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【中日本大会ファイナルプレゼン】未来を担う子供達へ
前回のスピーチののちに、ファイナルステージとしてプレゼンがあり、それに残るには14人の中に選ばれないといけなかった。
スピーチは時間がすぎてしまわないか、何度練習しても成功する時としない時があり、表現を直前に変えたりしながら、それでもハラハラしっぱなしだったが、プレゼンは3分動画に合わせて作ってあったため一番自信があるものだった。
動画を制作していただいたゴリアスさんは、スタエフで知り合った友人で音声配信者に向けてのノウハウのKindle出版やYouTube、メンバーシップなど多岐にわたって活動をされている。その表現は文章、動画、音声、LIVEなどひとつにとどまることなく才能を発揮している。
「1日に動画提出をしたいので、制作お願いしていいですか?」
と頼んだのはなんと28日。そこから動画制作・私は台本作りをはじめたわけだが、とんでもなくタイトなスケジュールの中、思いのたけをしっかり伝わるように作っていただけ、期限の1日には提出ができた。本当に感謝しかない。
そんなゴリアスさんは当日会場にも来ていただいていたので、なんとしてでもファイナル進出したいと願っていた。
願いは通じ、無事にファイナルとしてプレゼンをすることができた。
プレゼン文章部分の全文は以下になる。
共感覚を言葉と絵で伝える 山口葵
共感覚を言葉と絵で伝えていく活動をはじめ
感情で見える絵をアートに、言葉として共感覚の彩や苦悩を表現しています。その中でも特に力を入れているのが「共感覚アート」です。
先ほどもお話した通り私には感情や、人に対する印象に色が見えます。
これが共感覚だと知ったのは最近で、それまでは他の人すべてに見えているものだと思っていました。
自分にしか見えていないのならば見てもらおう。
それが自分の感情の世界をアートにするきっかけでした。
この共感覚アートは、アートを楽しんでいただきながら気軽に共感覚という言葉を知り、興味をひくきっかけになってほしいという想い。それから私自身が共感覚をより深く知るため、とても大切にしています。
私には、共感覚を一番伝えたい相手がいます。
それは、未来を担う子供達です。
このアートや、彩溢れる世界の話を交えながら私は、日本中の子供たちに早い段階から共感覚を知ってほしいのです。2000人にひとりと言われていた共感覚ですが最近は23人に1人という調査もあり、子供の頃はみんなが持っているとも言われています。
例えばアートを楽しみながら共感覚を伝える講演を開けば当事者の割合から、数人は共感覚アートを描く子供たちが出てくるかもしれません。
まずはそれを受け入れることに慣れてもらうこと。当事者と親御さんに、早いうちから認知してもらうこと。先生や、学校中で共感覚が特別でないもっと身近な存在だと知ってもらうこと。
アートに限らず、共感覚は夢物語ではなく、もっと近くにあって、ただの個性で、受け入れられて当たり前の社会になってほしいのです。
子供の内から自然に共感覚を学び、対策を知ることが容易になり、創造性を広げていくきっかけになる。
そのために子供たちに、私は想いを託したいです。
共感覚当事者の方へ
この世界はあなたにしか見えなくて
だけどそれが悪いことでも
自分を苦しめることでもない
苦しいものには、軽減法や回避法があります
心にしまったものと向き合って、あなたの素晴らしい感覚を伸ばしていきませんか
どんな特性を持つ人でも、生きやすい社会になりますように。
何かを広く認知させるには、幼いころから当たり前にある、というところに私はヒントがあると思っている。
子供の内から当たり前のように触れていくことが出来れば、共感覚を「左利き」くらいの違いと認識できるのではないだろうか。
共感覚の認知があまりない今現在の世界とはどういったものなのか。
共感覚が要因になる感覚酔いに、なぜ疲れやすいかに当事者が気づけない
「感情が色に見える」などと周囲にいうことで、変な人や不思議ちゃん扱いをされ、最悪いじめに繋がる可能性がある
家族の理解が得られず、当事者が「共感覚」をふさぎ込んでしまう
このようなことが予想できる。
だが、これが子供のうちから認知できる社会になっていけば、「共感覚だからだ」ということを当事者・ご家族・周囲が受け止めることに慣れていけるはずだ。
ただの興味で知る、ではなくもっと身近に、もっとただの個性だという認識を共感覚にも持ってほしい。そのためには、早い段階から知って、慣れていってもらうことが必要だと私は考える。
このプレゼンに対し、私の今後の具体的な目標として
・共感覚アートの個展を開く
・親子で参加できるイベントで、共感覚についてわかりやすい説明&テーマを決めたアートで楽しんでいただく
・子供達にもわかりやすい絵本を作る
3個目は少し時間がかかりそうだが、専門家の方に協力していただきながら挑戦したいと思う。エッセイなどでもいいが、やはり私の中での一番早く知ってほしいのは子供たち、そして親御さんだ。
また上2つは早ければ年内に一度は開催できるように今構想を練っている。
有言実行。
プレゼンで言ったことは、実現していかないとただのうすっぺらい、審査員に対して受け狙いのような言葉になってしまう。
そんなことのために私は中日本大会のファイナリストになったわけではない。この4カ月で共感覚を伝える活動により具体性が出て、さらにプレゼンを制作することでもっと細かな具体案を出していくことができた。
このまま走り続けることをやめずにいこう。
これが私の、使命だ。
山口葵
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