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姫崎ゆーの心に響いたnote

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noteの本棚の姉妹マガジン心の琴線にふれたnoteを追加していきます。
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#ショートショート

重すぎて洒落にならない女子の章(SS)

重すぎて洒落にならない女子の章(SS)

 タイトルが川柳みたいで出オチっぽいんだけど。やり場のないかなしみを創作に昇華してみましょう。

 主文、ショートショート。一分くらいで読めます。

 ⌨️

 いや、創作活動に限らない話なんだ。
 人間ってやりたいのにできないことが増えるほど行動するモチベーションも自信も低下しそう。事の次第によっては大切な青春のチャンスや愛すべき人々との信頼関係まで損なってしまうのではないか?

 率直に言うと

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魔法の合わせ鏡

魔法の合わせ鏡

合わせ鏡で見えるのは後ろ姿……の、はずなのに。
私が持つ魔法の鏡は、私の本当のわたしを映す。
そして、わたしの思っていることを私に語りかける。

「わたしよ、わたし。私は何のためにnoteを続けてきたの?」
『……』

近ごろ、鏡の中のわたしが私を見つめたまま無言になる場面が増えた。

仕方がないから私はわたしに1人で語る。
「なんだかね、自分が書きたいことがなくなってきた気がする。どうしてだと思

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ギターしか愛せない

ギターしか愛せない


家庭訪問

「お父様、本日ご自宅に伺ったのは照山くんの事についてご相談をするためです」と教師は口を開くと、生徒の父は話を聞くためにテーブルの向こうからテカリ尽くした頭を教師に近づけてきた。窓ガラスから入る夕陽が父親の頭にあたりそれが反射して光が教師の目に当たった。教師は生徒の父の貫禄のありすぎる姿とテカリすぎた頭に気圧されて思わず顔を背けた。

「まぁ、先生遠慮しないで全て話してください。一体ウ

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火星人星矢くんとの別れから20年……届いたカードで知る真実

火星人星矢くんとの別れから20年……届いたカードで知る真実

20年で変わった わたしとわたしの住む地球の今

あれから20年
私は38歳になった
独身生活を謳歌している

あれから……と、言うのは私の初モテ期のこと

高校3年の夏から秋にかけて
私は初めてのモテ期を体験した

何が起きたか 先輩後輩問わず
あちこちから「お誘い」がかかる時期があった
でも 私は恋愛にはまるで興味がなく
そんなお誘いもどこ吹く風
男女関係なく 高校生活を楽しく過ごしてた

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わたし、火星人に恋をしてた

わたし、火星人に恋をしてた

人生にモテ期は三度訪れるらしい

高校3年の夏から秋にかけて
それはやってきた

クラスに転校生がやってきた
名前は火野原 星矢くん

どこから転校してきたのだろう
日本人離れした顔立ち
日焼けをした真っ赤な肌から
スポーツ万能をうかがわせたが
天文部に入った

転校直後に開催された体育祭
彼の体をクネクネさせた
ひょうきんな走りには
皆笑わされた

演劇を出し物に決めた文化祭
彼の家はガスボンベ

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