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旬のスペシャル!失敗知らずの「牡蠣とターメリックのパエリア」が冬を盛り上げます。 #旬とスパイス

旬のスペシャル!失敗知らずの「牡蠣とターメリックのパエリア」が冬を盛り上げます。 #旬とスパイス

今回はとっておきの「パエリア」のレシピです。皆さん「パエリア」はお好きですか? 私は大好き!

お米の芯はかすかに感じるくらい。おこげもカチカチではなくあくまで香ばしさのため。具材はうーんとゴージャスに。華やかさがないとつまらない。大好きがゆえに出来上がりも、こだわりたくなってしまいます。

パエリアパンがあったら本当は嬉しいけれど、フライパンでも出来て、忙しい年末でも軽やかな気持ちで、とっても美

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おうちで中華マガジン - 秋から冬の中華料理20選+1

おうちで中華マガジン - 秋から冬の中華料理20選+1

本マガジンのレシピは、2024年2月発売の「秋から冬の中華料理50選」に統合されました。レシピが50本入って同じ値段ですので、そちらをお買い求めください。断然お得です!

はじめに新マガジンです!今回は秋と冬が旬の食材を使った中華料理のレシピが21個入っています。秋冬マガジンは今回が初めて。寒い時期に身も心も満たされる料理を厳選してお送りします。

マガジンの価格は、燗酒一本のイメージで500円と

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おうちで中華 - 臘肉炒蒜苗(葉にんにくと中華ベーコンの炒めもの)

おうちで中華 - 臘肉炒蒜苗(葉にんにくと中華ベーコンの炒めもの)

日本でも広まってほしい中国の野菜は色々あるが、そのひとつが蒜苗(或いは、青蒜)。葉にんにくのことだ。シャキッとした歯ごたえににんにくの香りが立ち(当たり前だ)、甘みもある。炒めものに使うととても美味しい。

最近、蒜苔(にんにくの芽)は普通のスーパーでも見かけるようになってきた気がするが、蒜苗はまだまだ。日本人が大好きな麻婆豆腐や回鍋肉だって本場は必ず蒜苗を使うのだから、潜在的需要はあると思うんだ

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おうちで中華 - 鹹肉燜蚕豆(空豆と豚の塩漬け干し肉の炒め煮)

おうちで中華 - 鹹肉燜蚕豆(空豆と豚の塩漬け干し肉の炒め煮)

空豆の旬が終わらぬうちに、空豆中華を畳みかけていきたい。今日の料理は、鹹肉燜蚕豆(空豆と豚の塩漬け干し肉の炒め煮)だ。鹹肉という塩漬け干し肉と空豆をぐわっとたっぷり炒め合わせるワイルドなひと皿である。

冬場に鹹肉を自作した人(→レシピはこちら)には、魅惑の利用法になると思う。もちろん、市販の鹹肉や臘肉を使ってもいいし、それもなければ厚切りベーコンでも似た味は楽しめる。気軽に作ってほしい。

鹹肉

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おうちで中華 - 薄荷牛肉湯(ミントと牛肉のスープ)

おうちで中華 - 薄荷牛肉湯(ミントと牛肉のスープ)

今日はとびきりのご馳走をご紹介する。雲南料理の薄荷牛肉湯(ミントと牛肉のスープ)だ。SNSに上げたら予想以上に大きな反響を頂いたので、早めにレシピ化してみる。

牛肉を煮込んだあっさりスープに、大量のミントをどっさりちぎり入れ、煮えばなを食べる。ミントを!?牛肉と!?大量に!?どんな味なの!?そういう驚きの声をたくさん頂いたが、実際に作れば、今度はあまりの美味しさに驚いてもらえるはずだ。

薄荷牛

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おうちで中華 - 雪菜焼黄魚(高菜漬けとイシモチの煮付け)

おうちで中華 - 雪菜焼黄魚(高菜漬けとイシモチの煮付け)

今日は久々に魚料理をご紹介しよう。上海など江南地方の家庭料理として親しまれている雪菜焼黄魚(高菜漬けとイシモチの煮付け)だ。

名前から焼き魚と思うかもしれないが、中国語だと「焼」は煮ること。魚と雪菜(≒高菜漬け)を一緒に煮ることで、互いの旨味が互いに染み込み、優しく深い味わいが生まれる。

雪菜焼黄魚 雪菜烧黄鱼
xuě cài shāo huáng yú用いる魚は、イシモチ(シログチ)。上海周

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おうちで中華 - 薄荷炒蛋(ミントの卵炒め)

おうちで中華 - 薄荷炒蛋(ミントの卵炒め)

前回に続いて、今日もミント中華をご紹介する。かつて雲南旅行で出会った薄荷炒蛋(ミントの卵炒め)だ。

ミントを卵と一緒に炒めるだけなのでレシピと言うほどのものではないのだが、「ミントってそうやって食べてもいいのか!」と驚いてくれる人もいるんじゃないかと思って、レシピにしておく。

薄荷炒蛋
bòhe chǎo dàn冴えない見た目と思うかもしれないが、雲南の田舎の食堂で出てきそうな気取りのない仕上

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おうちで中華 - 西紅柿捶肉湯(トマトと叩き肉のとろみスープ)

おうちで中華 - 西紅柿捶肉湯(トマトと叩き肉のとろみスープ)

今回の料理は、西紅柿捶肉湯(トマトと叩き肉のとろみスープ)。「捶」とは「打つ、叩く」という意味で、豚肉を叩いて薄く伸ばすところから、この名前がある。

西紅柿捶肉湯 西红柿捶肉汤
xī hóng shì chuí ròu tāng叩いて片栗粉をはたくことで、ちゅるんと柔らかくなった豚肉が実に旨い。叩くことにきちんと意味が感じられる。自然にとろみが付いたスープは、優しい旨味に溢れている。味付けは塩だ

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おうちで中華 - 豌豆炒蛋(えんどう豆の卵炒め)

おうちで中華 - 豌豆炒蛋(えんどう豆の卵炒め)

春は様々な豆が出回り、それを卵と炒めるだけで美味しい一品になるのが嬉しい。中でも僕が大好きなのが、豌豆炒蛋(えんどう豆の卵炒め)だ。

豌豆炒蛋
wān dòu chǎo dàn レンゲでガバリと頬張ると、ふわふわ卵の中でパツパツの豆が弾ける。その甘いこと甘いこと!鼻から抜ける豆の香りもたまらない。

豆を卵と炒めるだけの単純な料理だが、立派に食卓の主役を張れるひと皿だ。我が家では、作るたびに家

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おうちで中華 - 醃篤鮮(筍と塩漬け肉と豚肉の煮込みスープ)

おうちで中華 - 醃篤鮮(筍と塩漬け肉と豚肉の煮込みスープ)

筍の季節は、心が浮き立つ。今回は筍が出てきたら毎年必ず作る、上海ならではの春のご馳走スープをお届けしたい。その名も、醃篤鮮!

難解な名前だが、ちゃんと意味がある。すなわち、

「醃」=塩漬けすること。鹹肉(豚三枚肉の塩漬け干し)を指す。
「篤」=とろ火でコトコト煮込むこと。
「鮮」=生もの。生の豚肉を指す。「鮮やかな旨味」という意味もある。

つまりは、「塩漬け肉と豚肉をとろ火で煮込むスープ」と

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おうちで中華 - 胡蘿蔔炒蛋(にんじんの卵炒め)

おうちで中華 - 胡蘿蔔炒蛋(にんじんの卵炒め)

人参が旬を迎えましたねということで、今日は簡単な人参料理をご紹介。胡蘿蔔炒蛋(にんじんの卵炒め)だ。

思いっ切り家庭料理なので、レストランの品書きで見かけることはあまりない。だが、シンプルな味付けが人参の甘味を引き立てて、とても美味しい。身近な食材で気軽に作れるところもいい。

因みに、胡蘿蔔とは、「西域から伝わった大根(蘿蔔)」という意味だ。植物学的には人参と大根は全くの別種だが、確かにまあ、

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おうちで中華 - 涼拌竹筍(筍の冷菜)

おうちで中華 - 涼拌竹筍(筍の冷菜)

旬のうちに、筍料理をどんどんご紹介していこう。今日の料理は、涼拌竹筍(筍の冷菜)だ。見た目にも爽やかな、春らしさいっぱいの冷菜である。

これまで紹介した筍料理の中では、最もシンプルな一品だ。ご覧の通り、乱切りにした筍を和えるだけなので、ものの5分で作れる。

涼拌竹筍 凉拌竹笋
liángbàn zhúsǔnむちゃむちゃ簡単なのにとても美味しいから、重宝する。シュクッとした筍に青葱の香りがからん

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おうちで中華 - 韮菜炒山薬(ニラと長芋の炒めもの)

おうちで中華 - 韮菜炒山薬(ニラと長芋の炒めもの)

今日の料理は、ニラの味が濃くなるこれからの季節にお勧めしたい韮菜炒山薬(ニラと長芋の炒めもの)だ。

ニラと長芋。日本では意外に思われる組み合わせだが、中国の江南地方では定番の組み合わせだ。

韮菜炒山薬 韭菜炒山药
jiǔcài chǎo shānyào炒めることでホクホクシャキリとした山芋に、そのとろみでニラが上手いことからみつく。香りも味も両者の相性は抜群で、一度知ったら病みつきになること請

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おうちで中華 - 油燜筍(筍の甘辛照り煮)

おうちで中華 - 油燜筍(筍の甘辛照り煮)

今日の料理は、油燜筍(筍の甘辛照り煮)。長く上海に住んでいた身としては、春に筍を見ると真っ先に思い出す上海料理であり、帰国後も毎春作る大好物である。

調理はシンプル。下茹でした筍に油と砂糖と醤油をからめて悶えさせ、甘辛く真っ茶色に仕上げる。濃油赤醤(油たっぷりの甘くて濃厚な味わい)を特徴とする上海料理の王道を行くひと皿だ。

油燜筍 油焖笋
yóumènsǔnてらてらぬらぬらとろり。シュクッとし

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