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Honde Valley Tea(ホンデ バレー ティー)

 もうかなり前になってしまったが、2024年のダージリンファーストフラッシュが発売されるまでは、TWGから販売されている色々な産地の紅茶を紹介してきた。今回はその流れに戻り、ジンバブエのモザンビークとの国境付近に位置するホンデバレーで収穫された紅茶を取り上げる。
 
 袋を開けると、非常に細かい茶葉が顔を覗かせた。名前に茶葉のサイズを示すアルファベットは付いていないものの、BPやBOPが近いと推測する。ちなみに母は抽出し終えた茶葉を見て、コーヒーを抽出した後の粉のようだと表現していた。
 
 飲み方としてはストレートだけでなく、ミルクもおすすめだ。こっくりした深みのある味わいの紅茶なので、ぜひたっぷりの紅茶に牛乳を注いで、ゆったりと午後の紅茶を楽しんでほしい。
 
 癖の強い紅茶ではないため、マリアージュには困らないだろう。食事系とストレートの紅茶を組み合わせるなら、あまりバランスは気にしなくて良いだろう。ただ、やや重たい方がまとまりやすいかもしれない。具体的には、シンプルなガーリックトーストから濃厚なエッグベネディクト辺りがおすすめだ。個人的には、牛ひき肉の煮込みを乗せたバケットと合わせてみたところ、良いペアリングだった。ちなみに、ミルクティーとのマリアージュなら、バタートーストや風味豊かなクロワッサンのように、味付けはシンプルな方が良いかもしれない。
 
 菓子であれば何でも合いやすいとは思うものの、前述の通りミルクティーにしても美味しい紅茶なので、スイーツは乳成分を含むものが特におすすめだ。特に、生クリームやカスタードを使用した物との親和性は高い。個人的にはカスタードとチョコレートマシュマロを乗せたパイと組み合わせてみたところ、クリーミーな味わいとストレートの紅茶が非常に良く合っていた。
 試してはいないが、ミルクティーとのペアリングであれば前述のパイのようにこってりとした風味を持つものよりも、シンプルなスコーンがおすすめだ。ジャムやクロテッドクリームで味わいを調整できるため、バランスは取りやすいと推測する。
 
 
 最後にHonde Valley Teaは、茶葉の量り売りのみの販売となっている。ティーバッグが無い分、扱い辛いとは思うが、比較的安価な上にストレートとミルクティーのどちらでも飲めるので、汎用性は高い方だろう。また、紅茶の産地として有名ではないジンバブエの茶葉というのも面白い。関心のある人は、ぜひ手にしてみてほしい。
 

Honed Valley Teaの量り売りが入った袋。

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