見出し画像

講演会活動記「発達障害者の仕事の選び方」「統合失調症の人との接し方とは」

日頃、講演会をすることがあるので記録目的に書いていきます。

9月から看護実習生へのミニ講演会が続いて11月は5件、地域活動支援センターで行います。
イメージ図はこんな感じ

先月も看護実習生が地域活動支援センターに来ましたが疲労からいくつかキャンセルしました。

まずは軽く挨拶して、看護実習生さんの緊張をほぐします。「実習はもういくつか受けましたか?」など雑談を交えていきます。

看護実習生さんには主に自己紹介、闘病記、リカバリー(回復)に繋がった病院内のプログラム、ピアサポーターの活動を話しています。

発表が終わると質疑応答になります。ここで講演家としての力量が試されます。鋭い質問に瞬時に答えを見つけて話します。

家族が発達障害の看護実習生から弟の働き方の選び方のコツを聞かれました。

僕もピアスタッフになるか個人事業主になるか迷っている中で鋭い質問が来ました。

僕の考えでは、「得意なことも大切だけどストレスを感じづらい仕事を選んだほうが長く続けられるよ。どんな時にストレスを溜めやすいかを考えてみては?」と伝えました。それに加えて「僕はアスペルガー症候群だしADHDの気質があるけどパワポを作るのが好きだし、人前で話すのが苦じゃないので講演家やってます」と話しました。

確定申告が鬼門で個人事業主になるのは嫌だったんですが、ビジネスパートナーが見つかったので個人事業主でやっていこうかなと思ってます。

また看護実習生さんは病棟実習で急性期病棟の患者を個別担当してコミュケーションされてるみたいで会話の練習をしているみたいです。治療中の人とのコミュケーションが難しいようでした。

その話を聞いて、僕の経験を話しました。

隔離病棟にいて保護室という名の独房にいた時、音のないテレパシーが脳内に来て「明日、アメリカに行くぞ!」と頭によぎりました。幻聴の一種です。僕自身アメリカに行く気満々でした。

複数の看護師さんに「明日アメリカに行くって言ったらどう思いますか?」と聞いたらある看護師さんは「まだ先の話かもね」と言い、別の看護師さんは「一人乗り用の飛行機があればいいね」と言い納得してアメリカ行きは諦めました。否定も肯定もされませんでした。

何が伝えたいかと言うと、妄想状態の人には否定も肯定もしないのが有効ではないのかと話しました。否定されたら「この人はわかってくれない!」と敵視するかもしれませんし、肯定されたら妄想に支配される可能性があります。

僕自身は否定も肯定もされなかったのが嬉しかったです。

この話を看護実習生に話したら、「試してます!」と言ってもらえました。

看護実習生さんは当然だけどコミュケーションの成功と失敗を繰り返しながら業務をこなせれるようになっていきます。

患者がどうされたいとかは基本的に聞く機会が少ないです。実習生の時に講演会を聞いて患者目線の気持ちを知ったり、接し方を知るのは有意義だなと気づけました。

最後に感想を聞きましたがやっぱり接し方が一番印象に残った看護実習生さんが多かったです。

無事終わりしたが、手応えを感じづらくなってきました。春夏はたぶん軽躁で手応えを感じますが、秋冬はうつ気味になるからかなと。去年もそうだったので。

自分の活動は看護実習生のためになっているのか不安になりました。よく考えます。同行して話を聞いていた看護学校の先生からは「学生さん達の学びに繫がっているので助かってますよ〜」と言われました

知人に話したら「質問がちゃんと来るなら大丈夫だよ!ちゃんと言いたいことは伝わってるって!」と言われ、少し納得しました。ただ心のモヤモヤは晴れず。

看護実習生に講演会をやり過ぎて感覚が麻痺してるかもしれませんが質問がちゃんと来るならよしとするかですね。

これからは講演会で得たこと、気付いたことをプライバシーを侵害しない程度に書いていきます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?