マガジンのカバー画像

🎨美術さんぽ

5
美術展レポや気になるアートについて
運営しているクリエイター

記事一覧

現代アートの聖地「直島」の歩き方 前編 -瀬戸内海島旅③

現代アートの聖地「直島」の歩き方 前編 -瀬戸内海島旅③

大きな黄色と赤色のカボチャが目印で、
現代アートの聖地として注目を集めている直島にやって来た。

直島のアート直島行きのフェリーは水玉模様。

草間彌生さんの水玉模様のカボチャにちなんで描かれたもので、直島に着く前からワクワクさせてくれる。

直島と言えば、「自然・建築・アートの共生」をコンセプトにしたベネッセハウス ミュージアム。

安藤忠雄の建築という贅沢な空間の中で、草間彌生や李禹煥など代表

もっとみる
鬼が島で出会った不思議でちょっぴりダークなアート -瀬戸内海島旅②

鬼が島で出会った不思議でちょっぴりダークなアート -瀬戸内海島旅②

時は遡って1914年、女木島で巨大な洞窟が発見された。

その昔鬼が住んでいたとも伝えられていることから、別名「鬼が島」とも呼ばれている場所。

女木島瀬戸内国際芸術祭1日目、お昼頃に男木島から女木島へフェリーで移動し、やって来ました。

船から降りると、石垣のようなものがちらほら。

女木島の特徴のひとつで、冬の強風から家を守るための「オーテ」という石垣が、あちこちに作られているそう。

お腹が

もっとみる
男木島の文化に溶け込む現代アートとタコと猫の関係 -瀬戸内海島旅①

男木島の文化に溶け込む現代アートとタコと猫の関係 -瀬戸内海島旅①

そこには、島のゆったりとした時間や自然の中でこそ感じることができるアートの良さがありました。

美術館に並べられているものを鑑賞しに行く感覚とは全く違う、島の生活のすぐ隣にある現代アート作品。

民家や病院だった建物自体がアート作品に生まれ変わっていたり、草むらの中や海辺にアートが置かれていたり。。

島の中にある作品を探し求めて、島内を散策するというスタイルは、ただ鑑賞するのではなく、体験すると

もっとみる
アート沼へようこそ、今こそブルーピリオドの世界を覗いてみませんか?

アート沼へようこそ、今こそブルーピリオドの世界を覗いてみませんか?

アートってなんだろう?
どう見て、感じるのが正解?

今までもゴッホやモネを見に、ときどき美術館へ行く程度にアートを素敵だと思う気持ちや憧れはあったけど、親しみは持てずにいた。

2022年の夏、たまたま寺田倉庫G1で開催中の展示会、「ブルーピリオド展~アートって、才能か?~」に立ち寄り、そこからアートに対しての見方がガラリと変わった。

入口をくぐれば、森先輩がアニメの中で描いていた天使の絵が実

もっとみる
北欧フィンランドの自然を感じる、美しきグラスアートの世界

北欧フィンランドの自然を感じる、美しきグラスアートの世界

いよいよ夏本番、暑くてたまらない毎日。
今日は涼しげなグラスに惹かれて、東京都定演美術館へやって来た。

まず目を引いたのは美術館そのものの内装だった。

東京都庭園美術館は、現在は美術館として使われいるものの、旧朝香宮邸という昭和初期の東京のな歴史的建造物で、国の重要文化財に指定されているという。

外見はひっそり目立たないが、中に入ると重厚でうっとりするほど美しい。

そして展示自体も、庭園の

もっとみる