夜に咲く

ここだけのノンフィクション。 あの頃そんなふうに思ってたのねって見返せるように、過去の…

夜に咲く

ここだけのノンフィクション。 あの頃そんなふうに思ってたのねって見返せるように、過去の自分との秘密の共有。 INFP-A

記事一覧

【映画】インサイド・ヘッド2

成長するにつれ、さらに増えた愉快な感情たち。 思春期特有の葛藤、もやもや、複雑な感情の変化に心が忙しくて苦しい。 まわりが見えなくなる程、暴走するひとつの感情に飲…

夜に咲く
1か月前
1

新しいことを始める

最近ピアノの講師になった。 今まで誰かにピアノを教えたことは一度もなくて 突然思い立って面接を受けた。 多分退屈だったんだなぁ。 毎日ただ平和に過ぎ去っていく日々…

夜に咲く
2か月前
4

刹那の水無月

溜め込む6月を精算して背負う焦燥が鮮やかに 繋がる理想も計算のうちね 下書きから始まる雨音と大人になれない理由 尽くした時間は還らないのと歪んだ眉が美しい 不公平…

夜に咲く
3か月前

この世界のどこかに

私のことを認めてくれる人が必ずいるはずなのに 自分よりも優れている人がたくさんいる中で 圧倒的な力の差を魅せられた時 周りと比べて落ち込んで どんどんネガティヴにな…

夜に咲く
5か月前
6

ひとり花見

夜風に揺れる月のどこかで 追いかけることをやめたら いつもより輝いて見えた右へ倣えの桜たち 落ちた花びらを拾う人なんていない 放ったらかしにしたのはあなたの方よ

夜に咲く
6か月前
5

救助して

既読にならない72時間 生死の境を彷徨って 気まぐれに返ってくる話の続きが遠のく意識を引き上げる あとまわしの返事に繋ぎ止められ今日も私は息をする 知らん顔で横切る…

夜に咲く
6か月前
5

朝まだき

星空を剥がすように終わらせた なだれ込む夜は びりびりに破られ 散らかる芥場 ここにはもう戻らない 悪魔が与したいたずらを味わう涙が 耳から伝って錆びつく体は似た…

夜に咲く
6か月前
7

INFPは生きづらいらしい

INFPに限らず、「生きづらい」と感じる瞬間なんて 誰にでもあることで 生きづらさを正当化する為に 仕組まれたただの分類に過ぎないのだとしたら INFPの自分は結構器用に生…

夜に咲く
6か月前
27

あいまいな関係

哀れな口づけにはしゃぐひとときは まるで永遠のようで 果てのない欲を求めて吐き出しては 広がる空に穴をあける ふたりの間を揺れる快感に溺れることで 保たれる尊厳は…

夜に咲く
6か月前
3

絶賛ネガティブ発動中

この定期的に訪れるネガティブモードはもはや、 私という人間が作られる上で必要な工程で 暗く深い思考の底を這いずりながらも まるで何事もないかのように取り繕っては 過…

夜に咲く
6か月前
6

自分の正しさには絶対の自信を

正しいと思うことには人それぞれの基準があって 世間の常識と必ずしも重なるとは限らない。 目に見えないものは明確ではないから判断は難しい。 〜するべきだ、〜こうある…

夜に咲く
6か月前
5

【映画記録】πパイ デジタルリマスター

碁盤は宇宙の縮図だという 陰と陽の駆け引きが織りなす無限の可能性 繰り返しの構造は解けることなく 永遠に続く黄金比に秘められた見事な調和 鳴り止まない電話のベル …

夜に咲く
6か月前
4

この出逢いがもし運命だったのなら、それは偶然か必然か

不思議な出逢いをした。 毎朝決まった時間の電車に乗って通勤すると、 だいたい同じ顔ぶれになる中で、 気になる人ができた。 黒髪センター分けサラリーマン。年は同じく…

夜に咲く
9か月前
13

『夢の終わり』

今まで見てきたもの全てが 嘘ではないことを願って 一体、どこまでが本当だったのか 確かめるために。 あの言葉には“本当”と“嘘”が 半分ずつ絡み合っていました。 夢…

夜に咲く
9か月前
1
【映画】インサイド・ヘッド2

【映画】インサイド・ヘッド2

成長するにつれ、さらに増えた愉快な感情たち。
思春期特有の葛藤、もやもや、複雑な感情の変化に心が忙しくて苦しい。
まわりが見えなくなる程、暴走するひとつの感情に飲み込まれ支配されてしまえば本当の自分さえも見失ってしまうのだろう。かと言ってどれかひとつの感情が欠けても、繊細に積み上げられた心はバランスを崩す。

主張し合う感情たちがそれぞれの、良いところ悪いところにぶつかり受け入れ合いながら互いを認

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新しいことを始める

新しいことを始める

最近ピアノの講師になった。

今まで誰かにピアノを教えたことは一度もなくて
突然思い立って面接を受けた。

多分退屈だったんだなぁ。
毎日ただ平和に過ぎ去っていく日々に。
このいつも通りの変わらない毎日ってすごく幸せなことなんだろうけど、
でもどこか心の奥で、自分このままでいいのかなって少し迷いがでてきて。
将来どうなりたいんだろう、自分の本当にやりたいことって何だろうって考えた。
音大を出たにも

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刹那の水無月

刹那の水無月

溜め込む6月を精算して背負う焦燥が鮮やかに
繋がる理想も計算のうちね

下書きから始まる雨音と大人になれない理由
尽くした時間は還らないのと歪んだ眉が美しい

不公平な透視で睨んだら
戻らぬ波長をひとつ飛ばしで狂わせて

うしろめたい断線イヤホン
言い訳のための色分けは誰かの願いを誤魔化した

この世界のどこかに

この世界のどこかに

私のことを認めてくれる人が必ずいるはずなのに
自分よりも優れている人がたくさんいる中で
圧倒的な力の差を魅せられた時
周りと比べて落ち込んで
どんどんネガティヴになっていく。
今までやってきたことは一体何だったんだろう。
全部が無駄だったのではないか?
全然だめだめだなぁ。
止まらない負のスパイラルにどんどん落ちていく。
自分で自分を認めてあげられないくらい
自分に自信が持てないのは昔から。
もし

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ひとり花見

ひとり花見

夜風に揺れる月のどこかで
追いかけることをやめたら
いつもより輝いて見えた右へ倣えの桜たち
落ちた花びらを拾う人なんていない
放ったらかしにしたのはあなたの方よ

救助して

救助して

既読にならない72時間
生死の境を彷徨って
気まぐれに返ってくる話の続きが遠のく意識を引き上げる
あとまわしの返事に繋ぎ止められ今日も私は息をする

知らん顔で横切るストーリーに興味はない
麻痺した体を溶かすのは手のひらに届く文字列だけ

あちらではよろしくやってるんでしょ
どうせなら可愛く不貞腐れたいの
忘れたふりはお互い様ね
駆け引き中毒にご用心

朝まだき

朝まだき

星空を剥がすように終わらせた

なだれ込む夜は
びりびりに破られ
散らかる芥場

ここにはもう戻らない

悪魔が与したいたずらを味わう涙が
耳から伝って錆びつく体は似た者同士

冷たい背中をなぞる
さよならが

「好き」へと変わってしまう前に

INFPは生きづらいらしい

INFPは生きづらいらしい

INFPに限らず、「生きづらい」と感じる瞬間なんて
誰にでもあることで
生きづらさを正当化する為に
仕組まれたただの分類に過ぎないのだとしたら
INFPの自分は結構器用に生きている。

でもきっとこの属性の人たちは
常にそういう状態なのだろう。
それが当たり前になっていて
無意識に受け入れている。

空気を読み過ぎて周りに合わせることで
自らを犠牲にしたり
理想が高いゆえに現実とのギャップに
落ち

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あいまいな関係

あいまいな関係

哀れな口づけにはしゃぐひとときは
まるで永遠のようで

果てのない欲を求めて吐き出しては
広がる空に穴をあける

ふたりの間を揺れる快感に溺れることで
保たれる尊厳はただ虚しいだけと
捨て切れないことを知りながら
見て見ぬ振りを続ける自分もまた同じか

その無邪気な笑顔に何度騙されようと
仕込んだ毒に侵される結末を
この目で見届けるまではどうか内密に

隠した傷跡も嫉妬も嘘偽りなく曝け出せる本心も

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絶賛ネガティブ発動中

絶賛ネガティブ発動中

この定期的に訪れるネガティブモードはもはや、
私という人間が作られる上で必要な工程で
暗く深い思考の底を這いずりながらも
まるで何事もないかのように取り繕っては
過去の自分と戦っている。
転がり落ちていく自己肯定感に消えてしまいたいほど
考え込むくせに、「寝たら忘れる、大丈夫!」と
湧いてくる根拠のない自信は
一体どこからやってくるのか。
たまに現れる楽観的な自分に何度も救われるが
どれが本当の自

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自分の正しさには絶対の自信を

自分の正しさには絶対の自信を

正しいと思うことには人それぞれの基準があって
世間の常識と必ずしも重なるとは限らない。
目に見えないものは明確ではないから判断は難しい。
〜するべきだ、〜こうあるべきだ、
と思うのは個人の考えでそれを他者に強要するのは違う。
そしてそれを私が否定する権利もない。
ひとつの意見としてお互いが聞き入れるしかないのだ。

自分の思い通りにならなかったことに対して
飛び出した固定観念、収まりきらない怒りは

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【映画記録】πパイ デジタルリマスター

【映画記録】πパイ デジタルリマスター

碁盤は宇宙の縮図だという

陰と陽の駆け引きが織りなす無限の可能性

繰り返しの構造は解けることなく
永遠に続く黄金比に秘められた見事な調和

鳴り止まない電話のベル
重く扉を叩く音
隣人の喘ぎ声
耳を劈く不協和音

鏡に映るおまえは誰だ

抉りとった滴る脳は
珈琲に落とされたミルクの広がり

数字に取り憑かれ、行き着く先は
夢と現実が交差する螺旋の中

この出逢いがもし運命だったのなら、それは偶然か必然か

この出逢いがもし運命だったのなら、それは偶然か必然か

不思議な出逢いをした。

毎朝決まった時間の電車に乗って通勤すると、
だいたい同じ顔ぶれになる中で、
気になる人ができた。
黒髪センター分けサラリーマン。年は同じくらい。
クールな雰囲気がちょっとだけタイプ。

この人に会うために、私は毎朝同じ電車に乗る。
別に話しかけようとかまでは思ってない。
朝、この人が見れたら今日も頑張れる。
その程度の推し活。

私が乗る2つ目の駅から乗ってきて、
同じ駅

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『夢の終わり』

『夢の終わり』

今まで見てきたもの全てが
嘘ではないことを願って
一体、どこまでが本当だったのか
確かめるために。

あの言葉には“本当”と“嘘”が
半分ずつ絡み合っていました。

夢を見ていたんです。
だって、そんな夢みたいな現実あるわけがない。
私が『都合のいい部分』しか見ていなかったんです。
ほつれた嘘に気づかないふりをして。

隠していた本性はずっと
心の中で見下して笑っていたんでしょう。
馬鹿な女って。

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