くろ

アラフィフです。「折り返しの人生を楽しむぞ!」と突如決意しました。少しずつ始まりつつあ…

くろ

アラフィフです。「折り返しの人生を楽しむぞ!」と突如決意しました。少しずつ始まりつつある親の介護等、人生色々巻き起こり中です。

記事一覧

1人でバスツアーに参加したら、賓客のようなプレミアム体験をして、ショックなことが全て吹き飛んだ〜迎賓館 赤坂離宮〜

国賓来日といったニュースを見るたびに思っていた。天皇陛下や首相が賓客を迎えるあの迎賓館 赤坂離宮はどんなところなのだろう?また、煌びやかな部屋の中で提供される晩…

700
くろ
9日前
4

愛猫17歳。とうとうトイレに失敗しだして思うこと

愛猫が年老いた。今年で17歳。人間でいうと84歳くらい。私の親より年上だ。年老いても仕方がない。 そもそも出会った時点で7、8歳だった。家族になったときには12歳。すで…

くろ
3週間前
9

高齢者に手を貸して、親や自分の将来に思いを馳せる

気温が三十五度を超えた休日のある日のことだ。お昼は家にあるもので何とかしようと思っていたが、暑すぎる。こんな日には冷たい麺が食べたい。そう思い始めたらどうしても…

くろ
1か月前
4

パフェを探していたら、別次元においしいホットケーキに出会った話

いちごのシーズンが終わろうとしていたある日、私はいちごパフェを探していた。 スーパーで売られているいちごは残念ながらもう求める味ではなくなってしまったが、いちご…

くろ
1か月前
7

不安や苦しみから救ってくれるのは、いつも義母だった

義母が亡くなって6年が経った。 法要でいうと7回忌だ。 6年前の7月に義母は倒れ、そのまま意識が戻ることなく1週間後に亡くなった。 義母が倒れる前、私は義母から電話を…

くろ
2か月前
12

十数年憧れたエッグベネディクトを食べたら、テンションの乱高下の後、幸せが1週間続いた

2ヶ月ほど前のことである。遠征で夫が泊りで留守だった。 たまには朝ごはんを作りたくない、誰かが作ってくれたごはんが食べたい。そんな思いから、朝ごはんを食べに行く…

くろ
2か月前
157

痛恨のミス。郵便屋さんをフォローするつもりが𠮟責になってしまった…

ネットで買い物をよくする私にとって、宅配便の配達員さんや郵便屋さんの存在はとても大きい。恐ろしいほどの日差しが照る夏場でも、凍えるほどに冷えこむ冬場でも、荷物や…

くろ
2か月前
11

ただコーヒーとクロワッサンを食べたいだけだったのに

おいしいクロワッサンが食べたい。やはり焼きたてが一番おいしいのだろう。 そう思い立ち、喫茶が併設されているパン屋さんを探して行ってきた。ドリンクとクロワッサンの…

くろ
2か月前
11

失われた誕生日を高級ホテルのモーニングで取り戻す

誕生日にコロナになった。回復し外出自粛期間も終えたら、たまった仕事に追われる日々。気がついたら、誕生日からもう10日以上経っていた。 誕生日を祝ってもらいたい年齢…

くろ
3か月前
22

不運はつづくよ、どこまでも?

ある夜、夫が言った。 「来週の〇曜日、帰るのが遅くなりそう」 「来週の〇曜日とは、〇日のことですか?」 あえて敬語で訊いてみる。 「あっ。〇曜日って〇日だっけ・・…

くろ
3か月前
3

おしゃれパフェに惨敗した話

数十年ぶりにパフェを食べに行った。 パフェといっても昭和レトロと懐かしがられる、子供の頃に食べたあのパフェではない。SNSをやらない私には全く無縁の、いわゆる映え…

くろ
3か月前
8

欲望のままに芝生に寝転がってみた

大人になって芝生に寝転がったことがあるだろうか? とある公園でウォーキングをしていた時だ。足元には芝生が一面に広がっている。フカフカの芝生だ。 寝転がったら気持…

くろ
3か月前
4

趣味を訊かれて人生を見つめ直す

ある日、美容院で言われた。 「趣味は何?」 言葉に詰まる。人生で何度も訊かれてきた質問だ。難しい質問ではない。 なんだろう?読書と答えていた時もあるし、ドラマや映…

くろ
3か月前
8
1人でバスツアーに参加したら、賓客のようなプレミアム体験をして、ショックなことが全て吹き飛んだ〜迎賓館 赤坂離宮〜

1人でバスツアーに参加したら、賓客のようなプレミアム体験をして、ショックなことが全て吹き飛んだ〜迎賓館 赤坂離宮〜

国賓来日といったニュースを見るたびに思っていた。天皇陛下や首相が賓客を迎えるあの迎賓館 赤坂離宮はどんなところなのだろう?また、煌びやかな部屋の中で提供される晩餐会メニューは一体どんなものなのだろう?

そんな私の好奇心を満たすバスツアーを発見してしまった。はとバス主催のツアーで、通常は非公開とされる東の間・西の間を含む迎賓館内部を、なんと貸切のうえ案内人付きで楽しめるというのだ。

しかも迎賓館

もっとみる
愛猫17歳。とうとうトイレに失敗しだして思うこと

愛猫17歳。とうとうトイレに失敗しだして思うこと

愛猫が年老いた。今年で17歳。人間でいうと84歳くらい。私の親より年上だ。年老いても仕方がない。

そもそも出会った時点で7、8歳だった。家族になったときには12歳。すでにシニアだったのだから、その時から年老いていただろうと言われればそれまでだ。

たしかに、出会った時点で首元に白髪がちらほらあったし、家族になったときには首元の白髪も随分と多くなっていた。

だがとても元気で、どどどどっと走り回る

もっとみる
高齢者に手を貸して、親や自分の将来に思いを馳せる

高齢者に手を貸して、親や自分の将来に思いを馳せる

気温が三十五度を超えた休日のある日のことだ。お昼は家にあるもので何とかしようと思っていたが、暑すぎる。こんな日には冷たい麺が食べたい。そう思い始めたらどうしても麺が食べたくて仕方がなくなり、外は暑いが買いに行くことにした。

店の近くまで来ると、店前にある道路標識の棒に両手で掴まっている男性が見えた。八十代後半くらいだろうか。買い物を終えた後のようで、肘に買い物袋をぶら下げている。

その姿は、ま

もっとみる
パフェを探していたら、別次元においしいホットケーキに出会った話

パフェを探していたら、別次元においしいホットケーキに出会った話

いちごのシーズンが終わろうとしていたある日、私はいちごパフェを探していた。

スーパーで売られているいちごは残念ながらもう求める味ではなくなってしまったが、いちごパフェに使われているいちごなら、まだまだ求める味のいちごが食べられるのでは?と思ったからだ。

多くのいちごパフェの写真が並ぶ中で、ひときわ目を引いた写真があった。真っ赤な大きないちごがゴロゴロ入っている。これぞ私が求めていたパフェだ!そ

もっとみる
不安や苦しみから救ってくれるのは、いつも義母だった

不安や苦しみから救ってくれるのは、いつも義母だった

義母が亡くなって6年が経った。
法要でいうと7回忌だ。

6年前の7月に義母は倒れ、そのまま意識が戻ることなく1週間後に亡くなった。

義母が倒れる前、私は義母から電話をもらっていた。いつもメールや手紙でのやり取りだったので、電話をもらったのはこの時が最初だ。

私との電話をきり、5分ほど経ったあとに義母は倒れたようだ。家にいた義父はちょうどお風呂に入っていて、義妹はまだ帰宅していなかった。

もっとみる
十数年憧れたエッグベネディクトを食べたら、テンションの乱高下の後、幸せが1週間続いた

十数年憧れたエッグベネディクトを食べたら、テンションの乱高下の後、幸せが1週間続いた

2ヶ月ほど前のことである。遠征で夫が泊りで留守だった。

たまには朝ごはんを作りたくない、誰かが作ってくれたごはんが食べたい。そんな思いから、朝ごはんを食べに行く計画を事前に立てていた。

どこに食べに行こうか?ネットでお店探しをしている間の、ウキウキとした気持ちの楽しいこと。想像の中では、テレビで見るような素敵なお店で素敵に食事を楽しむ自分がいる。

色々と調べて、エッグベネディクトが食べられる

もっとみる
痛恨のミス。郵便屋さんをフォローするつもりが𠮟責になってしまった…

痛恨のミス。郵便屋さんをフォローするつもりが𠮟責になってしまった…

ネットで買い物をよくする私にとって、宅配便の配達員さんや郵便屋さんの存在はとても大きい。恐ろしいほどの日差しが照る夏場でも、凍えるほどに冷えこむ冬場でも、荷物や郵便物を運んでくれる配達員さんには感謝の気持ちでいっぱいである。

1年ほど前のことだろうか。梅雨だったのか、台風だったのは覚えていないが、叩きつける雨音が窓越しからも大きく聞こえるほどに、かなりの激しい雨が降っている日だった。こんな日には

もっとみる
ただコーヒーとクロワッサンを食べたいだけだったのに

ただコーヒーとクロワッサンを食べたいだけだったのに

おいしいクロワッサンが食べたい。やはり焼きたてが一番おいしいのだろう。

そう思い立ち、喫茶が併設されているパン屋さんを探して行ってきた。ドリンクとクロワッサンのモーニングセットがあるパン屋さんだ。

朝食にはちょっと遅く、お昼にはちょっと早い10時半。クロワッサンと一緒にコーヒーを飲みたいと、今朝は起きてからヨーグルトしか食べていない。さすがにお腹が減って、クロワッサンだけでは足りそうにない。

もっとみる
失われた誕生日を高級ホテルのモーニングで取り戻す

失われた誕生日を高級ホテルのモーニングで取り戻す

誕生日にコロナになった。回復し外出自粛期間も終えたら、たまった仕事に追われる日々。気がついたら、誕生日からもう10日以上経っていた。

誕生日を祝ってもらいたい年齢でもないしと、元々思っていた。10日以上も経ったらなおさら、今さら誕生日はどうでもいいやと過ごしていたのだが、どうもスッキリしない。

なんかこう、自分の誕生日だけがブラックホールにのみ込まれて消え失せてしまったような。誕生日の1日だけ

もっとみる
不運はつづくよ、どこまでも?

不運はつづくよ、どこまでも?

ある夜、夫が言った。
「来週の〇曜日、帰るのが遅くなりそう」
「来週の〇曜日とは、〇日のことですか?」
あえて敬語で訊いてみる。

「あっ。〇曜日って〇日だっけ・・・」
どうやら夫も気づいたらしい。その日は私の誕生日だ。夫は申し訳なさそうにしているが、私はさほど気にしていない。

もはや誕生日を絶対に祝ってほしい年齢ではない。忘れられていたら悲しいな、くらいだ。そう、忘れられていたら。

まぁ、仕

もっとみる
おしゃれパフェに惨敗した話

おしゃれパフェに惨敗した話

数十年ぶりにパフェを食べに行った。

パフェといっても昭和レトロと懐かしがられる、子供の頃に食べたあのパフェではない。SNSをやらない私には全く無縁の、いわゆる映えパフェ。まるでアートのように美しくおしゃれなあのパフェに初挑戦したのである。

張り切って予約までした。
おしゃれパフェのお店だけあって、店内もおしゃれだし、お客さんも若い。明らかに私より二十歳は若いだろう。いつもなら、この時点でひるん

もっとみる
欲望のままに芝生に寝転がってみた

欲望のままに芝生に寝転がってみた

大人になって芝生に寝転がったことがあるだろうか?

とある公園でウォーキングをしていた時だ。足元には芝生が一面に広がっている。フカフカの芝生だ。

寝転がったら気持ちがいいだろうな。
そんな思いが沸き上がった。この公園を歩いている時に常々見てきたが、レジャーシートを広げ、食事を楽しむ人、読書をする人、昼寝をする人、どの人も気持ちがよさそうだ。

いつもウォーキングしかしていないが、あんな風にこの芝

もっとみる
趣味を訊かれて人生を見つめ直す

趣味を訊かれて人生を見つめ直す

ある日、美容院で言われた。
「趣味は何?」
言葉に詰まる。人生で何度も訊かれてきた質問だ。難しい質問ではない。

なんだろう?読書と答えていた時もあるし、ドラマや映画鑑賞と答えていた時もある。でも今は趣味と言えるほど没頭していない。毎日欠かさずしていることと言えば散歩だが、これは趣味というより健康のためだ。

「なんだろう?」
沈黙の後につぶやいた私の一言に、美容師さんが気まずそうに言う。
「忙し

もっとみる