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『フルーツフライ』が新たな魚のエサに。害虫が魚を美味しくする救世主に!

こんにちは、翼祈(たすき)です。

昨今慢性的な食糧不足で、ヒトは昆虫も必要な栄養分として、将来的には食べないといけないと言われつつある、「昆虫食」。

私はが苦手なので、どんなに「これだけ栄養がありますよ」と言われても、食べれない人間です。

私には到底克服できない「昆虫食」ですが、実は近年魚のエサとして、使われている昆虫がいると知りました。

魚のエサの原料である魚粉の高騰が、水産養殖業の大きな打撃となる中、たんぱく質が豊富で、環境面でもメリットが多い昆虫が代替原料として注目を集めています。活用が始まりつつあるのが、『フルーツフライ』と呼ばれる新鮮な果実を好物とする「ミバエ」というハエの幼虫です。

今回は『フルーツフライ』として使われているハエが、どんなものなのかを説明します。

『フルーツフライ』が与える、これからの食生活への影響

『フルーツフライ』は、東南アジアをメーンに農作物に甚大な被害を及ぼす害虫として知られ、日本では「ミバエ」と呼ばれています。水産商社ニチモウと住友化学、飼料メーカーの日本農産工業、化学品専門商社の昭和興産の4社が共同で『フルーツフライ』を活用した新しい飼料の開発をしました。

タイにある工場で徹底した密閉態勢のもと飼育した「ミバエ」の幼虫を油脂と分離し、乾燥させた、たんぱく質の粉を使用します。昭和興産によりますと、2026年に『フルーツフライ』の日本での販売開始を掲げています。

2024年3月、東京都内で、この『フルーツフライ』で育てられた大型ニジマスなどの試食会が関係者を集めて開催されました。一般的な魚粉飼料で育った魚との食べ比べでは、参加者から「むしろ甘みが増している」「臭いも一切なくて、見た目も味も遜色なく美味しい」といった声が上がったといいます。

『フルーツフライ』を開発した背景にあるのは、養殖で使う飼料の高騰です。ペルー産のカタクチイワシなどから作る魚粉を主な原料として使用していますが、近年、漁獲高の減少や円安を背景に高騰していて、水産養殖業の経営が圧迫されています。

このことで、魚粉に代わる有力なたんぱく源として、『フルーツフライ』の開発が加速してきました。昆虫は少ない餌で育ち、成長サイクルも早いです。生産で排出される温室効果ガスも少ないことで、環境負荷が少ないというメリットも大きいといいます。

『フルーツフライ』の新規参入が相次いでいて、丸紅や愛媛大学はそれぞれ別の企業と協力し、ミルワーム(ゴミムシダマシの幼虫)を活用した飼料を開発しています。

参考:魚のエサで脚光浴びる「フルーツフライ」 農作物には害虫だが… 毎日新聞(2024年)

『フルーツフライ』粉末のたんぱく質の含有率は、カタクチイワシ魚粉と同じレベルで、投与試験では魚の食いつきもよく、魚の成長にも差はなかったことが確認されました。現時点では魚粉に比較して4~5倍の高コストですが、4社は今後、『フルーツフライ』の量産体制を確立して魚粉の代替にすることが目標です。

また、『フルーツフライ』のたんぱく質の分離過程で副次的に生まれたオイルには、マカダミアナッツなどに含まれる希少なパルミトレイン酸が多く含まれていて、コスメなどへの活用も期待されています。

このことは、

『フルーツフライ』に関しては知りませんでしたが、以前noteにカブトムシの記事を書いた時に、「その幼虫が魚のエサになっている」と知って、「魚って、虫、食べるんだ」と思いました。

私は魚とか動物のエサで言うと、野菜とかフルーツが使われ、甘味が増した美味しい食材としての知識があったのですが、『フルーツフライ』など虫に関しては、自分が苦手な分知りませんでした。

この話はヒトへの「昆虫食」が、魚にも置き換わったことだろうなと思います。

世界的に人口が減っている中でも、人口も増えている国もあって、気候変動で洪水や干ばつなど災害が起きて、食べ物が作れず、ますます慢性的な食糧難になってしまいます。

そんな中で、『フルーツフライ』は今までなかった食物連鎖というか、これからこういう取り組みが増えるのではないか?と思いました。


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