アルパカ
啓蟄から春分の前までの俳句と短い文章をまとめています。 俳句らしきものとそれに併せて俳画代わりの短文を添えています。 一つ一つは短い作品で一口で召し上がれます。 エッセイとも、詩とも、小説とも、ご自由にご鑑賞ください。
雨水から啓蟄前までの俳句と短い文章をまとめています。 俳句らしきものとそれに併せて俳画代わりの短文を添えています。 一つ一つは短い作品で一口で召し上がれます。 エッセイとも、詩とも、小説とも、ご自由にご鑑賞ください。
立春からの俳句と短い文章をまとめています。 俳句らしきものとそれに併せて俳画代わりの短文を添えています。 一つ一つは短い作品で一口で召し上がれます。 エッセイとも、詩とも、小説とも、ご自由にご鑑賞ください。
noteを初めてから節分までの俳句と短い文章をまとめています。 俳句らしきものとそれに併せて俳画代わりの短文を添えています。 一つ一つは短い作品で一口で召し上がれます。 エッセイとも、詩とも、小説とも、ご自由にご鑑賞ください。
文化の日お茶とお菓子と歳時記と 手元には歳時記一つ。ずいぶんと手垢のついた小口を撫でる。 コーヒーを入れるついでに、菓子一つ摘まんで指の汚れ気にする。 もう長らく愛用の小さな歳時記。収録された季語は少ないかもしれないけど、私のお気に入り。 薄いページの向こうには豊かな日本の四季が息づいている。
豪雨過ぎ夕暮れの風身にしみる えらい大雨でした。 近くの道路が川のようになっていたり、水路があふれていたりしました。 暗くなったので他はわかりませんが、住宅の浸水とかはなさそうです。 これくらいなら、被害はない方かなと思います。 風が強くなってきました。 皆さんもご安全に夜をお過ごし下さい。
野も山も粧う準備雨の夜 雨は夜になって本降りに変わった。 楽しい休日の予定も連休の稼ぎ時も、秋の採り入れもすべてふいにして押し流すかのようだ。 やがて、雨が過ぎれば季節は進む。 山は一度に色づき木々は木の実を落とし、皆が冬を迎える準備に追われる。 雨の夜のひととき。 せめて心静かに穏やかに、荒れることなく夜が更けますように。
いつもご覧いただきありがとうございます。スキもたくさんありがとうございます。 今日の「絵のない俳画」で300本目の投稿となりました。見て下さったりスキを下さる皆さんのおかげです。 これからもゆるっと続けたいと思っています。 どうかこれからもよろしくお願いします。
田舎町万聖節の静かな夜 ハッピーハロウィン 皆さん楽しい夜をお過ごしですか? カボチャのスイーツ食べて ちょっとお酒のんで あ、でもハロウィンはカボチャ食べる日じゃないみたいですね カボチャ食べるのは冬至かな? なんにせよ よい夜を
ゐのこづちあっという間に日は暮れて 一人、秋のあぜ道で遊んでいたのは私だったろうか 田んぼの土は冷たく、土手は草ぼうぼうだった 一人だったのはなぜだろう 友達や両親はどうしたのだろう 日暮れまでには帰れただろうか
ぽつぽつと屋根たたく雨秋深し 雨が降っている 雨を待ちわびた夏 雨におびえた夏 雨で蒸し暑かった夏 雨に救われた夏 雨の中歩いた夏 雨が降っている いつの間にか 秋ももうすぐおしまい 雨が降っている
手に取れば重き林檎の赤さかな リンゴのにおいがしたような気がする。 今、リンゴのこと考えたからだろうか。 きっとそのリンゴの重さはゆく旅の重さなのだろう。
雁の声棚田に響き夜半の雨 今年の作柄も平年並みのようでまずは安心。田んぼも安心しているようだ。 稲刈りの時は気にかかった雨も今は子守歌のようだ。 まもなく冬が田んぼを眠らせるだろう。
芋煮るやコンロに小さな鍋かけて 里芋も冷凍だと簡単だ。食べるだけ使ってまた冷凍庫へ放り込んでおけばいいし。 芋煮会なんて大きな行事をする地方も有るようだけど、縁がなくてわからない。重機でかき混ぜるってほんと? 小さなお鍋は火のまわりもよく、調理も早い。 季節を感じる晩ご飯にしましょう。 芋は冷凍だけど
秋思かな光るスマホの向こう側 この画面の向こう側はどうなっているんだろう そこにも人がいてこっちを見てるだろうか 暖かい部屋だろうか 暗い路地だろうか 食事中だろうか 仕事中だろうか 幸せだろうか
風の声夜の静寂も秋の声 虫たちもめっきり少なくなった 昨日はあんなに荒れていた風も今日はおとなしい 昼間のおかしな暖かさもいつかひいている 世界がさめてゆくこんな夜 静寂の声に耳をすます
霜降の雨蒸し暑い昼下がり 先輩が客先から帰ってきた。 「今日は外は蒸すぞ。もう10月も下旬なのにどうなってるんだ?」 「ここ数年おかしいっすよね。異常気象ですかね?」 「まあ、令和ちゃん新人だからしかたないか。」 「・・・いや、今年令和6年っすよ。うちで6年って言ったら・・・」 先輩はぎりぎり平成入社組だがうちでは中堅だ。 「あー。年数やっててもやらかすときはあるからな。そういうとこ俺は令和ちゃんに親近感持ってるんだ。 ちょっと報告いってくるわ」 と、立ち
無造作に菊咲いている畝の端 様々な野菜が植えられている畑の隅に、一叢の菊が咲いている。 毎年勝手に咲いているように見えるが、それでも倒れないように杭を打ってひもで縛ってある。 周囲の草も刈られているようだし、無骨だが手入れされているようだ。 野趣あふれる咲き方の菊からはよい香りがした。
栗飯や指黒くして栗を剥く 黙々と栗を剥く 夜は静かに更け 虫は静かに鳴く 次々に栗を剥く 包丁は重く 栗の実は滑る 淡々と栗を剥く 時間は過ぎる 作業ははかどらない ゆっくりと栗を剥く 今日ことは忘れ 明日のことは考えない ただ一人 栗を剥く
蘆刈や夜更けになって風荒れる 昼間のひどい雨は夕方から小雨となった。強い風が吹き荒れ、気温が下がった。 季節の変わり目だろうか、夏の嵐とも秋の野分とも違う。 やがて来る季節の無慈悲さを見せつける風だ。