脱臼(outofjoint)

好きなことを書いています。生来の「生きづらさ」を克服どころか、年を重ねる毎に悪化させて…

脱臼(outofjoint)

好きなことを書いています。生来の「生きづらさ」を克服どころか、年を重ねる毎に悪化させて慢性化してます。その割に長生きしているのは「生きづら」くても「生きる」ことに固執しているからなのかもしれません。文学、哲学、音楽、映画を好みます。素人の戯れ言を超主観的に書きます。

最近の記事

【自由詩】曇天に付き延期します

青いのは晴れ 灰色は曇り 天気予報はハズレなしの奇数 青いのは哀しくて 灰色は優柔不断 天気予報は空模様の専門家 藁にもすがる焦燥感 あらゆる手当り次第 天気予報は百葉箱に頼れない 頬を染めるのは何色 殴られて飛び散った星は何色 天気予報では分からないふたりの未来

    • 【散文詩】さいてっ

      知ってる知ってる 知ってた知ってた 放課後毎日罵倒観音 嘲笑は容姿をザクザク刻む裁ち鋏 終いに耐えきれない精神にポコンと隧道開通 凝視して突き落とせ屋上から落し穴に 終わることのない憂うつな日日に 風に靡く黒い髪と火傷の痕 終わることのない自虐の生贄 風に舞う指先と刻まれた傷痕

      • 既に答えは出ているのに

        強くなるってどうなの なりたいの 勝ちたいって意味不明 生きることは勝負ではないでしょう 効率的にって何がしたいの 明日は何度だってやってくるのに 自分探しに出発する前に再考を乞う 目の前にいるのはお前だろ 探す前に気づいて欲しい

        • その自意識いらなくね

          説明が必要な自己紹介は無駄な時間 好きの中身が誰かの好きで埋まってる 焦燥感でできてる 不安で転けて奈落に彷徨う 死にづらいのは心拍数 麻痺する感動 自意識を発破で粉砕 折り込み不要の他人様 人の目気にしてお疲れ様 約束された一日一往復に絡まれて 心の隙間は自分の好きで埋め尽くす

        【自由詩】曇天に付き延期します

          【散文詩】臆病風

          虛空に影さへなく 何に怯えて牙を剥く そうそうそう戦争は命を奪い合う でもでも心の削り合いこそ地獄の沙汰 優しい呼びかけに怒りの形相では 去ってゆく友の悲しみに逆恨みの重ね着 震える指先が酩酊ではなく怒りでもなく 心拍数が乱調を刻む臆病者よ 少し落ち着けと肩を叩く 傍観者として悲しき落涙が悲しい

          【散文詩】臆病風

          【散文詩】お前いらないから

          何様のつもりに「俺様」と返す そんなあんたにガチムカついて 嫌などころかいらないからその存在 出てけばに「お前がな」と返す 冗談なら笑えないガチなら殴る 消えて欲しい視界からその存在 自己愛はせめて自己完結の自己責任 自己愛に巻き込まないで 言いたいこと 「わたしはあんたじゃない」 それだけのこと

          【散文詩】お前いらないから

          【散文詩】死にたがる律動

          足を組んで顎に拳を当てるけど 夕暮れには時を刻むように空腹が到来する 削られた睡眠が脳の力を低空に定めて 視界は狭まり這々の体でメンクリに匍匐前進 捲られた前腕は斑な皮膚がぶらさがって泣いている 過剰摂取に逆らう心拍の律動が生きたがる意志のように痛みと異なる涙が嗚咽に 死にたがる心根と生きたがるからだがせめぎあう 好きになりたい自分を嫌っている自分が重なる午前四時のワンルーム 噛みちぎって堪える嗚咽を聞かせたくない内は可能性は微かに律動に繋がっているでしょうか

          【散文詩】死にたがる律動

          【散文詩】生きたがる

          生きたがるのは無駄な足掻き 思いどおりに生まれてない それでも生きてる雲の上 睥睨してるが隠れてる 終わったって生きたがる 終わってないと生きたがる 咬まれていても生きたがる 長い影を立ちどまらずに生きている

          【散文詩】生きたがる

          【散文詩】事後的評価こそ真価なり

          土曜の昼下り 背中合わせの体育座りを 吾は支持するものである。 膝を抱えて ニコイチの気脈に 愉楽を刺し貫く快楽。 夕立に駆け出す 部屋干しの安全性を一顧だにせぬ 清々しさと潔さに 間然とするところ微塵もなし 吾の缺陥に凹凸の嵌まる邂逅に深謝。

          【散文詩】事後的評価こそ真価なり

          【散文詩】抗えない日常の陥穽

          掴む寸前に粉となる夢をみた 千々に統べる暴君の掌で惑う 付託されるイノチの茫茫と 風になびく 心はむせび泣く 別れ道で戯れの指先虚空を這う 好きで充つのは交配 眼差しに混入する蔑みに耐えられますか どうせならいっそのことって 喧噪の静寂が浸透する午前四時 通り過ぎる風に振り返る人違い 無反応な気持ちに乾いている 喧噪と静寂が分離する午前八時 見ていない視線に焚かれて吊される 被害妄想ではない後ろ指の刺突 転げ落ちた地下鉄の踊り場が 青に充たされ

          【散文詩】抗えない日常の陥穽

          【散文詩】寿命という最後通牒

          生きた果てにではなく 並走している 飛び込んだのではなく 押されたことに気付けない 均等にではなく単なる確率 意志ではなく意志の出処に刮目せよ 結果としての意志に君の判断は含有されていないから 選んで生まれてないのに 希望が叶うと信じているのが微苦笑だ 誰にも分配されてはいない自由 鷲掴みされてる心臓 注入されてる前頭葉 幻想に振り回された君の答えは貧しき自由 鷲掴みされてる未来 注入されてる記憶の海 独りよがりでは誰にも届かず虚空を彷徨う塵に如

          【散文詩】寿命という最後通牒

          【散文詩】絶体絶命の命綱

          あざとさに興醒めの俺たちは 本気のバカだけが真実を貫徹する 小綺麗な御託の正義の味方に脳天チョップ 懐古趣味よりトンパチ丸出しがむしゃらで 発破かけられ消し飛ぶさ 顔色伺う風見鶏は飛べないが がむしゃら剥き出し乱気流 顔色伺う右顧左眄は下降線 がむしゃら髪の毛振り乱し ズタボロでも天上天下唯我独尊

          【散文詩】絶体絶命の命綱

          【散文詩】心はいったい何処にある

          巨大な悔恨の背荷が臨界点を超えて 大地を蹴り上げる筋力と骨が重力に跪く 絶望と祈りは同一の陰翳を地面に象る 老いの答え合わせは「肉体的な痛み」の増量 人間関係の苦悩も自意識の渦に呑まれる煩悶も 圧倒的に凌駕する肉体的痛みは着実に消失点を射程範囲に捉える あり余る躍動する肉体と逆向きの志向性の肉と骨と五臓六腑の蹉跌が大地への帰還を望む 「精神は肉体の破壊の前には無力である」

          【散文詩】心はいったい何処にある

          【散文詩】交差しない想いは炭酸水

          底なしの青空が一滴の涎を地上に垂らす 熔解が意味する繋いだ指は裏返えり 剥き出しの感情は骨格標本に媚びている 狂ったような無断欠勤が地獄の夜明けを遮断する いつかきっとやってくる喧噪の御機嫌よう きっといつかやってきても通り過ぎる御機嫌よう

          【散文詩】交差しない想いは炭酸水

          【散文詩】逃げキッス

          蔑んだ目で心を刺して 引き摺り出すその手口は こだわりのない気ままな天使 忘れられない蜜の味 どこまでいっても満たされない 歪んだ心に響かない声 嵌め込み落とす落し穴 やる気のない告白の後に 忘れて欲しいあの日の記憶 好きでもないし 嫌いでもない ただなんとなく隣にすわる 目を瞑って 瞬き三回分 目を開けたら 何処にもいないはず

          【散文詩】逃げキッス

          【散文詩】「愛すべきクズへの自問自答」つまりは自虐

          罵倒された公開処刑に白うさぎは泣いた 自慢の艶々の白い毛刈られた 四六時中泣いてる赤い目泣いてないのに 木偶は木のうさぎ 馬鹿ではない 喰ってばかりではない 被捕食者として喰われて みつからないように白い 寂しいのではなく狂気の沙汰 生命は尽きる 死を潜り抜け 生に戻り 死を潜り抜け 生に戻る 輪廻ではない それを「反復という人生」という

          【散文詩】「愛すべきクズへの自問自答」つまりは自虐