脱殻







『どうしてワタシを愛したの?』









そんな、噛み締めた奥歯で泣くような声が、届くはずも無く。

勿論。

届かない想いには、その答えが返ってくることも無い。



精一杯、泣き叫んで。
精一杯、愛を語り。
精一杯、証を示した。



幾つも、この心臓がある訳も無く。
不細工で、繊細な継接で出来たソレは、脆く崩れ落ちる。



「過去の代償を。証を示せ。」



耳無しの剛直、言葉足らずな文言を倩と。
変えられぬ過去を鮮明に語り、盲目に。この刹那さえ、その瞳の中に映し得ようとせず。




この身の中に在る、不信の種は、やがて蕾を携えるだろう。あわよくばと、その蕾が開かないことを祈る姿は、さぞかし滑稽だろう。


一度、開かれた扉は鍵を失い。
再度、閉ざされたソレに鍵は無くとも。

乱雑に巻き付いた鎖は、二重にも三重にも頑なにソレを護るだろう。


開かれたように映るその扉に、その先にある気色に惑わされることの無い様に。

迷い込んだら、最後。

辿り着く先にあるものは、己の望む結果とは相容れない物になるだろう。


覚悟を胸の内に、戦う背中。
手を伸ばした時、細やかな傷に気付けない程に、視界が霞んでいたとしても。

決して振り返らずに、只進む。


その行為が「強さ」であると。
いつかの己の声が、還る迄。


その意味を知り、振り返る過去に学び、同じ過ちを繰り返さぬ様にと。
綴るこの指先も、同じく滑稽で。











『まるで、五月蝿い夏虫みたい。』












言葉を呟くように、並べ。
只々、消え行く。


夏の終わりに嗅いだ、懐かしい香りの様に。
















にゃんくしーさん主催「#ネコミミ村まつり」からの~…。
スピンオフ企画、「夏の残り火」に参加してみました~♪



ストーリーというか、夏の間に作った秘密基地に突然置かれていた、呪文の書のようになってしまいました…。何かが始まる…?

何か怖いね…(; ・`д・´)??←書いた人



怖いので、美味しい炭酸でも飲んで、気分転換してくださいな♪



「夏の残り火」とは…!

藤家秋さんの短歌「残り火」からストーリーを作る企画!


さらに、応募されたお話の中から、

大橋ちよさんが抽選で曲を作ってくださるイベント…!


みなさまちぇけら~(o^^o)ノシ♪


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☆彡 短歌「残り火」作者 藤家 秋さん♪

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☆彡 作曲してくださるのは大橋ちよさん♪


「自分らしく」自立をするため奮闘中です。 気が向いたら応援してくれると嬉しいです(o^^o)♪ ☆☆☆ サポートのつかい道 ☆☆☆ ☆彡 イラスト・動画作成に必要なソフト等の購入費用 ☆彡 作業時間確保 ☆彡 創作の糧になる「体験」や「活動」