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アートのはなし

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美術展レポや気になるアートについて
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#アート

西洋美術の名画に会いに行く、ワンコイン常設展のススメ

西洋美術の名画に会いに行く、ワンコイン常設展のススメ

最近、謎解き×美術館巡りに行ってきました。

謎解きミュージアムラリーというもので、謎解き要素は少なめで美術館巡りがメインでしたがゆるく楽しめました。
(残念ながら現在イベントは終了。)

謎を解くためにいくつか美術館を巡るのですが、国立西洋美術館の常設展では、思わぬ名画にも出会えてとても良かったのでご紹介します。

普段、美術館に行くと特別展や企画展でお腹がいっぱいになりがち。

常設展だけをゆ

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国立新美術館で楽しむ、名建築が魅せる光とアートが描く光

国立新美術館で楽しむ、名建築が魅せる光とアートが描く光

去年の夏、六本木にある国立新美術館へ訪れた。この日は美術館の建築や、絵画が描く様々な光を楽しんできました。

前半では、国立新美術館という名建築と光について。

後半では、テート美術館展の「光」をテーマにした18世紀~現代までのアートについてご紹介します。

フィルムで撮る建築・国立新美術館と光国立新美術館は、日本を代表する建築家・黒川紀章が設計したもの。

黒川紀章はいくつか美術館を設計しました

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東京国立博物館で触れる生と死「内藤礼 生まれておいで 生きておいで」

東京国立博物館で触れる生と死「内藤礼 生まれておいで 生きておいで」

東京国立博物館で内藤礼さんの展示「生まれておいで 生きておいで」を観に行ってきた。

同じ日の午前中は、藝祭を楽しみました👇

生まれておいで 生きておいで内藤礼さんについて

内藤礼さんと言えば、有名な作品は豊島美術館「母型」。

生と死、そして地上で生きることの喜びについて、これまで様々な作品を発表されている。

今回の展示を観て、内藤礼さんの作品に対する想いをもっと知りたくなり、過去の展示

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ワイン片手に気軽にアート!Artbarで楽しむたらしこみアートの魅力

ワイン片手に気軽にアート!Artbarで楽しむたらしこみアートの魅力

一度やってみたかったアート体験、行ってきました。

ワインを飲みながら、初心者でも簡単にアートが楽しめるArtbar。アートとお酒の組み合わせも相性抜群でした。

たらしこみアートって?アクリル絵の具を4~5色使ってマーブリング模様を作る、ポーリングというアート技法。

どんな絵の具の色を選ぶか、どれくらいの量を入れるか、キャンバスの傾け方で、ひとつとして同じ模様が出てくることはないのが面白いとこ

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フォロン展:空想旅行で癒され、考えさせられるアート体験

フォロン展:空想旅行で癒され、考えさせられるアート体験

優しい色使いのグラデーションの空。

空想旅行案内人というタイトルにも惹かれて、東京ステーションギャラリーへやって来ました。

空想旅行案内人 ジャン=ミッシェル・フォロン空想旅行案内人とは

印象的なタイトル「空想旅行案内人」。

実は、フォロンが実際に使っていた名刺の肩書きから着想を得ています。

フォロンの作品には、帽子を被った謎の人物、リトル・ハット・マンがよく登場する。

ときには、私た

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アート沼へようこそ、今こそブルーピリオドの世界を覗いてみませんか?

アート沼へようこそ、今こそブルーピリオドの世界を覗いてみませんか?

アートってなんだろう?

どう見て、感じるのが正解?

今までもゴッホやモネを見に、ときどき美術館へ行く程度に、アートを素敵だと思う気持ちや憧れはあったけど、親しみは持てずにいた。

2022年の夏、たまたま寺田倉庫で開催中のブルーピリオド展を見つけた。

そして、展示を全て見終わった後、
アートに対しての見方がガラリと変わった。

入口をくぐれば、森先輩がアニメの中で描いていた天使の絵が実寸大の

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北欧フィンランドの自然を感じる、美しきグラスアートの世界

北欧フィンランドの自然を感じる、美しきグラスアートの世界

いよいよ夏本番、暑くてたまらない毎日。

今日は涼しげなグラスに惹かれて、東京都庭園美術館へやって来た。

まず目を引いたのは美術館の内装そのもの。

東京都庭園美術館は、現在は美術館として使われいるものの、昭和初期の歴史的建造物で、国の重要文化財に指定されているという。

外見はひっそり目立たないが、中に入ると重厚でうっとりするほど美しい。

そして展示自体も、庭園の緑を背景に光が透き通るガラス

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