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根掘り・葉掘り・茶堀りー紅茶探訪ー

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現在は主に、シンガポールの紅茶ブランドTWGの紅茶を取り上げています。 10の倍数に当たる回では、スーパーにも卸しているブランドも含めて飲み比べなど、普段とは異なる記事を掲載して…
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#ミルクティー

Adawatte FBOP1(アダワッテ エフビーオーピー1) ―濃いミルクティーが好きなら1度は試したいウバの紅茶

Adawatte FBOP1(アダワッテ エフビーオーピー1) ―濃いミルクティーが好きなら1度は試したいウバの紅茶

 ここ最近、既に紹介したと思っていたのに、実際は記事にしていなかった紅葉を取り上げている。今回もその1つであるAdawatte FBOP1に焦点を当てる。

 名前にも入っているアダワッテとは、インドのウバにある農園の名前だ。袋を開けてみると、非常に茶葉が細かい。香りとしては、落ち着いた印象だ。抽出して飲んでみると、非常にどっしりとしている。

 飲み方としてはウバという名前から、ある程度想像がで

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Marinyn GFBOP1(マリニン ジーエフビーオーピー1) ―ケニアの紅茶はミルクと共に。

Marinyn GFBOP1(マリニン ジーエフビーオーピー1) ―ケニアの紅茶はミルクと共に。

 あまり記事で具体的に言及したことはなかったが、濃いめのミルクティーが好きだ。逆に言うと、牛乳に負ける茶葉ならストレートで楽しみたい。日本の滞在中、ルピシアで購入した期間限定のアッサムのティーバッグがおいしくて、非常に気に入っていた。ダージリンのような紅茶ももちろん良いが、やはり濃厚なミルクティーにしかない楽しみもある。
 そういった経緯が理由という訳ではないが、今回は紅茶ブランドTWGが牛乳を入

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Pettiagalla OP(ぺティアガラ オーピー) ―王道中の王道を歩むディンブラの紅茶

Pettiagalla OP(ぺティアガラ オーピー) ―王道中の王道を歩むディンブラの紅茶

 少し前に、セイロンティーの1つであるMaha Gastotte OP1(マハガストッテ オーピー1)について書いた。この紅茶は、スリランカの中でも標高約1,800mとかなりの高地で栽培される。Pettiagalla OPもほぼ同じ標高なのだが、味わいや水色は全く異なっている。あまりに違っているので、差異にも着目しながら、今回はPettiagalla OPについて取り上げる。

 袋を開けてみると

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Comptoir des Indes Tea(コントワー デ アンド ティー) ―ミルクティーのチャイで楽しみたい

Comptoir des Indes Tea(コントワー デ アンド ティー) ―ミルクティーのチャイで楽しみたい

 紅茶ブランドTWGのオンラインショップで購入するとき、送料のこともあるので、大体結構な量を買う。結果的に、実際に飲む頃には購入した理由を思い出せないことも多い。今回の紅茶は、その1つであるComptoir des Indes Teaを紹介する。

 そもそも、何と読むのか分からない。インターネットで調べてみると、どうやらフランス語らしい。TWGの茶葉は大体が英語の名前になっている上に、私は全く知

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Napoleon Tea(ナポレオン ティー) ―甘い焼き菓子を彷彿とさせる皇帝

Napoleon Tea(ナポレオン ティー) ―甘い焼き菓子を彷彿とさせる皇帝

 紅茶ブランドTWGでは、いくつかの茶葉を細長い専用の缶に入れて、販売している。恐らく人気があったり、自信作だったりするフレーバーティーが選出されているのだと思う。紅茶がベースのものは全て試して記事にしたつもりだったが、改めて見返すと抜けを発見。今回はまだ取り上げていなかったNapoleon Teaを紹介する。

 袋を開けてみると、Haute Couture Tea(オートクチュール)や先日紹介

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Georgia BOP(ジョージア ビーオーピー) ―トルコのお隣から来た穏やかな紅茶

Georgia BOP(ジョージア ビーオーピー) ―トルコのお隣から来た穏やかな紅茶

 以前から時折、色々な地域で栽培される紅茶の茶葉を取り上げてきた。その中から、今回はジョージアで採れたGeorgia BOPを紹介する。
今回の記事に着手したのは良いが、恥ずかしながらジョージアの正確な位置が分からない。調べてみると、トルコとロシアに挟まれた場所だそうだ。トルコはチャイに代表されるように、紅茶の文化が盛んな所だ。その背景を考えると、ジョージアも似ているのかもしれない。

 袋を開

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London Breakfast Tea(ロンドン ブレックファスト ティー) ―ロンドンの朝を味わう

London Breakfast Tea(ロンドン ブレックファスト ティー) ―ロンドンの朝を味わう

先日、紅茶ブランドTWGのティーサロンで様々なお茶を購入した際に、おまけとしてLondon Breakfast Teaの茶葉が入った缶をもらった。最近はアフリカやパプアニューギニアといった、あまり紅茶のイメージがない所の産地ばかり取り上げていたが、たまには王道っぽい名前のものも飲みたい。今回はLondon Breakfast Teaを紹介する。

缶を開けてみると、粉末のような細かさの茶葉BOPよ

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Hagen Mountain Tea(ハーゲン マウンテン ティー)―パプアニューギニアも紅茶の産地らしい

Hagen Mountain Tea(ハーゲン マウンテン ティー)―パプアニューギニアも紅茶の産地らしい

 紅茶ブランドTWGのメニュー表を見るまで気づかなかったのだが、パプアニューギニアでも茶葉が栽培されているようだ。今回はHagen Mountain Teaを取り上げる。ちなみにハーゲン山は、山岳地方に位置する西部山岳州の州都らしい。余談だが、アイスクリームのハーゲンダッツとはスペルが異なっており、由来としても無関係だった。

 袋を開けると、非常に細かい粉状の茶葉になっており、少しコーヒーを彷彿

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Thyolo Mountain Tea(ティヨロ マウンテン ティー)ーやっぱりアフリカは汎用性が高い。

Thyolo Mountain Tea(ティヨロ マウンテン ティー)ーやっぱりアフリカは汎用性が高い。

 以前、タンザニアの紅茶であるKilimanjaro Snow Tea(キリマンジャロ スノー ティー)を取り上げた。今回は、同じようにアフリカにあるマラウイが原産国のThyolo Mountain Teaを紹介する。

 袋を開けてみると茶葉が砕かれており、細かい。そういえば、Kilimanjaro Snow Tea(キリマンジャロ スノー ティー)も似たような形状をしていた。香りは穏やかで、少

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Lovers Leap Pekoe(ラバーズ リープ ペコ) ―恋人たちは飛び跳ねる、されど繊細。

Lovers Leap Pekoe(ラバーズ リープ ペコ) ―恋人たちは飛び跳ねる、されど繊細。

 バレンタインデーは過ぎたというのに、前回は「Amour(愛)」今回は「Lovers(恋人)」という名前の入った茶葉を取り上げている。時期を外れていると自覚はあるが、日本では来月にホワイトデーもあるので需要はあると信じている。改めて、今日はLovers Leap Pekoeを紹介する。ちなみに名前のPekoeは葉の形状を指しており、その前までの「Lovers Leap」を直訳すると「飛び跳ねる恋人

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African Ball Tea(アフリカン ボール ティー) ―パズルを解くカギはミルク

African Ball Tea(アフリカン ボール ティー) ―パズルを解くカギはミルク

 前回取り上げたBreakfast Zulu Tea(ブレックファスト ズールー ティー)と同様に、今回もアフリカ産の茶葉を使用した紅茶を紹介する。前回とは異なり、烏龍茶とのブレンドになっている。また余談だが、名前に付いているAfrican Ballとは、紐と板に2つのボールが組み合わさった玩具で一種の知恵の輪らしい。

 袋を開けてみると、烏龍茶がブレンドされているためか、少しすっきりとした香

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Yunnan Golden Needles(ユンナン ゴールデン ニードルズ) ―良いお茶で新年の幕開けを。

Yunnan Golden Needles(ユンナン ゴールデン ニードルズ) ―良いお茶で新年の幕開けを。

 24日間に渡って毎日更新していたアドベントカレンダーも終わり、TWGのNoel! Noel! Tea(ノエル!ノエル!ティー)も掲載して、今年のクリスマスシーズンは紅茶の意味で充実していたと言える。さて、目の前に迫ってきたのは正月だ。今回は新たな年を迎えるのにぴったりな、ちょっと高い茶葉Yunnan Golden Needlesを紹介する。余談だが、以前取り上げたYunnan FOP(ユンナン 

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Tiger Hill FOP(タイガー ヒル エフオーピー) ―名前はそっくり。味はさっぱり。

Tiger Hill FOP(タイガー ヒル エフオーピー) ―名前はそっくり。味はさっぱり。

 以前そっくりな名前を持つ、フレーバーティーのTiger Hill Tea(タイガー ヒル ティー)を紹介したことがある。ただ、今回取り上げるTiger Hill FOPは人工的な風味付けがされていない茶葉をブレンドしたタイプの紅茶であり、香りが後から付けられたTiger Hill Tea(タイガー ヒル ティー)とは全然違う。ちなみに名前が似ている理由をTWGのティーサロンで尋ねてみたが、店員は

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Kilimanjaro Snow Tea(キリマンジャロ スノー ティー)―紅茶だって負けられない。

Kilimanjaro Snow Tea(キリマンジャロ スノー ティー)―紅茶だって負けられない。

 キリマンジャロと言えば、コーヒーを思い浮かべる人も多いのではないだろうか。私自身、コーヒーはよく知らないが、耳にしたことはある。しかし、TWGにはキリマンジャロの紅茶があるのだ。今回はKilimanjaro Snow Teaを紹介する。紅茶が好きな人も、普段はコーヒー愛好家の人も、ぜひ関心を持っていただけたら幸いだ。

 袋を開けると、かなり細かくされた茶葉が顔を覗かせる。名前にあるsnow(雪

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