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Hagen Mountain Tea(ハーゲン マウンテン ティー)―パプアニューギニアも紅茶の産地らしい

 紅茶ブランドTWGのメニュー表を見るまで気づかなかったのだが、パプアニューギニアでも茶葉が栽培されているようだ。今回はHagen Mountain Teaを取り上げる。ちなみにハーゲン山は、山岳地方に位置する西部山岳州の州都らしい。余談だが、アイスクリームのハーゲンダッツとはスペルが異なっており、由来としても無関係だった。

 袋を開けると、非常に細かい粉状の茶葉になっており、少しコーヒーを彷彿とさせる深みのある香りが漂ってくる。以前試したフレーバーティーのNumber 12 Tea(ナンバー 12 ティー)にも似ているが、今回のHagen Mountain Teaは後から風味付けが行われているタイプの茶葉ではない。
飲んでみると、先ほど感じたコーヒーのような香りはなく、しっかりとした紅茶らしい味わいで、アフリカのKilimanjaro Snow Tea(キリマンジャロ スノー ティー)や、ミルクティーにすると美味しいアッサムに似た印象を持つ。また、水色も濃い色をしており、いつもと同じ分数で抽出したものの、深い色合いに仕上がった。
 飲み方としては、最初は茶葉の特性を知るためにも、ストレートがおすすめだ。しっかりとした深みのある味わいが感じられる。次に試して欲しいのは、ミルクティーだろう。アッサムに似た風合いを持つこともあり、牛乳との相性も良い。余談だが、濃い色味に心理的に引きずられているだけかもしれないものの、個人的には少し胃にくるような気もした。酸が少しきついかも、という印象を持った方は、ミルクティーとしても楽しめる茶葉なので、胃を無理することなく味わって欲しい。あるいは、水出し紅茶にしてさらりとした質感を楽しむのもおすすめだ。お湯で抽出するよりもあっさりとした仕上がりになるため、胃への負担も軽減になるだろう。

 しっかりとした味わいの紅茶のため、ストレートとミルクティー共に、しっかりした味わいの料理や菓子とのマリアージュがおすすめだ。
 料理の場合、ホットドッグやエッグベネディクトのような濃厚な味わいのものがおすすめだ。シンプルなトーストと合わせることも可能だが、その場合はメインに来るのは紅茶で食事は補佐的な役割になるだろう。
 菓子なら、どっしりとしたタイプのチョコレートケーキが良いと思う。茶葉が少しコーヒーを彷彿とさせる香りを持つことや、紅茶自体がしっかりとした味わいを持つことを踏まえると、素敵なペアリングになるはずだ。個人的には、抹茶クリームと餡子のパンケーキと合わせてみた。餡子やクリームの持つ深みが、紅茶とよく合っていると感じられた。

 最後に、Hagen Mountain Teaは量り売りのみの販売だ。ティーバッグがないため、面倒に感じるかもしれないが、しっかりした味わいの食べ物とも合わせられる紅茶で、使える場面は結構多いと思う。また、パプアニューギニアにも紅茶があると知らない人も居ると思うので、話題作りにも良さそうだ。ぜひ、興味を持った方は試してみて欲しい。

Hagen Mountain Teaの量り売りが入っていた袋。

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