見出し画像

『あなたの成人式』。通常の成人式に出られなかった障害者に配慮し、開催in北九州市。

こんにちは、翼祈(たすき)です。

私は生きていて、着物というものを着たことは、そんなに多くはありません。着物を着たのは、七五三と保育園での催し物の時、それと成人式の前撮りの時です。

成人式は子どもの頃から少し憧れはありましたが、中学時代にいじめを受けて、成人式を迎える1年ほど前から大学中退後引きこもりだったので、成人式は案内が自宅に来ましたが、多分私をいじめた同級生も来ていたでしょうし、同級生に会いたくなかったことで参加せず、両親から「せめて前撮りだけでもさせて」とお願いされ、前撮りをしに着物を着た、それ位です。

あれから色々既往歴も増えましたし、今の時点で着物を着ることはないだろうなと思っています。

そんな着物ですが、2024年3月30日に、障害者向けの成人式が行われました。

障害などの影響で、時間が長かったり、大勢が出席するなどして、参加できなかった、自治体が主催した成人式に参加できなかった人たちなどが、参加できる様に、配慮された『あなたの成人式』が福岡県北九州市で開催されました。

第2回『あなたの成人式』は、障害者の支援を行う北九州市の【一般社団法人障がい者によるSDGs】が開催し、北九州市内やその周りに住む19歳から30歳までの12人が参加しました。

今回は、『あなたの成人式』の中身について、紹介させて頂きます。

『あなたの成人式』、どんな感じになった?

北九州市の『あなたの成人式』では多くの若者が身にまとう派手な袴や衣装などは、2軒の貸衣装店が無料で着つけてくれて、飾って参加しました。

『あなたの成人式』ではカラフルな装いの男性が参加者を代表して、「この様な天気がいい日に良い思い出を作れて良かったです」と挨拶しました。

また同じく代表者として挨拶した女性は、「今日は楽しい思い出ができたので良かったです。本当にありがとうございました」と、感謝の言葉を述べました。

『あなたの成人式』は、30分ほど行われました。参加者した人たちは桜の木の前などで、笑顔を見せながら記念撮影を行うなど思い出作りをしました。

代表の挨拶を述べた男性は「袴は、良いですね。初めてこういう衣装を着られたので本当によかったです。周りの人からも似合っていると言われたので、本当に良かったです」と語りました。

参加した、ピンクを袴を着た22歳の息子を持つお母さんは、「まず大人になってくれたことがありがたいですが、一生袴は着られないねと、話していました。こういう取り組みがあるとありがたいですし、機会を頂けて嬉しいです。普通の行事になかなか参加できないので障害がない人に近い経験ができました」と述べました。

参考:障害などで出られなかった成人式北九州らしい派手な衣装で実現 福岡 NEWS WEB(2024年)

主催した【一般社団法人障がい者によるSDGs】の一柳泰造代表理事は、「皆さん、凄く笑顔が輝いていましたね。『あなたの成人式』をやって良かったと心の底から思える、成人式になりました。障害を抱えている人たちとそうでない人たちが交われる様な場を提供していきたいです」と語りました。

とても良いと思います。

障害があると、ジッとしていられない人は、椅子に短い時間でさえ、座ることができなかったりします。周りの人の声に敏感に反応してしまったり、大声を上げてしまう人もいます。

私はそういうことはありませんが、片耳しか聞こえないことで、想像以上に聞こえる方の右耳が声を拾って、大勢いる場所ではザワザワして苦しくなったり、逆に座った席によって、声が全く聞こえなかったり、余りそういう大人数で参加する行事にいい思い出はありません。

『あなたの成人式』では、それぞれ障害の程度は違っても、一般の人がいないことで、時間も短く設定され、本人も気持ち良く、成人式に笑顔で参加できたことが良いと思います。

第2回ということは第1回があって、前回が好評だったから、第2回が開催されたのでしょう。この取り組みは是非、続けて貰いたいですね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?