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根掘り・葉掘り・茶堀りー紅茶探訪ー

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現在は主に、シンガポールの紅茶ブランドTWGの紅茶を取り上げています。 10の倍数に当たる回では、スーパーにも卸しているブランドも含めて飲み比べなど、普段とは異なる記事を掲載して…
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Number 6 Tea(ナンバー シックス ティー) ーミルクにも合うフレーバーティー

Number 6 Tea(ナンバー シックス ティー) ーミルクにも合うフレーバーティー

 既に「Number(ナンバー)」が付いたお茶で、紅茶が配合されているものは、全て紹介したと思っていたのだが、先日見返してみると勘違いだったらしい。今回は、Number 6 Tea(を取り上げる。

 公式の説明によると、オレンジの花やルバーブの香りと書かれていたが、個人的には袋を開けるとバニラのような香りに思えた。茶葉は茶色で細かくはなく、5mm程度の長さがある。抽出してみても、やはり香りの印

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Honde Valley Tea(ホンデ バレー ティー)

Honde Valley Tea(ホンデ バレー ティー)

 もうかなり前になってしまったが、2024年のダージリンファーストフラッシュが発売されるまでは、TWGから販売されている色々な産地の紅茶を紹介してきた。今回はその流れに戻り、ジンバブエのモザンビークとの国境付近に位置するホンデバレーで収穫された紅茶を取り上げる。

 袋を開けると、非常に細かい茶葉が顔を覗かせた。名前に茶葉のサイズを示すアルファベットは付いていないものの、BPやBOPが近いと推測

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Manjhee Valley SFTGFOP1(マンジー バレー エスエフティージーエフオーピー1) ―ダージリンとはご近所さん

Manjhee Valley SFTGFOP1(マンジー バレー エスエフティージーエフオーピー1) ―ダージリンとはご近所さん

 前回紹介したImmortal Moment Tea(インモータル モーメント ティー)と一緒に、もう1つ関心のあった茶葉を購入した。それが、今回紹介するManjhee Valley SFTGFOP1だ。


 袋を開けてみると、少し茶葉は緑がかった色味で、最近まで飲んでいたダージリンファーストフラッシュを思い出す。春摘みのダージリンほど緑茶を彷彿するものではないものの、爽やかな香りが鼻をくすぐ

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Immortal Moment Tea(インモータル モーメント ティー) ―不滅の時間は難解過ぎる

Immortal Moment Tea(インモータル モーメント ティー) ―不滅の時間は難解過ぎる

 前々回でダージリンファーストフラッシュに一区切りを付け、今回は久々に風味を後から付けたフレーバーティーのImmortal Moment Teaを取り上げる。既に家で試したが、正直未だに掴み切れていないので、一緒にその辺りを体感していただけると幸いだ。ちなみに、Immortal Moment Teaを直訳すると「不滅の時間のお茶」という意味になる。

 少し話は遡るが、ダージリンファーストフラッシ

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今年も行ってきました!ダージリンファーストフラッシュのイベント

今年も行ってきました!ダージリンファーストフラッシュのイベント

 以前、日々更新している連載にも少し書いたが、今年も昨年と同様に紅茶ブランドTWGが主催するダージリンファーストフラッシュのイベントに参加してきた。今回は、そのときのことをレポートできればと思う。写真は撮影したものの、私の顔が映り込でしまったものも多く、あまり掲載できない点だけご了承いただければ幸いだ。

 今年も、前年と同様に3種の飲み比べとなっていた。ただ、昨年は1つ夏に摘まれたダージリンセ

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Namuring Upper FTGFOP1(ナムリン アッパー エフティージーエフオーピー1)※2024 ―今年は少し大人しめのお気に入り

Namuring Upper FTGFOP1(ナムリン アッパー エフティージーエフオーピー1)※2024 ―今年は少し大人しめのお気に入り

 今まで何回かにわたって、紅茶ブランドTWGから発売されている今年のダージリンファーストフラッシュを紹介してきた。全部を取り上げた訳ではないが、恐らく今回が最後になる。有終の美を飾るのは、ナムリン農園で採られた茶葉のみを使用したNamuring Upper FTGFOP1だ。

 個人的には好きな紅茶で、ダージリンファーストフラッシュを毎年のように飲むようになってからは、欠かさず試している。今年も

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Okayti Excellence SFTGFOP1(オカイティ エクセレンス エスエフティージーエフオーピー1)※2024 ―去年のテイスティングイベントに登場した紅茶

Okayti Excellence SFTGFOP1(オカイティ エクセレンス エスエフティージーエフオーピー1)※2024 ―去年のテイスティングイベントに登場した紅茶

 毎回ダージリンのファーストフラッシュを紹介してばかりで申し訳ないが、今回も引き続き取り上げる。今回は、オカイティ農園の茶葉だ。余談だが、英語の発音はオキャティの方が近い。ちなみに、記事とは直接関係がないが、Okayti Excellence SFTGFOP1は2023年に開催されたTWGのダージリンの会で提供されていた茶葉でもある。

 袋を開けると、大きめの茶葉が顔を出す所は他のダージリンと

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Phuguri FTGFOP1(ピュグリ エフティージーエフオーピー1)※2024年 ーオーナーのお気に入りも今年は控えめ

Phuguri FTGFOP1(ピュグリ エフティージーエフオーピー1)※2024年 ーオーナーのお気に入りも今年は控えめ

 2024年に摘まれたダージリンファーストフラッシュを既に5週に渡って紹介してきたが、今回も同様に取り上げていく。今年の春摘み全てを紹介するつもりではないものの、今日もお付き合いいただけると幸いだ。今回はピュグリ農園で採られたPhuguri FTGFOP1に焦点を当てる。

 袋を開けると、緑色の大きめの茶葉が入っている。爽やかな香りが漂ってくるが、他の茶葉同様、例年と比べて大人しい印象はある。抽

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Puttabong SFTGFOP1(プッタボン エスエフティージーエフオーピー1)※2024 ―スイーツとペアリングするなら、この紅茶。

Puttabong SFTGFOP1(プッタボン エスエフティージーエフオーピー1)※2024 ―スイーツとペアリングするなら、この紅茶。

 ここの所、毎回ダージリンのファーストフラッシュで申し訳ないが、今日も今年の春摘みを紹介する。今回はプッタボン農園で採られた茶葉のみを採用したPuttabong SFTGFOP1だ。

 昨年だったか、TWGのティーサロンのスタッフに「ダージリンファーストフラッシュで、どの農園が好きですか?」と尋ねたところ、複数人がこの農園を挙げていた。実際にその年の春摘みを飲んでみると、爽やかさと深みのバランス

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Sinbulli SFTGFOP1(シンブリ エスエフティージーエフオーピー1)※2024 ―今年の中ではやや重め

Sinbulli SFTGFOP1(シンブリ エスエフティージーエフオーピー1)※2024 ―今年の中ではやや重め

 毎週、TWGで販売されている今年のダージリンファーストフラッシュを取り上げている。今回もその中から、シンブリ農園で採れた茶葉のみを採用したSinbulli SFTGFOP1を紹介する。

 袋を開けると、大きめかつ緑色の葉が入っており、爽やかな緑茶を彷彿する香りと色だ。湯を淹れて抽出すると一層その印象は強くなり、飲んでみるとやや重たさがある。前回取り上げた
と比較すると同等か、ややこちらの方が

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Margaret’s Hope FTGFOP1(マーガレッツホープ エフティージーエフオーピー1)※2024 ―今年の中では少し重めのダージリン

Margaret’s Hope FTGFOP1(マーガレッツホープ エフティージーエフオーピー1)※2024 ―今年の中では少し重めのダージリン

 本当はルピシアや違う紅茶ブランドの茶葉を挟みながら紹介しようと思っていた。しかし、TWGで「ダージリンファーストフラッシュは茶葉の変質が早いから、できるだけ早めに飲み切った方が良いですよ」とアドバイスを受けた。結果的に、せっせと飲んでは記事にすることになった。毎回ダージリンで少々ニッチな内容になっているとは思うが、今回はマーガレッツホープ農園で採れたファーストフラッシュを紹介する。

 紅茶の専

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Castleton SFTGFOP1(キャッスルトン エスエフティージーエフオーピー1)※2024 ―例年より大人しめの王道紅茶

Castleton SFTGFOP1(キャッスルトン エスエフティージーエフオーピー1)※2024 ―例年より大人しめの王道紅茶

 1つ前のTWGでは、Darjeeling First Flush(ダージリンファーストフラッシュ)を紹介した。今回はダージリンで有名な農園の中でも、キャッスルトンで収穫された茶葉を取り上げる。今回TWGのものに焦点を当ててはいるが、他のブランドでも恐らく扱いのある茶葉なので、ダージリンに関心がある人はぜひ参考にしてもらえると幸いだ。

 袋を開けると、緑茶を彷彿とさせる爽やかな香りが広がってくる

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Darjeeling First Flush Tea(2024) ―今年もTWGのダージリンファーストフラッシュがやってきた!

Darjeeling First Flush Tea(2024) ―今年もTWGのダージリンファーストフラッシュがやってきた!

 今年も、遂にシンガポールにダージリンファーストフラッシュが到着した。昨年に比べると遅かった印象だが、気候も関係していると思われるため、同じタイミングにならないのは仕方がない。久々のTWGであり2024年のダージリンとして、今回は缶入りで販売されているDarjeeling First Flushを紹介する。

 缶を開けると、爽やかな香りが鼻を抜けた。緑みを帯びた茶葉で、新茶は緑茶に通じる色をして

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Bond Street Tea(ボンド ストリート ティー) ―ロンドンの有名な通りの名が付いた紅茶

Bond Street Tea(ボンド ストリート ティー) ―ロンドンの有名な通りの名が付いた紅茶

 以前、オンラインショップで注文した際に無料で入手したDarjeeling Britannia(ダージリン ブリタニア)を紹介した。今回も、同じ方法で手に入れたBond Street Teaを取り上げる。

 紺色の缶にはイギリスの旗と建物、それに赤い電話ボックスが描かれていて非常にかわいい。蓋を開けると大き目の茶葉が入っており、少し甘い香りが漂ってくる。湯を注いで抽出してみると、先ほどの甘さが

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