土 董子

エッセイ、詩、短歌などを創作。 言葉を紡ぐことで「ここではない、どこかへ」いけるような…

土 董子

エッセイ、詩、短歌などを創作。 言葉を紡ぐことで「ここではない、どこかへ」いけるような気がして。 フリーランスで活動しています。 ※ユニット「t&y」としても活動(イラストレーターのパートナーと)

マガジン

  • 短歌

    日常の短歌

  • 季節の短歌

    季節感ある短歌集

  • エッセイ

    エッセイ集

  • 恋の香り短歌

    恋の香りする短歌集

  • 詩集

    自作の詩をまとめました

最近の記事

【短歌】午前4時、夏

毎年夏休みに計画するドライブ 地図広げ近くて遠い場所を探す 出発前から楽しかった いざ当日、半分寝ぼけて車に乗る 車中での朝食、高速道路 、サービスエリア全てがワクワクの要素だった

    • 【エッセイ】花火の季節

      始まりはいつも夏。 音、匂い、色、一気に思い出がスライドショーとしてカシャカシャと一枚一枚現れては消える夏。 大人になった今よりも子供のころの夏は非日常的季節だった気がする。 けだるく湿気を伴う空気感、他の季節より高く見える空、 毎日のように続く晴れ間そして夏休み。 毎夏どこかでうち上がる「花火」。 「花火」は普段忘れている私の記憶を呼び起こす力がある。 すっかり忘れてしまっていても、パッと花火が打ち上がれば、重なり見える記憶の断片。 幼いころの自宅、ベランダで線香花火を

      • 【詩】希望とダンス

        • 【短歌】夏の一コマ

          夜の海 涼みに散歩して知った夜光虫 夏になる度思い出す

        【短歌】午前4時、夏

        マガジン

        • 季節の短歌
          19本
        • 短歌
          33本
        • エッセイ
          9本
        • 恋の香り短歌
          12本
        • 詩集
          6本

        記事

          【詩】秘密の散歩道

          【詩】秘密の散歩道

          【エッセイ】食べる、話す、空間 

          小さい頃から少しだけ周囲よりも恵まれていたように思うことがある。 私には特別な、大切な時間が多かった。 両親にはそれぞれ長い付き合いの友人がいた。 特に父の友人は定期的に私の家に来ては食事を楽しみ色んな会話をしていった。今思うと、会話というよりちょっとした討論、議論をするサロンのようだった。 私にとってその時間はパーフェクトな時間だった。 大袈裟でなく、本当にステキなかけがえのない、貴重な時間だったのだ。 小さい私が1人座り、色んなトピックを語り合う大人達の中に混ざる。 「

          【エッセイ】食べる、話す、空間 

          遠くで花火のうち上がる音 音で感じる夏の1コマ 【短歌一首】 花火音だけで感じる夏らしさ 瞼の裏で色を感じて

          遠くで花火のうち上がる音 音で感じる夏の1コマ 【短歌一首】 花火音だけで感じる夏らしさ 瞼の裏で色を感じて

          なにもせず、ゆっくり過ごす日の1コマ 【短歌一首】 すだれ越しから「あぁ夏か」「うん、夏ね」 下戸のあなたのサイダー弾ける

          なにもせず、ゆっくり過ごす日の1コマ 【短歌一首】 すだれ越しから「あぁ夏か」「うん、夏ね」 下戸のあなたのサイダー弾ける

          【詩】隠れる悲しみ

          【詩】隠れる悲しみ

          雨の日の1コマ 【短歌一首】 雨粒の中に言葉を閉じ込めて かの地で降らせば誰かが受けとる

          雨の日の1コマ 【短歌一首】 雨粒の中に言葉を閉じ込めて かの地で降らせば誰かが受けとる

          のんびり午後の1コマ 【短歌一首】 横になり窓から見える空浮かぶ 雲は一回きりの絵画

          のんびり午後の1コマ 【短歌一首】 横になり窓から見える空浮かぶ 雲は一回きりの絵画

          【エッセイ】ホットケーキと夏

          夏の想いでは? そう聞かれたら…「ホットケーキとホットミルクとプール」と答えるだろう。 まだ近所に温水プールのない時だった。 夏休みになると父と電車に乗って中野まで。 そこの屋内プールに泳ぎにいった。 滅多に地元から出ない地元っ子の私にとっては大冒険。 ソワソワ、ワクワク、ドキドキが溢れていた。 車窓からの眺めも今でもハッキリ想い出せるほどだ。 なのになぜだか駅からプールまでのルートは全く覚えていない。ポンっと記憶がジャンプして、冷たいプールの映像からスタートするのだ。

          【エッセイ】ホットケーキと夏

          夏、休日の1コマ 【短歌一首】 海風をまとう唇アイスを含み ミルキーソルトのキスをする

          夏、休日の1コマ 【短歌一首】 海風をまとう唇アイスを含み ミルキーソルトのキスをする

          リビングでくつろぐ夕方の1コマ 【短歌一首】 寝息するあなたの隣座り寝る 絡み合うように呼吸重なる

          リビングでくつろぐ夕方の1コマ 【短歌一首】 寝息するあなたの隣座り寝る 絡み合うように呼吸重なる

          夏を感じる手仕事 プラムシロップ作り 【短歌一首】 ストローをかけ登ってくるプラムジュース 口元へ夏含ませて

          夏を感じる手仕事 プラムシロップ作り 【短歌一首】 ストローをかけ登ってくるプラムジュース 口元へ夏含ませて

          【エッセイ】思考とシンプル

          考えがまとまらない。 そんな午後がやってくる。 たまにほんの数時間だけだが、心がざわつく。 何をしても手につかず、考えをまとめようとしてもパラパラと頭の隅々に散っていく。 あぁ、そうか。今は心が疲れてるんだ。 そうして気づく心の状態。 人間はどうして疲れてしまうのか。 ハツラツとイキイキと過ごしていても、 時々ストンと心が階下に落ちていく時がある。 いつも思う。 世界は疲れる。情報は疲れる。人の言葉は疲れる。 だからこそあらゆる視点、角度から自分に不必要なものは 除きたい

          【エッセイ】思考とシンプル