シェア
あいち | ほのぼのエッセイ
2024年7月7日 22:43
これが今年10本目のnoteらしい。noteは好きだから書いている。何も目的がない。ただ、好きだから書いている。書くことが好きだ。文章を書いている時は、頭の中が静かになる。社会と距離を置いていた休職中の2月のある日、自宅から駅に向かって歩いている途中に、突然「私は、自分の人生を通じて、自分が考える"美"を表現するために生まれてきたんだ」と思った。生まれてきたこと自体に意味なんてない
2024年9月1日 22:07
7月22日。メンタルクリニックでの診察の日。私が話し終わった後に、長い長い沈黙があった。主治医が何かを考え込みながらカルテを遡って確認して、じっと次の言葉を待っている私に向かって「セルトラリン(抗うつ薬)をどうしようかなぁと思って」と言った。2年前にこのメンタルクリニックに通い始めて以来、色々な薬を飲んできた。ここ最近は、朝にADHDの治療薬を1種類、夜は別のADHD治療薬を1種類とセ
2024年5月1日 22:04
noteのネタはたくさんあるけど、思い入れのある題材であればあるほど、なかなか文章にできない。でも今日は意を決して、今わたしが夢中になって応援している、ジェイク・リー選手というプロレスラーについて書きたいと思う。彼を知ったのは、たまたま行った日本武道館。誰か分からずポカンとする私をよそに、周囲の観客から熱狂的な声援を集めていた。その光景が忘れられなくて、家に帰ってすぐに過去の試合やインタビ
2024年6月26日 21:42
朝起きたら、まずもちもちの泡で洗顔する。使うのは、濃密な泡が出てくるロクシタンの洗顔フォーム。肌に乗せるとお花のいい香りが広がって、ちょっとだけスーッとする。その後、パックをする。サボリーノの朝マスクが大好きだ。フルーツやハーブの爽やかな香りと、メンソールの清涼感。これで完全に目が覚める。フランスの哲学者アランは「上機嫌は意思によるもの、不機嫌は気分によるもの」と言った。私は朝
2024年4月19日 09:26
今から1年半前のこと、絵の具を使って絵を描くワークショップに参加した。お題は「自分がやりたいことをしている瞬間」みたいな感じだったと思う。わたしは、夜の湖を描いた。木に囲まれていて、夜空に星が輝いていて、畔にたくさんの花が咲いている、静かな湖。自分でお金を稼げるようになった高校生の時から、わたしの頭の中はずっと忙しい。常に何かしらの考えが頭を占めていて、浮かんでは消え、浮かんでは消える。
2024年3月5日 09:14
引っ越すたび、自分に合った美容院を探してさまよう。何軒も渡り歩いては、また変える。わたしは美容院で自分のことをあまり話さない。ちょうどいい力加減で話すことができなくて、美容師さん相手に全力のサービストークを繰り広げ、家に帰ると疲れ果ててしまうからだ。それで、いい感じの距離感で接してくれる美容師さんが好きだ。クチコミや写真を見れば、店舗の雰囲気や技術力についてはなんとなくわかるけど、美容師さん
2024年3月24日 12:56
何年ぶりかにiPhoneの機種変更をした。本体の色は迷わずピンクにしたけど、ケースを選ぶのは丸4日かかった。何かを選択するということは、著しく脳のエネルギーを消費する。iPhoneを便利に、快適に使いたい。それ以上に、絶対にかわいいものを身につけたい。誰にどう思われるかということはどうでもよく、来る日も来る日もiPhoneを目にする度に「は〜わたしのiPhoneかわいい!最高!」と思って
2024年4月7日 11:54
プロレスが好きで、しょっちゅう観に行く。しょっちゅう観に行くと、友達がたくさんできる。その友達のみなさんから、観戦の度にお菓子をいただく。こういう、友達同士でお菓子を配る文化のことを、とても面倒くさいと思っていた。幸か不幸か、これまで職場にも友人関係でもそのような習慣がなかった。お菓子は大好きだ。もちろん全部食べる。だけど、相手にそんなつもりがなかったとしても、受け取ればお返しをしな
2024年3月7日 08:58
この2月で結婚4年目に入った。3年間を経て初めて、夫と足並みをそろえて2人で人生を歩いているという実感がある。昨年秋、わたしは過労で休職した。年末年始、夫が尿路結石で入院・手術をした。無事に夫が退院してからも、わたしのインフルエンザ感染、夫のコロナウイルス感染が続いた。これまでの人生で最も健康について真剣に考えた数ヶ月だった。結果として、わたしは自炊をするようになった。ずっとした
2024年3月1日 11:50
美容学校に通いはじめて丸1年。わたしは2年生になった。先日、着物について勉強していた時に「裾模様」という言葉を覚えた。裾模様は、着物の裾部分にのみ絵柄が入ったデザインで、既婚女性の第一礼装である「留袖」の総称でもある。江戸時代には着物全体に柄が描かれた「総模様」だったが、やがて華やかな帯とのバランスを考え、裾のみに絵柄が施されるようになった。小さい頃から、何度も聞いていたもみじの歌。
2024年2月25日 17:58
毎年、年賀状を送ってくれる同級生がいる。今年の年賀状は、やや遅れて2月に届いた。彼は3人の子どもと奥さんと一緒に、遠く離れた北国に暮らしているらしい。去年母校を数回訪れる機会があって、建物はガラリと変わっていたけれど、あいちによく元気をもらったことはしっかり思い出したよ、と綴られていた。高校時代、わたしは彼に片想いをしていた。彼は同じ学年で入学したけど、1年留学して、帰国してからは1つ下