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もしかしたら。いつきと普通に恋愛して、一緒にいられると思ったんだよ。
もっと言い方があったじゃん。
なんであんなふうに言ってしまったんだろう。
なんであんなふうになってしまったんだろう。
思えばいつだって振り返った時だ。壊してしまったと気づくのは、そのきっかけになったと気づくのはいつも後だ。だから後悔というのだ。
*
その日、いつきに名前で呼んでいいか聞かれた。
いつも通り、何も意味がない。定期的にやってくるそれだ。雨が降って一緒に風呂に入った夜だった。
『「じゃ」へ。』のキャラ設定(定期)
キャラ整理古賀いつき
基本
・27歳(5/29)
・広島県出身
・職業:作家(ジャンル:純文学)
・身長:158cm
・性格:適当
・イメージカラー:鶯色(渋めの濃い緑、灰色がかった緑褐色)
・特技:文章を書く、倒立(運動神経がいい)
・苦手:片付け、整理整頓、集団行動、貯金
・好きなもの:チョコミント(アイスもお菓子も)、漫画、ステッカー集め(PCに貼る)
・趣味:漫画、あおの小説を読む、散
やっぱり暴論。でも本当。
過去がないなら作ればいい。
暴君めいた発言に妙に納得した。
「一人称の小説なんか特にそうじゃろ」
主人公の(自分の)視点で書く形式は、創るというより思い出す、表現が適していると思う。
「あおはその陰鬱極まりない哀しき哀れな学生時代でさ」
「失礼すぎる」
「あれじゃ、自分の経験だけで書くならつまんないし数もでない。じゃけえ、経験したことにすればよろしい」
「うちらは嘘で飯を食ってるんじゃ」
僕は毒を出すのに、その毒を受け入れられない。
どうか・・・
そう何度も願い、書き、祈ってきた。
静かに丸く眠る彼女。
彼女が寝ている部屋のドアをあけて、キッチンからのぞきながらこの文章を書いている。
頼りない蛍光灯の下で静かにキーボードを撫でる。深夜2時の虚な意識で書く本音。夜こそ人を正直にさせる。
手が止まると歪な音を立てる蛇口を捻ってコップに水を注ぎ飲む。築50年。二人用住居。内見の時、前住人は夫婦だったと知らされた。僕は最初一