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Phuguri FTGFOP1(ピュグリ エフティージーエフオーピー1)※2024年 ーおーナーのお気に入りも今年は控えめ

 2024年に摘まれたダージリンファーストフラッシュを既に5週に渡って紹介してきたが、今回も同様に取り上げていく。今年の春摘み全てを紹介するつもりではないものの、今日もお付き合いいただけると幸いだ。今回はピュグリ農園で採られたPhuguri FTGFOP1に焦点を当てる。

 袋を開けると、緑色の大きめの茶葉が入っている。爽やかな香りが漂ってくるが、他の茶葉同様、例年と比べて大人しい印象はある。抽出してみてもそのイメージは変わらず、春らしい香りと味わいと兼ね備えつつも、控えめな仕上がりだった。
 飲み方としては、他のダージリンファーストフラッシュと同様に、ストレート一択だ。繊細な風味ということもあり、何も加えることなくそのままを楽しんでほしい。

 余談だが、いつだったかTWGのティーサロンで聞いた話だと、オーナーはこの農園の紅茶が好きらしい。もう1つお気に入りのダージリンファーストフラッシュがあったはずだが、そちらは忘れてしまった。また同じ農園であっても、年によって出来が異なるため、今年の茶葉に関してオーナーがどう思っているのかは不明だ。

 前述の通り、穏やかな紅茶のため、マリアージュは前回紹介したPuttabong SFTGFOP1(プッタボン エスエフティージーエフオーピー1)が参考になりそうだ。

 食事系の場合、少し軽めの方がペアリングしやすいと推測する。クロワッサンやバタートーストのように、シンプルなバターの味わいのものであれば、バランスが取りやすいはずだ。逆に、ホットドッグやエッグベネディクトのようなこってりした味わいの料理は、繊細な紅茶が負けてしまう可能性があるため、あまりおすすめしない。

 スイーツなら、和洋問わず基本的に何でも好きなものと組み合わせられるはずだ。また、焼き菓子でも生菓子でも良いだろう。個人的には、チョコレートの入ったクロワッサンとメロンパンを合わせてみた。前者は、控えめな個性だったPuttabong SFTGFOP1の時と同様に、非常によくマッチしていた。また後者のメロンパンは、バランスが取りづらいかと思われたが、バター風味のクッキー生地との相性が良く、こちらもいいペアリングだった。今回は試していないが、恐らく酸味のあるスイーツでも相性は良いと推測する。

 最後に、Phuguri FTGFOP1は茶葉の量り売りのみの販売となっている。ティーバッグが無いので扱い辛い上に、価格もS$65.25(約7,764円)と高めのため、手にとりにくいとは思う。ただ、缶入りのダージリンファーストフラッシュではなく、どこかの農園のものが試したいのなら、手にしてみるのも良いかもしれない。

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