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掘ったら出てきた。

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自分の中にある何かを言葉として掘り出せたときに書きます。
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歓喜

密集した住宅の隙間 鮮やかな梅の声を聴いて

あーはっはっは
ほら 春が来た
みて この光 この色
右も家 左も家 窮屈で窮屈で
閉じて 塞いで 周りを見ない家だけど
ほら 春が来た
光にひらく 紅梅の春

独善の肯定 または 人への過信

独善の肯定 または 人への過信

人はもめる
俺とお前だけなら
必ずもめる

もめたときの落としどころ
感情的な昂りも超えて
互いに従う 落としどころ と 拠りどころ

その拠りどころとして 俺たちは第3の存在を必要とする

第3の存在は ただ養われるだけの存在
ただし みんなで養う 特定の者でなく みんなで

第3の存在は ただ養われるだけの存在
何も持たず 持たぬゆえに 執着せず

偏らず
我の判断がなく 総体の声なき声を表す

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関係の中に カタチあり

関係の中に カタチあり

カタチは 関係を表す
森羅万象はモノの総体ではなく
関係の総体である

北畠親房、ええこと言うわ~

北畠親房、ええこと言うわ~

岩波文庫 岩佐 正 校注
北畠親房 著
神皇正統記 102ページから104ページ で、ええこと言うわーって思ったので以下意訳。嵯峨天皇がいかにイケてる天皇だったか!ということを表現するくだりです。まとめとして嵯峨天皇の素晴らしさに帰着するのですが、そこに至る素晴らしい為政者とはいかなるものか、また国民の民度を成熟させることがいかに重要かということが述べられており、現代にも通じる重要な視野・視点とな

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風

はと が とんび に なるんです
みさきの風が かれをその気に させるから

飛びはじめはいいんです

ふわっ すぃー
かれも その気で 飛ぶんです

でも

やっぱり 腰が引けるんです
風の変わる その瞬間

慌てて 電線に飛び乗って
かれは我に返るのです

おれは やっぱり はとなのね

でも

さっきまでとは ちょっと 違う
はと なのです

五常 「義」

五常 「義」

人間は ものがたりを生きる

生き物として ただ生まれ ただ死ぬ だけでなく

肉体 と 想念 の はざまで 生きる

『身はたとひ 武蔵の野辺に朽ちぬとも

 留め置かまし 大和魂』

人間は 情報を運ぶ箱舟

肉体は 生命の遺伝子を次代に運び

想念は 文化の遺伝子を次代に運ぶ

義。 

義の出発点は 美しい我 であり 意味。

わたしがわたしに 何を願うかの 想念。

わたしが どんなわた

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五常 「仁」

五常 「仁」

仁 は ひと が ふたり。

ひとは 相手がいないと 自分を感じられない。

ひとが ふたりいると 互いの間に なにかが生じ

生じたなにかが それぞれに影響する ループ。

ふたりいて 間ができて はじめて 人間。

わたしとあなた で われわれ で

われわれありき の わたし が わたし。

わたしと関わるあなたを愛すること は

そのまま わたし自身を愛すること と同じ。

わたしの愛する

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輪舞(ロンド)~諸法無我を 抱きしめる~

輪舞(ロンド)~諸法無我を 抱きしめる~

ドゥクン ドゥクン ドゥクン ・・・・・

心地良いリズムが 波うつ

仄暗くて 温かくて ゆあーんとした浮遊感

どこまでが僕で どこからがあなたなのかなんて

境目を探る必要なんてまったくなかった そのとき。

  トツゼン。

ドクンドクンドクンドクンドクン・・・・・・!!!!

リズムが警報のように響き

濁流に揉みこまれる 締めつけられる 

あぁ もがれる。。

リズムが遠のき 

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2%の空白 ~諸行無常を 乗りこなす~

2%の空白 ~諸行無常を 乗りこなす~

しがみつくと 心身がこわばるんやで

心身がこわばると ふとした音連れを逃してしまうんやで

毎日 ぼくの身体の細胞は

2%ずつ 入れ替わってるんやで

1年前のぼくといまのぼくは

細胞からして違うんやで

なのに 大きくカタチが変わらんのは

絶妙のバランスが保たれてるからなんやで

目にみえない微細なモノコトも 意識に収まらない巨大なモノコトも

毫の時でも 劫の時でも すべては変化し続け

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みやこの地蔵

みやこの地蔵

まんまんちゃん…あん…

妓王の涙声が 我が前に落ちる

秋空の高さが 肌に染み入る みやこの朝

まんまんちゃん あん。

仏御前の決然たる声が 我がおもてに注ぐ

今を盛りと蝉の声 みやこに響くひるさがり

妓王や 仏御前や 安らかにお過ごし 

華を手折し六波羅の 過ぎ行く盛りを眺めつつ

じねん

じねん

役立たず という言葉は嫌いなのです。

使えねーな という言葉も嫌いなのです。

ひとは 役に立つために生まれてきたわけではないのです。

誰かに使ってもらうために生まれてきたわけではないのです。

目的を持って生まれてきている人なんて きっといないと思うのです。

否応なく、ただ生まれてしまった時から

否応なく、ただ死んでしまう時まで

ただただ、心地よく過ごしていきたいのです。

心地よく過

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神殺し

神殺し

俺が世界だ

お前が世界だ

世界は 
情報が俺たちの認識のフィルターを
通過することで生まれる

であるがゆえに 同じ世界は二つと存在しない

いまこの瞬間
色とりどりの70億個の世界が
同時にうごめいているのだ

俺の世界 と お前の世界

その偶然にも重なり合った部分が 俺たちの世界

俺でもなく お前でもなく 
俺たち と感じられる世界

重なりが広く深いお前に ウチ を感じ
重なりが狭く

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関係

関係

夕日が落ちたそのときに

小さな言葉がポロリと落ちた

    待って。

夕日が落ちたそのあとも

時はトウトウと流れつづける

    またね。

ひとり遊び

ひとり遊び

小さな双眼鏡を携え
ひとり 浜へ

先を 覗く
円の中を いろいろが通る

ヨット 牡蠣漁船 クルーザー

ウミウ トンビ ヒコーキ

島に続く お日様の道
水面で遊ぶ 無数のキラキラ キラキラ

波が ドボンじょゎぁ

ジカンが。。。