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自由律俳句 春

2階から聞こえるキャハハで朝が始まる

雨だから、が言い訳になって便利な3日目

雨上がり生ぬるい風の匂いに春

けたたましいYouTubeの音休日の朝

北朝鮮みたいな痣もう痛くないらしい

片付いた部屋いいね1000個分の自信知らんけど

玄関掃く朝 夕方泥の足跡の予感

米粒をたどって1歳にたどり着く

赤ちゃんの盛り付け多め散らかす分と胃に入る分

テーブルの下から伸びる宝探すちび手

おままごと入るまでいらっしゃいませ!

バンザイで腕から脱獄する子

兄と姉 姉ならくれると分かっている

灯油買い足した翌日春飛びこえて半袖

帰り道の桜が肯定した今日

寝ているか散らかしてるかの静けさ

好きなことしていたって孤独

いつの間にか落ちてた恋みたいにしてること

ああ風呂めんどみたいに取り組む日

ジャンプ繰り返す児に早くトイレ行きなさい

風呂上がりパンツ探しまわるちびおしり

カメラロール覚えのない白がいとおしい

味海苔をポテチのように平らげる子ら

丸のこと まーるがねと説明する子

誰だよってコメントしたくなるコメント

ヨシっを繰りかえし30分経った

今日はもうジャイアントコーン寝る前に

きっと誰かが見ていると思いやる

今日はさいこーの日だねと言った君が

1分もあれば散らかせる子らと

推しに嫉妬してくる夫を推す

よく寝れた翌朝は顔がかわいい

雨上がり桜散っていなかった

ワンダフルとスカイがあるプリキュア

わーと泣く子が餌待つ雛のくち

剪定され枝ない木にも桜咲く

咲いた花躊躇なくむしる1歳

赤ちゃんがじっと見つめる人の持つもの

妹はすぐ捕まるからずっと鬼

ほっぺに花びらの子食べたみたい

怪獣になり子を追うママと目が合う

夕方の公園はまだ寒い春

何度も砂食べる子おいしいのかな

桜並木2人で歩く老夫婦

危険に伸びる母の手 神みたい

薄紫の空 橙の灯りひとつ

変わらない桜 大きくなった君

ふいに涙 明日入園の君眺めて

忘れ物したみたいな 子のいない車

シンデレラになった靴落とした子

なつかしい味と言った8歳のこれまで

虹に黄色を入れ忘れたとのこと

壁はダメと言ったら床を触った

にゃんにゃんと呼ばれるねぇね

イヤイヤ期のイくらいが顔見せてきた

片付けても片付けてもおもちゃ

遺影の父今日はとびきり笑ってる

びっくりして敬語忘れる

毛布もタオルケットもいるような季節

ヘアピンとゴムがまたかくれんぼしている

さすがの君初日は完食とのこと

君静か 事が起きている合図なり

寝息にいざなわれる安らかな世界

当たり前にくる気がしている明日

腹痛時の十八番はトイレで懺悔

まっしろはしろがぜんぶってこと?

まっくろはくろがぜんぶってこと?

ごはんの後のお菓子が原因

くっついたところから眠くなっていく

今日も子供といたちごっこお片付け

マックにてリンゴジュース手放さない子

同級生気づかないふりしてる私も

絵本見る1歳の眼差しへの字口

お昼寝の後のやわらかな身体

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