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Georgia BOP(ジョージア ビーオーピー) ―トルコのお隣から来た穏やかな紅茶

 以前から時折、色々な地域で栽培される紅茶の茶葉を取り上げてきた。その中から、今回はジョージアで採れたGeorgia BOPを紹介する。
今回の記事に着手したのは良いが、恥ずかしながらジョージアの正確な位置が分からない。調べてみると、トルコとロシアに挟まれた場所だそうだ。トルコはチャイに代表されるように、紅茶の文化が盛んな所だ。その背景を考えると、ジョージアも似ているのかもしれない。

 袋を開けたところ、穏やかな香りが広がった。涼しげというよりも、こっくりと深みのある印象だ。口に運ぶと、あっさりとした部分はありつつも、基本的にしっかりとした味わいだった。
 前述の通りトルコと隣りだと聞いているためか、やはり似た特徴を感じる。飲み方としてはさっぱりと楽しむならストレート、深みを味わうなら抽出時間を長めにしてミルクティーだろう。牛乳を入れると、深みのある紅茶の風味とミルクのコクがぴったりで、しっかりとしたミルクティーの味わいが楽しめる。
 個人的に最初はストレート、その後茶葉を入れっぱなしにして濃くなったところに牛乳を入れるのが良いと思う。レモンは試していないが、こっくりとした紅茶には不向きのように感じるので、あまりおすすめはしない。

 個性の強い紅茶ではないため、マリアージュを考えるのは難しくないだろう。食事系の場合、何でも合うとは思う。ただ、濃厚な味わいの物をリセットするような爽やかさはないため、ホットドッグのようにあまり濃い味わいのものはおすすめしない。恐らく、和風のツナサンドや、シンプルなバタートーストの方が組み合わせやすいはずだ。
 スイーツなら、バター風味がしっかりとしたタイプの菓子が合うと推測する。個人的にはクイニーアマンとペアリングしてみたところ、バターの濃厚な味わいとカリカリとしたキャラメリゼが紅茶にぴったりだった。ただ、後味さっぱりとさせたい場合は、プリンのようにもう少し柔らかい味わいの菓子と合わせた方が良いだろう。また、ミルクティーと合わせるなら、クッキーやビスケットのように、牛乳と相性の良さそうな焼き菓子がおすすめだ。

 最後にGeorgia BOPは、茶葉の量り売りだけ販売されている。ティーバッグがないため、扱いづらいとは思う。また、茶葉がかなり細かいため、茶こしもかなり目の細かい物を使用しないと、綺麗に抽出できないであろうという注意点もある。しかし、素直な味わいでミルクティーにも向いた茶葉が欲しいなら、値段もS$9.50(約1020円)とTWGの中では安価な部類なので、おすすめだ。

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