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武蔵野美術大学クリエイティブリーダーシップの授業

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#大学院

地方でデザイナーとして生きる

地方でデザイナーとして生きる

武蔵野美術大学では、地方との連携プロジェクトが多数ある。
自分が所属するクリエイティブイノベーション学科の学部生と院生も、参加が奨励されている。
北海道から九州まで、いくつかの候補地から1つ選択して、2週間~1か月ほど滞在する。現地では自分で好きなプロジェクトを組成して活動する。

今回は、都心から地方へ移住し、デザイナーとして活躍されている、「株式会社仕立て屋と職人」の石井挙之氏の実体験をお伺い

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ペンデュラム・シンキングとは

ペンデュラム・シンキングとは

それは、異なる領域や視点を越境し、揺れ動きながら新しいフィールドを開拓する、ということ。
具体的には、2つの異なるロールや視点を持ち合わせて、振り子(ペンデュラム)のようにいったり来たりする価値創造の考え方。

これはデザインファーム「Takram」の田川欣哉氏が提唱している概念だ。

Takramの例では、ビジネス、テクノロジー、デザインの視点を行ったり来たりしながらものごとを捉え、考えることで

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「デザインとは何か」

「デザインとは何か」

真実に基づき、美を携えながら、善を問う
デザインとは「創造的倫理学」である

今回は、東京藝術大学 美術学部デザイン科の藤崎圭一郎教授の講演を振り返る。

冒頭の問いと答えは、藤崎先生による「真善美」の概念。何かをデザインする場合、社会と自身の倫理規範と照らし合わせて、アウトプットをする。
大量破壊兵器や環境汚染を促進するようなモノ・コトは、その目的が効率的に達成できようとも、形が美しくあっても、

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「何のためのデザインか、なぜデザインをするのか」

「何のためのデザインか、なぜデザインをするのか」

それは、「まだ見ぬ新しい価値の創造」のためであり、「共感する賛同者を集めて実現していくため」というのが、株式会社インターオフィス 代表取締役の寺田尚樹氏の講演から得た気づきだ。

現在、自分が所属する武蔵野美術大学のクリエイティブリーダーシップという社会人大学院では、前期に毎週ゲスト講演がある。

寺田氏のケースでは、
■ 受託型の仕事とは別に、自分のやりたいことを実行する時間を創る
■ それを形

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