散文 #1「7778」最後まで見ない自販機

 家から歩いてすぐ、建設会社の前に自販機がある。田舎なので海から草むらから集まってきた虫が、その光に向かって自らのからだを痛めつける。
 やはり田舎なのですぐそこにコンビニやスーパーがあるわけではない。自転車に乗っても10分はかかる。そう考えてるうちに億劫になり結局いつもその自販機を使ってしまう。
 選ぶのも決まって上段にあるレモンスカッシュ。たまには違うものを、と悩むものの結局あの安っぽい味を求

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自由律俳句 #4 余命宣告八十年

「行けたら行くよ」で本当に来た
棚に戻したさつまいもが睨む
「7778」最後まで見ない自販機
夕方雨の匂いに負けた
方向性の違いで別れるカップル
道を挟んでローソン2つ
46分発は向かいのホームだ
左ききが不便なのはもう分かったから
天かすが安いと買ったところで
少し残したファンタが車で待ってる
空飛んで腹痛
100gあたりでごまかされるベーコン
カリンバすら上手く弾けない
急遽きのこ派の顔をする

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自由律俳句 #3 夜風と退屈

排水口に溜まるさっきまで僕だった黒
照らされた遊具の影が大きい
ヘラヘラしながら「カードで」
図ったようにカレーうどんだ
最上階まで息を、(止めてみる)
つぶあん派ではないことは確かだ
曲を選んでいるうちに着いた
また初めましてと言われた
缶コーヒーを少しだけ残す癖
その虫ファブリーズでいけるか
上映前にしか観ないCM
二日目の朝からグイグイくる
LINEでは敬語の母
お通しが一番美味いなんて

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自由律俳句 #2 インスタントヒッピー

後半塩でいってみる
ひよこ鑑定士を調べる3年秋
それから2年は仮歩道だった
区間準急の列だった
目に優しい色の歯医者
副担任に認識されていない
遠くで剥がすガムテープの音
川と呼べない程度の水量
南西向きの窓ではあるが
4階建てより低い建物しかない
腹の内側から痒い
旅館のゲームセンターで楽しめた
教育学部の紫髪
1は黄色で書く
より安い切符を見つけた
ホテル街に少し速度が上がる
見れば見るほど木

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自由律俳句 #1 ボーナストラック

何度も同じ曲のイントロで笑う
猫を飼っているのに犬のキーホルダー
あぁ好きなんだろうなぁの口数
有り合わせの材料すぎたまかない
ほくろかと思った
皮に栄養があるのは分かった上だ
金曜日と思って過ごす火曜日
説教の後でも囲む食卓
通知の数が5桁を超えている
裸足で落ち葉踏み刺さる
自分の名前を未だに上手く書けない
寒い分にはいい
ささくれを剥いたであろう薄赤
きまぐれサラダの試行錯誤感
298円とも

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自由律俳句が読まれました!

RCCラジオ(RCC)中国放送の「かが屋の鶴の間」にて、自由律俳句が読まれました~!

土煙の中応援団長(RN:たっくんちゃん)

公式のnoteからもラジオの様子をご覧いただけますよ!

https://note.com/kagaya_tsurunoma/n/n982d0d6b23e1

好きがこぼれ落ちます~
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今週で、自由律かるた製作委員会様主催の自由律かるた投句企画が終わってしまう。

主催者のアカウントを覗くと、企画が始まってからのたくさんの思い出がぽつぽつとつぶやかれていた。

https://twitter.com/ji_karuta?s=21

大切なアルバムをめくるような気持ち。目の周りが熱い。

実は虎ではなく寅なのであります🐯〈トラー
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ありがとうございます。
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