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詩:発芽

発芽

骨董品の中、埋もれているの
骨董品の中で、もがいているよ

今でも寸分違わない
適当な人生の道を
なんとなく、なんとなく、歩いている

朝日が血を乱反射
密度の濃い緑が蠢く
1日を、1日を、歩いてるね

月見草が咲いている
この道通るの3回目
寄り道さ、3回目
臆病な僕の3回目

がらんどうの心の真ん中は
積もる日々の熱だけで
恋の花を咲かせるように
覚えている

僕はここで生きていく

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