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壊れた人形/詩

壊れた人形/詩

景色の彩が映し出される鏡は
ひび割れて
歪んだ空気が胸を刺す

鋭利な笑顔で
仮面を作り
誰をも核心には
触れさせない

生か死か

その狭間で観る景色に彩はなく

遺された時間をただ独り

音のない風が頬を切る
私の糸が切れるまで
あとどの位…

宣告された時間
逆回りしだす時計を
そっと押し止める

早回しして

背負う苦しみが
呼吸を浅くして
また一つ階下へ落ちる

The Courage to Die/詩

The Courage to Die/詩



死ぬなら独り静かに

誰にも何も残さず

迷惑掛けずに

逝けよ

あと一歩の勇気がないだけで

無駄にしている命なら

今この時

心臓を必要としている方に

差し上げたい

私にはそんな事しか出来ないから

生きていてごめんなさい

明日は目が覚めません様に

孤高であれ/詩

孤高であれ/詩

群れて生きるのも一つの手段
けれど君は
自分の弱さと強さを知っている

それは君の賢さ

群れのリーダーで生きるのも一つ

けれど君はきっと
一匹狼だろう

時に孤独を感じても
それが分かる人は本当は少ない

本当の孤独の意味を知る者は
強く優しき者

今の君…
最高にカッコイイ生き様

貫け信念

Retreat/詩

Retreat/詩

やっと分かった
君の目論見

悪戯好きでいつでも
するりと躱して
人混みに紛れ
姿を変える

だけど本当の目的は…

初めから決めてたんだね

いくら鍵穴に挿しても開かないんだ
私の鍵の束はもうお手上げ

君がなりたかったもの…
それは…

私の心に置かれた本が答えかも
ねえ…君は今でも誰かの命を救ってるの?

時には自分を愛してよ
自分を捕まえてて

背後に廻る夜の回転木馬
そこで手を振る人は

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Lost/詩

Lost/詩

ずっと迷子
生まれた時から
行き先不明

デパートの館内放送
迷子の知らせ

涙は乾いてる

宙を舞ってたはずの赤い風船
いつの間にか萎んで
足元に蹲る

それは息絶えた子猫の亡骸

母親は構わずゴミ箱に捨て
私の手を引く

「ねえ、お母さん…」
私の声は届かない

私は透明人間だから
居ても居なくても同じ

喉のつかえが取れない
呼吸が浅くても誰も気付かない

気付かない振りをする

「私は必要

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狼少年/詩

狼少年/詩

昔居た場所で
ある人が私をそう呼んだ

狼少年

エアリプ 遠回しな攻撃
真実も真相も知らずに
自分の臆測決めつけだけで

私の中で醜いドロリとした
黒い感情が生まれた

私の中でその人を
密かに しかし確実に
抹消した

醜い私は何処へ行っても
狼少年

真実を全て曝け出す必要がどこにある?
私の苦悩や痛みや悲しみ
全て分かって欲しいと思わない

人は醜い

そして私自身も

氷の城/詩

氷の城/詩

溶けだした偽り
表し始めた素顔

騙されていた愛は
行方知らず

どこかで銃声が聴こえる
僕は耳を塞ぎ
目を固く閉じる

非現実的な世界にしか
愛や真実は掴めない

そう確信したから

籠の中で生きてれば
ずっとそうやって遮断してきた

飛び立つ勇気も無くなった

消えていく偽善
残った傷跡

この心を許せるのは
たった一つの絆

僕はそれを 声を殺して
手首に刻む

それしか愛と呼べないから

願い/詩

願い/詩

二人だけの秘密が一つ二つ増える度
キミは僕よりどんどん先に老いていく

まだまだ新しい一面
知らない顔を見せて

キミと見る景色が僕と重なる時
僕はやっぱり幸せだと感じて
密かに泣いてしまう時もある

まだまだ我儘で頑固で甘えん坊
ツンデレの子供のまま

そうそれがキミだから

今日見たキミのビビリな一面
それは内緒にしておくよ

まだまだ見たい先の景色
キミの瞳に映る僕

いつかキミが僕を忘れて

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傷痕/詩

傷痕/詩

無慈悲に打ち付ける雨は
頬を伝って流れるものと混じり
孤独を打ち消してくれる

都会の雨は寒い

皆早足でどこかへ帰って行く

俺の行き場所なんか何処にもない

目の端に引っ掛かった
偽善の言葉

選挙ポスター
それが実現出来るなら今すぐやってみろよ

湿気たタバコに火は着かず
踏み潰したソレは俺の弱さ

デモ行進に参加した彼女が言う言葉は正論
だけど俺の心の深くに刺さらない

ずぶ濡れのパーカー

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Liar/詩

Liar/詩

越えられない壁は与えられない

無力な自分には

もう選択肢はない

居場所を常に探してる

それは死に場所かもしれない

嘘つき裏切り汚い卑しい心根

そんな事ばかり見てきた

もう自分にさよなら

promise/詩

promise/詩

もし今私が地の果てに堕ちてしまっても
私の記憶に刻まれた貴方との愛だけは
必ず残る

私の病が少しづつ
身体を蝕んでいても

貴方がくれた愛を超越した言葉と心

私の脳の一部が欠損しても
決してそこだけは奪う事は出来ない

貴方が救った魂は
貴方が掬った言葉は

必ず此処に刻まれる

そして いつまでも貴方と共に

『君だから愛してる』

真っ赤に染まった透明は
意地の悪い金魚みたいに私の手首に

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Moulin Rouge/詩

Moulin Rouge/詩

踊り魅せて狂わせろ
腐った金持ち共の獣

虜にして酔わせろ

復讐は華麗に美しく
決して覚悟は揺るがない

アヘンや酒より強い毒
お前のその誰にも負けない魅力

色気と気高さと大胆さ

脚を高く上げ
ターゲットに打ち込め

最期の一発で仕留めろ

奴は恍惚とした死顔で
永遠の眠りに就くだろう

そしてお前は本物になれる

同義語/詩

同義語/詩

生きる事を強制させられた
どす黒い鎖
浸かっていた温かく
きっと清らかだったはずの水

引き摺り出された瞬間
この世に生と言う
重い鎖を付けられた

『生きる事は死ぬ事と同じ』

目に入る全ては灰色だ

もう抗えない

アルコールで流し込んだ精神薬
もう解放して

飛び越えた世界に希望はなくても
それで構わない
何も感じる事は

無くていい

笑う様に咲く向日葵の季節
静かに消えて行きたい
歳を一

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だからこそ…/詩

だからこそ…/詩

大切な存在だからこそ

負わせたくない負担
考える心と感性

震える夜に見上げた月は
何故か俺に優しい

『甘いものにはあんま癒されない』
そう言ってたアイツ

生意気で繊細なアイツ

本心は知る由もなく

俺も今 遠くでエールを贈りたい人がいる
近付く事も

俺を忘れてくれて構わない

ドーナツの丸い空間から覗く世界
そこだけは無垢で居て欲しい

穢れなく生きれたあの頃
ネジ巻式時計を
ゆっくり

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