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祖父の好物と私の好物

今日は敬老の日なので
大好きな祖父の話をしたいと思う
これはまだ私が小学生の時の話だ

祖父は蕎麦が好きだ

駅前に1件だけ
うどんと蕎麦を出すお店があった
私は祖父とよく蕎麦を食べに行った

真冬でも何故かザル蕎麦を頼み
最後は蕎麦湯を飲む通で粋な祖父だ

晩御飯をいつも作っていた祖母は
何故か麺類のおかずは作らなかった

その時は理由は分からなかったが
今になって考えると
麺類はビールやごはんに
合わないという理由だと思われる

祖父と私は蕎麦が大好きだったが
我が家の食卓に蕎麦が出るのは
年越し蕎麦の時だけなので
2人でよくお昼に食べに行っていたのだ

祖父と食べるザル蕎麦は
外食というスパイスもきいて
とても美味しかったのを覚えている

そんな私は祖父に似たのか
無類の蕎麦好きになってしまい
蕎麦の字を見ると
頼まずにはいれない体質になってしまった

やはりザル蕎麦が1番好きだ
そして最後には蕎麦湯を頼む
気が付いたら私も
通で粋な蕎麦好きになってしまった

うどんも嫌いではないが
やはり蕎麦が好きだ
出来ればザル蕎麦がいい

次の休みはお昼に
近所の蕎麦屋に食べにいこうか?
そしてザル蕎麦を食べよう

ザル蕎麦は家族には内緒の
祖父と秘密の会話の時間なのだ

#おじいちゃんおばあちゃんへ

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