土 董子

エッセイ、詩、短歌などを創作。 言葉を紡ぐことで「ここではない、どこかへ」いけるような…

土 董子

エッセイ、詩、短歌などを創作。 言葉を紡ぐことで「ここではない、どこかへ」いけるような気がして。 フリーランスで活動しています。 ※ユニット「t&y」としても活動(イラストレーターのパートナーと)

最近の記事

雨の日の1コマ 【短歌一首】 雨粒の中に言葉を閉じ込めて かの地で降らせば誰かが受けとる

    • のんびり午後の1コマ 【短歌一首】 横になり窓から見える空浮かぶ 雲は一回きりの絵画

      • 【エッセイ】ホットケーキと夏

        夏の想いでは? そう聞かれたら…「ホットケーキとホットミルクとプール」と答えるだろう。 まだ近所に温水プールのない時だった。 夏休みになると父と電車に乗って中野まで。 そこの屋内プールに泳ぎにいった。 滅多に地元から出ない地元っ子の私にとっては大冒険。 ソワソワ、ワクワク、ドキドキが溢れていた。 車窓からの眺めも今でもハッキリ想い出せるほどだ。 なのになぜだか駅からプールまでのルートは全く覚えていない。ポンっと記憶がジャンプして、冷たいプールの映像からスタートするのだ。

        • 夏、休日の1コマ 【短歌一首】 海風をまとう唇アイスを含み ミルキーソルトのキスをする

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          リビングでくつろぐ夕方の1コマ 【短歌一首】 寝息するあなたの隣座り寝る 絡み合うように呼吸重なる

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          夏を感じる手仕事 プラムシロップ作り 【短歌一首】 ストローをかけ登ってくるプラムジュース 口元へ夏含ませて

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          【エッセイ】思考とシンプル

          考えがまとまらない。 そんな午後がやってくる。 たまにほんの数時間だけだが、心がざわつく。 何をしても手につかず、考えをまとめようとしてもパラパラと頭の隅々に散っていく。 あぁ、そうか。今は心が疲れてるんだ。 そうして気づく心の状態。 人間はどうして疲れてしまうのか。 ハツラツとイキイキと過ごしていても、 時々ストンと心が階下に落ちていく時がある。 いつも思う。 世界は疲れる。情報は疲れる。人の言葉は疲れる。 だからこそあらゆる視点、角度から自分に不必要なものは 除きたい

          【エッセイ】思考とシンプル

          【短歌一首】 家々の灯りに映る生活感 夜風はこぶは雑踏の音

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          輪郭も薄れる程 しっかりと自分を生きる君を想う1コマ 【短歌一首】 柔らかな強さを秘めて歩く君 背を追い薄れるフェイスライン

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          誰も居なくなった公園を眺め 【短歌一首】 公園に染み込んでいく声たちの 主は今どこ?ベンチに尋ね

          誰も居なくなった公園を眺め 【短歌一首】 公園に染み込んでいく声たちの 主は今どこ?ベンチに尋ね

          【エッセイ】忘れられないあの涙

          私から溢れた涙はどこに消えていったのだろう。 私の記憶、時間、想いと共に全てがこの地上に吸収されていったはず。あんなにも流れ続けた雫の一つ一つの記憶を今、たどろう。 これまでどのくらい涙が出たのだろう。 小学生の時に楽しくておかしくてお腹をかかえて泣き笑いしたこと。母親とケンカして自分の間違えに悔しくて涙が溢れたこと。 一番大事な涙なんて存在しないと思う。 いつだってその時の自分に必要な涙のはずだから。 でも、あの涙は他のとは違っていた。 また同じことがこの先あるのかどうか

          【エッセイ】忘れられないあの涙

          日常にある もどかしい一瞬の1コマ 【短歌一首】 かさぶたを剥がせず躊躇する指先 君にも触れられずに疼く

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          【詩一遍】Nocturne:夜想曲

          雨音は  ノクターン 動く鼓動は ノクターン 歩く姿は  ノクターン 生きざま そのもの ノクターン そこかしこで 調べが流れ 周りで音が 踊りあう あなたの わたしの ノクターン 2つ出会えば 二重奏 3つ出会って 三重奏 1つ1つは パーフェクト 重なり合って エクセレント 不規則な 音になったりするけれど やっぱりそれも 完璧で 不規則の完璧を持って いつも歩いてる そうして歩いているうちに あなたに もしも会ったなら あ

          【詩一遍】Nocturne:夜想曲

          溢れすぎているコトバ… 本当に自分に必要なコトバだけを残したい 【短歌一首】 ドライヤー冷風温風切り替えて 飛ばせジャンクなコトバの山を

          溢れすぎているコトバ… 本当に自分に必要なコトバだけを残したい 【短歌一首】 ドライヤー冷風温風切り替えて 飛ばせジャンクなコトバの山を

          電車での1コマ 乗客みんなスマホに夢中。 【短歌一首】 無機質なスマホの中を 見続けて その目は幾つ 四季逃がすだろう?

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          お互いの色、少しずつ混じっていく そんな一瞬の1コマ 【短歌一首】 夕闇にグラデーションの空模様 青とオレンジ貴女と私

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