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2021年ベスト10冊

2021年ベスト10冊

2022年の初日の出を見た。

飛行機が家の近くを通る場所に住んでいるので、飛行機と朝日と海の“絵になる”組み合わせが見られた。すでに辺りはお互いの顔を確認できるほど明るく、朝と呼んで問題ない時間帯だったけれど、東の水平線からゆっくりと昇る様子をじっと見続けていたら2022年が明けたんだなあと心から思ったのだった。

2021年ベスト10冊2021年は61冊読んだ。小説・エッセイ・専門書・ビジネス

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9月・10月に読んだ本

9月・10月は色々なことがあり慌ただしかった。仕事をひとつ増やしてみたり、展示をよく観に行ったりした。変わらず本をたくさん読みたい気持ちはあったけれど、冊数としてはすごく限られてしまった。それでも良書を読めたなとは思う。

言葉を離れる
7/17〜10/17まで開催していた「GENKYO 横尾忠則」を観たあと、物販コーナーで思わず買ってしまったエッセイ。直感で描くことが大切な絵画という芸術と、思考

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8月に読んだ本

8月に読んだ本

さっき確認したら今年読んだ本は現時点(9/14)で50冊。目標にしていた200冊の半分にも達していませんでした。おそらく50冊でも社会人としては十分に読んでいる方なのかもしれないと思いつつ、部屋に日々積み重なっていく積読の山を見て、遠くに見える山は簡単に登れそうだけど、近付いてみるとそんなことはないのだなあと、近いのに遠い目になってしまったのでした。

さて8月に読んだ本!

人生ミスっても自殺し

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7月に読んだ本

7月に読んだ本

うわっ……7月終わって数回目を閉じただけの時間が経ったかと思いきや、8月も半分が過ぎた。19日の間で目立った人生の進退はなく、ただいつもより少し活動的ではあるなと感じる日々を送っている。雨がよく降っている。

黒雲の下で卵をあたためる
著者の小池昌代さんは詩人だ。明大前駅にある「七月堂」でふと目に入り、なんとなく良さそうと思い、そのまま読み始めた。そういえば、詩人が書くエッセイを読んだことがなかっ

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6月に読んだ本

6月に読んだ本

つい先日、5月に読んだ本をまとめたばかりだというのに、もう6月の本をまとめている。6月に読んだのは4冊。以前と比べて本を買いに行く時間も少ななければ、読む時間もあまり取れず、涙。仕事と時間に振り回されるような毎日だったと記憶している。

わたしたちが光の速さで進めないなら
いま盛り上がっている韓国SF本のなかの1冊。長さの異なる話が7編集められた短編小説集だ。本書の難しいところは、読後に心に残され

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4月に読んだ本

4月に読んだ本

5月になった。4月は小説を読めて結構楽しかったので、軽くレビューしていく。

人間の居る場所/三浦展戦後〜都市開発がかなり進んでしまった現代を比較し、同じように危機感を持って街に生命を与える活動をされている方との対談は、とても心安らぐ内容でした。よくよく考えてみれば、日本は戦後75年が過ぎ、中でも直近の40〜50年ほどでかなりのスピードで街が変化し、あっという間に都心はコンクリートジャングルになり

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1〜3月で読んだ本

1〜3月で読んだ本

まとめるか〜〜。読んだものたち。

1月に読んだ小説4冊、その他3冊という構成。こう並べてみると意外と読んでなかったなあと思うけれど、読んだ小説の内容が好みだったので、もっと読んでいる感覚があったのだ。

2月に読んだ少なめに4冊。2月は心の波が結構激しくて、こういう時は文章を読んでもまったく頭に入っていかない。自分の心から生まれる言葉を待つしかないんだなと床に転がって窓の外を眺めたりしていた。

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彼女たちの場合は

彼女たちの場合は

明確な目的があって、あるいは漠然とどこか遠くへ行きたくなって10代の男女が旅にでる-そんな物語をいくつも読んできた。

江國香織の『彼女たちの場合は』もそんなロードムービーだ。従姉妹である逸佳・17才と礼那・14才のふたりは「アメリカ西部が見たい」とニューヨークを飛び出す。たったふたりきりで。

あらすじを書いていて改めて平凡だと思う。以前、喜多川泰の『また、必ず会おうと誰もが言った』を読んだが(

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