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保守とは何か、我々は何を守ろうとしている

おそらく属し群れ続ける人達には、自分の話は通じないと思う。何を言っても無駄。自分達の思想主義に合う政治家の報道等での扱いが気に入らなければ怒りで満たされマスゴミと揶揄し報道自体を批判する。

その適度の意識を持つ人々に群れているとその程度の意識しか持てない。それはTwitterやYouTubeの政治論と陰謀論で人気らしきインフルエンサーの世界に染まっても同じ。一度それに呑み込まれるとその世界が全てだと思い込む。

自分はもうかなりの間、テレビ番組や報道など見ていないし、YouTubeでも極端な思想主義の入る政治論や陰謀論など一切見ない。TwitterXでの政治活動もそうだが、そのコンテンツを利用して政治活動をする人達がどうも気に入らない。

その中には必ずカルト宗教や団体、集団、組織的な活動も含まれているので、絶対にその中に属そうとは思わない。その思想主義で特に気に入らないのが自称保守右翼とする思想主義で、これは自分が左翼思想だとかの問題ではなく単純に特定の誰か、集団、他者を排他する主義が嫌いなだけ。

そしてとても口が悪くて日々怒りに満ちている。それは極右、極左共に同じで、両方が人々の怒りを煽りアメーバのように取り込もうとしている。そのアメーバの一部になることは自分を見失うこと、己の意識を持たずにただ、その相反する側を攻撃するだけのロボットのような人間に成り下がる。


陰謀論について語るのはもうやめようと思った、そしてTwitterもあまり見るのはやめようとも思った。どんなに見ても、何を言ってもそのグループに属してしまう人達に聞く耳は無く、頑固にその思想主義を絶対とし続ける。それに属さず、同調、賛同しなければ恫喝のように勧誘し、その勢力に所属させようとしてくる。それはまるでカルトそのもの。


それでも人間社会は日々活動し続けている。どんなに思想主義で対立しても社会は動き続ける、人々の労働の流れ、社会経済の毛細血管は循環し続けている。


江戸時代の日本人は自由な働き方をしていた。時間に縛られず、内容にこだわらず、ただ日々生活できるだけのお金を稼ぐために生きていた。質素な食事でも、裕福でなくても自分達の今、日々を大切に生きていた。

そんな貧困にある庶民に定期的な税金(年貢)など納められない。だから幕府は百姓や儲かってる商人に年貢を納めさせていた。

所得税が始まったのは明治政府から、つまり明治維新によって数百年続けられた時代を強制的にリセットさせられ新しい秩序に従わされた日本人。生活形態をがらっと変えられてしまった、それが日本のグローバル化、プロレタリア革命でありその流れから今の現代社会の西洋文明から流れてきた社会常識と政治の普通や当たり前が日本で構築された。

もうその時点で日本の文化や伝統を変えられているし、それを保守としてるのが現在の日本の保守右翼とされる人達。日本の保守が主張する愛国心とは、明治維新以前の日本を愛する主義ではなく、明治維新以降の帝国主義を愛する、その愛国心になる。

天皇を中心とした帝国主義の国民総括のために一本化された新神道、戦後GHQが禁止にしたその新神道に没頭した人達が現在の保守右翼とされる人達。だから靖国神社にこだわるし、帝国主義回帰を頑なに望み続ける。

GHQアメリカ民主党が日本に望んだのは民主主義化であり、戦後からその教育が徹底されてきた。その思想主義改造に大きく貢献したのがテレビ、娯楽であり、そのテレビ、娯楽が無ければ現在の民主主義としての国を維持することは困難、洗脳には洗脳が一番効果がある、洗脳を解くのではなく洗脳し直す、これが陰謀論で言われるマスゴミと言われるテレビで行われてきた洗脳手法の正体であり、これが行われなくなれば日本人は声の大きい集団、その帝国主義回帰思想の集団にあっという間に押しきられ圧倒されてしまう。

そうならないように現在のマスゴミと呼ばれるマスメディアはバランスを取っているようにも見える。

しかし今後はかなり危ないと言うか、トランプ大統領の出現と共に、TwitterXでのナショナリズム、保守右翼に偏った世論誘導、極端な偏りを許す運営、そのせいで本当に帝国主義回帰となる可能性が高まっている。


自由の女神で解るように、アメリカでの保守とはアメリカ民主党側の思想主義となる自由、平等、博愛からなる freedom & liberty

フリーダムとは神が与えてくれた自然なる権利となる自由、無秩序、アナーキーであり、リバティとは特定の者による支配から自由を勝ち取る、と言う意味になる。

自分は昔、PS2のグランドセフトオート3と言うゲームをやっていて、このゲームに出てくるリバティシティとはどういう意味か?と、考え調べ、その時リバティは「勝ち取る自由」と言う意味があり、それをその時に初めて知った。

このゲームは無法地帯の世界で仮想の犯罪行為を楽しむゲームであるが、それはまさに無秩序であるからフリーダムとも言えるが、リバティシティとしてるのは力によって勝ち取る自由と富がある街、のようなイメージがあるのだろう。アメリカ人が望むのは勝ち取る自由であり無秩序、負ける不自由は望んではいない。

勝利の上に更に勝利を得ることがアメリカ人にとっての自由であり、それがその国の人達の伝統と歴史、そちらが本当の保守主義。だからこそアメリカ民主党はロシアへ対する妥協をしないし負けるようなことはしない。しきりに民主主義を守ると主張してるのはそのため。負ければ民主主義の敗北になる、だから負けるわけにはいかない。それは欧米の政治思想だけではなく、ヨーロッパ各国の、西側陰謀論の標的になっている先進国である各国の思想主義でも同じだと思う。

基本はフランス革命より掲げられてきたトリコロール、フリーメイソンのスローガンと言ってもいい自由、平等、博愛であり、それが自由の女神に籠められた基本的コンセプト。

自由の女神の片足には鎖は繋がれていないが、もう片方の足には鎖が繋がっている。それがフリーダム&リバティであり、鎖の繋がっていない方の足は自然法となる元から全ての生命と人類が持つ神が与えてくれた赦しとなる無秩序であるアナーキー、その自由、フリーダムであり、鎖が繋がっている方の足はこれから勝ち取る自由、その鎖を引きちぎって本当の自由を勝ち取る、そのリバティの意味がある。

女性の自由解放運動もそのリバティの概念からのもの。LGBTの主張も、移民を守ろうと必死なのもそのリバティの意識があるから。


だからこそ、帝国主義回帰思想を持つ日本人には到底理解ができない感覚であり、これが理解できるのは突然に文化や伝統、生活形態を強制的にリセットされてしまった徳川幕府の統治下にあった、江戸時代の人達の方だと思う。その時代こそが、人間の自由を求めていた人々の願いがあった時代であり、その時代にこそあったのがfreedom&liberty、フリーダムとリバティだった。

だから、戦後の日本人に対するGHQ洗脳はアメリカの自由主義となる保守思想、民主主義洗脳であり、それが必ずしも間違っていたと認識するのは認知バイアスでもあるし、古くから語られてきた日本式の陰謀論洗脳の影響でもある。

その戦後の民主化があったから日本は現在までにここまでの経済成長と発展、進化をし西側陰謀論の標的になっている先進国の仲間入りをすることができている。原爆云々の様々な意見はあるとは思うが、実際戦後の日本をここまで育てたのはアメリカだったと解釈することもできる。

確かに明治維新が無ければ、日本は他国の植民地になっていたかもしれない。しかしその別な可能性として考えたなら、江戸時代がそのまま進化していれば、きっと今と同じ民主主義的な自由を求める人々の社会がここにはあったと思う。

今とは違うが、今と同じ普通や当たり前があった社会。働く自由と多様性、人々の今を大切にする優しい道徳心を重んじる日本人の素晴らしい社会が、今きっと目の前にあったと思う。みんなが笑って暮らせる太平の世が、きっとこの世界には存在していた、そう信じる。

今はもうない何もない、何もないけど、それは確かにそこにあった。何もないけど懐かしい、戻りたくなるような儚くせつない世界、それは確かにそこにあった。

今はもうない何もない、何もないけど、それは確かにそこにあった。


目を閉じれば、それは確かにそこにある。










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