移動で名古屋の実家へ。着いて早々家じゅうの窓を開けて換気をし、貯まっていた洗濯を干し、掃除機をかけて、台所を片付けました。実家にはルンバがあるので、とりあえずフル稼働。我が家のロボット掃除機、通称「モルモル」よりだいぶお利口さんです。

ルンバちゃん

冷蔵庫の中のものはすべて処分。「果物は食べてください」と言われたけど、食べられないので持って帰ることに。

野菜室はからっぽ!

雨予報の蒸し暑い日で、換気のためエアコンを入れていなかったので、2時間ガッツリ掃除や片付けをしていたら若干フラフラ。これは熱中症になるわと危機感を覚え、そこそこに切り上げて父の病院へ向かいました。

面会時間は15時から18時なので、まだ時間があるしと駅近くのモスバーガーで遅めのランチ。体を冷やしながら一息ついていると、ふと「お父さんもお母さんもあの家にいたはずなのに、今はいないんだな・・・」と思いました。ちなみに母は認知症のため5月からグループホーム暮らしです。もうあの家に4人で過ごすことはないんだ。そう思ったら、なんだか急に泣けてきて、ハンバーガーをかじりながら泣きました。

てりやきバーガーセット

はたから見るとただの不審者だけど、滅多に来ることがないしいいやって思いました。お腹は全くすかなかったけど、夫から「無理にでも食べたほうがいい」と言われたので、口に押し込みながら泣きました。

電車とバスを乗り継いで病院に着いたら、父は検査中とかでいませんでした。本人にもLINEで「会えないかもしれない、ごめん」とは聞いていたので、とりあえず頼まれていた荷物をベッドに置き、主治医の先生から詳しく話を聞きました。

詳細は省きますが、「ガンであることは間違いない」と主治医の先生から言われ、涙が溢れて止まらなくなりました。でもこれが一番聞きたかった内容だったし、先生が冷静に的確に説明をしてくれたので、直接聞けて良かった。どうなのかな、大丈夫なのかなとモヤモヤ過ごすのが一番つらいと思ったので。

そこからはもうずーっと涙が止まりませんでした。病院の停留場で、バスの中で、地下鉄の電車の中で、新幹線でもずっと泣いていました。マスクをしていて良かった。帰りの新幹線ではせっかくグリーン車を取ったのに、ビールを飲みながら膝を抱えて泣いて過ごしました。周りに人がいなくてよかった。あんなに悲しいと感じた帰省は初めてだったなあ。

グリーン車だけど・・・

それでも朝はやってくる(納期もね)

家についてから夫と話しながらまたひとしきり泣いて、泣きつかれたのか夢も見ずに寝ました。起きたら目はパンパンで、なんてひどい顔だろうと思ったけど、いつもどおり元気な子どもたちの笑顔に救われました。

別に動けないわけではなかったけど、なんとなく気持ちが沈んでいたので、本業はお休みをいただきました。朝9時からじっとりとプログラミングを組む気にはなれなかったんです。

とはいえ副業ではその日3本の納品が詰まっているという鬼スケジュールでして、休んでいる場合ではないのです。というのも「今月はちょっといつもより詰め込んで毎月の倍稼いでみよう」と目論んでいたためであり、完全なる自業自得。欲があだになった。まあ、最終チェックを残して執筆はほぼ完了していたので、大きな問題ではなかったのですが。

朝はテレビを付けながらのんびりと過ごし、部屋をゆっくりと片付けて一段落したら、自然と「仕事でもするか~」って気持ちになりました。フリーランスはこれができるからいいね。どれほど落ち込んでも、幸いなことに私は「書く」ことを仕事にしている身であり(副業だけど)、書くことで頭の中を整理でき、書くことで胸の奥のどす黒い感情を吐き出すこともできるのです(別にどす黒い感情はないけど)。これって素晴らしいことだ。落ち込んだ時だからこそ、書こうと思いました。書くことでさらに落ち込むかもしれないけど、これが私にとっては何よりのデトックス。ああこの仕事をしていて良かったなあとしみじみ痛感した次第です。

Youtubeでジャズをかけながら、ひたすら執筆に集中していたら、気づけばお昼、気づけば夕方になっていました。こんなふうに当たり前のように時間は巡るんだ。悲しいことやつらいことがあっても、時間は止まらないんだなと思いました。そして、入院中のお父さんも、少しでも痛いとかつらいとかの時間が少なく、笑って過ごしてくれていたらいいなと心から思いました。

ふと浮かんだ「丁寧な暮らし」

お腹はすかないけど、お昼の時間にはちゃんとご飯を食べたほうがいいよねって考えていたら、ふと「丁寧な暮らし」というワードが浮かびました。前に誰だったかのnoteの記事で目にした気がする。

丁寧な暮らしとは、コロナ禍にInstagramなどで流行った言葉で、「日々のちょっとしたことに時間や手間をかけ、ひとつひとつ丁寧に向き合う暮らしのこと」(引用:Instagramのハッシュタグで増えている「丁寧な暮らし」ってどんな暮らし?|IKEHIKO CLIP)です。

X(旧Twitter)では「丁寧な暮らしをする餓鬼」が人気です。私も好き。

意識が高めの方が考えることだよなあと思っていましたが、落ち込んだりしている今の私にこそ、こういうことを心がけることが大切なんじゃないかなと感じました。

ちなみに、コーヒーで有名なUCC上島珈琲株式会社が2023年の春に「丁寧な暮らしに関する実態調査」というユニークな調査を行っています。一都三県(東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県)在住の20代~50代男女に対して、「丁寧な暮らしを実践しているかどうか」の調査を行ったというものです。

「あなたは『丁寧な暮らし』に憧れますか」の問いに対し、「憧れている」が17.1%、「どちらかというと憧れている」が44.4%となり、全体の6割が丁寧な暮らしに対する憧れを持っていることが分かりました。特に20~30代の若い世代において顕著なんですって。(UCCドリップポッド調べ)

出典:丁寧な暮らしに関する実態調査|UCC

若い人ほど、丁寧な暮らしができないくらい時間に追われているってことでしょうか・・・世知辛い世の中です。UCCは、タイパやコスパが重視される世の中にあって、「暮らパ」(暮らしのパフォーマンス)の豊かさを優先しようと呼び掛けています。暮らパ、いいですね。

出典:丁寧な暮らしに関する実態調査|UCC

私にとっての丁寧な暮らしとは

みんなが憧れる丁寧な暮らしを自分に当てはめて考えてみると、どんなことができるかなあって考えてみました。たとえば・・・

  • 栄養バランスの取れた食事を採る

  • 規則正しい生活をする

  • ヨガと筋トレを定期的にやる

  • 楽しみながらお料理を作る

  • 仕事はそこそこにやる

  • 子どもたちの話をじっくり聞く

  • 食事の時にはみんなでいろいろな会話をする

  • ビールを美味しくいただく

  • お風呂にゆっくり入る

  • 寝る前に夫の背中にギューッてする

  • 夜ゲームもやる

どれも当たり前の日常の行為なんだけど、私がひとたび「自分のことなんてどうでもいいや」ってなったら、どれもあっという間に崩れてしまうことなんですよね。当たり前の日常を作るのは、当たり前じゃない。だからどんなに落ち込んでも「自分のことなんて・・・」ってなっちゃだめなんだなあと思いました。

父が重病だったとして、私が毎日泣いて暮らしたからって父が良くなるわけじゃない。泣き暮らして体を壊したら、むしろ父に怒られちゃうし、悲しませちゃうかもしれない。人や状況を理由にしちゃだめ。自分が前を向いて生きていくために、丁寧な暮らしというものが必要なんだ。きっとそれが生きることであり、死ぬということだというのが、私の今の結論です。

結び

ポジティブ思考な私ですが、メンタルが強いわけではないので、ときどきずーんって落ち込むことがあります。でも良くも悪くも仕事をしていると頭がクールダウンするので、いつの間にか落ち着いているんですよね。仕事ってありがたいなーと思います。

父の病気で落ち込んだりしているけど、私よりも父よりも大変な思いをしている人が世の中にはたくさんいて、noteの中のお友達にも今現在病気と闘っているという人もいて、そういう人が前を向いている姿を目の当たりにすると、ああちゃんとしようって背筋が伸びる思いです。みんなえらい。この先どんな状況になるかは正直予測がつかないけれど、その時その時で後悔しないように、今出来る丁寧な暮らしを心がけて生きていこうと思いました。

次こそゲーム記事を書く。次こそ。

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