【散文詩】こだわらないで

泥濘むアスファルトの粘着に裸足で挑む

焼け付く足裏の生者はミクロレベルで死屍累々

クワガタに抱きしめられたねこさんは鳴き叫びながらツノ以外は完食
蝉は難無くバリバリと野良のように

灼熱は巨大化させる
酷寒は消耗を気にして小さくなる

男はワンピースが嫌いだと呪のように頑なに
狂信者は受け容れないから

風に吹かれるTシャツのラグラン

スイープ嫌いのリクエストはインサイドの「ノンレガート」をご所望なり

強迫観念を行動前に気化させるセッションは

カウチではなくて

バンドで鳴らそう