くろ

アラフィフです。「折り返しの人生を楽しむぞ!」と突如決意しました。少しずつ始まりつつあ…

くろ

アラフィフです。「折り返しの人生を楽しむぞ!」と突如決意しました。少しずつ始まりつつある親の介護等、人生色々巻き起こり中です。

最近の記事

ただコーヒーとクロワッサンを食べたいだけだったのに

おいしいクロワッサンが食べたい。やはり焼きたてが一番おいしいのだろう。 そう思い立ち、喫茶が併設されているパン屋さんを探して行ってきた。ドリンクとクロワッサンのモーニングセットがあるパン屋さんだ。 朝食にはちょっと遅く、お昼にはちょっと早い10時半。クロワッサンと一緒にコーヒーを飲みたいと、今朝は起きてからヨーグルトしか食べていない。さすがにお腹が減って、クロワッサンだけでは足りそうにない。 そこで第1候補のお店が満席だった場合に備えて選んでおいた、第2候補のパン屋さん

    • 失われた誕生日を高級ホテルのモーニングで取り戻す

      誕生日にコロナになった。回復し外出自粛期間も終えたら、たまった仕事に追われる日々。気がついたら、誕生日からもう10日以上経っていた。 誕生日を祝ってもらいたい年齢でもないしと、元々思っていた。10日以上も経ったらなおさら、今さら誕生日はどうでもいいやと過ごしていたのだが、どうもスッキリしない。 なんかこう、自分の誕生日だけがブラックホールにのみ込まれて消え失せてしまったような。誕生日の1日だけどこかに消え失せてしまったのに、誰もそれに気づかずいつも通りの日常を過ごしていて

      • 不運はつづくよ、どこまでも?

        ある夜、夫が言った。 「来週の〇曜日、帰るのが遅くなりそう」 「来週の〇曜日とは、〇日のことですか?」 あえて敬語で訊いてみる。 「あっ。〇曜日って〇日だっけ・・・」 どうやら夫も気づいたらしい。その日は私の誕生日だ。夫は申し訳なさそうにしているが、私はさほど気にしていない。 もはや誕生日を絶対に祝ってほしい年齢ではない。忘れられていたら悲しいな、くらいだ。そう、忘れられていたら。 まぁ、仕方がない。毎年大体どこかで外食はしているが、今年はウーバーでも頼むか。誕生日に自

        • おしゃれパフェに惨敗した話

          数十年ぶりにパフェを食べに行った。 パフェといっても昭和レトロと懐かしがられる、子供の頃に食べたあのパフェではない。SNSをやらない私には全く無縁の、いわゆる映えパフェ。まるでアートのように美しくおしゃれなあのパフェに初挑戦したのである。 張り切って予約までした。 おしゃれパフェのお店だけあって、店内もおしゃれだし、お客さんも若い。明らかに私より二十歳は若いだろう。いつもなら、この時点でひるんで帰っていた。 だが、予約をしていているのに帰るわけにもいかないし、今日は珍し

        ただコーヒーとクロワッサンを食べたいだけだったのに

          欲望のままに芝生に寝転がってみた

          大人になって芝生に寝転がったことがあるだろうか? とある公園でウォーキングをしていた時だ。足元には芝生が一面に広がっている。フカフカの芝生だ。 寝転がったら気持ちがいいだろうな。 そんな思いが沸き上がった。この公園を歩いている時に常々見てきたが、レジャーシートを広げ、食事を楽しむ人、読書をする人、昼寝をする人、どの人も気持ちがよさそうだ。 いつもウォーキングしかしていないが、あんな風にこの芝生の上でのんびり過ごすのもいいな。そう思っていた。そのせいか、この日は芝生の上に

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          趣味を訊かれて人生を見つめ直す

          ある日、美容院で言われた。 「趣味は何?」 言葉に詰まる。人生で何度も訊かれてきた質問だ。難しい質問ではない。 なんだろう?読書と答えていた時もあるし、ドラマや映画鑑賞と答えていた時もある。でも今は趣味と言えるほど没頭していない。毎日欠かさずしていることと言えば散歩だが、これは趣味というより健康のためだ。 「なんだろう?」 沈黙の後につぶやいた私の一言に、美容師さんが気まずそうに言う。 「忙しいもんね。趣味の時間なんかないよね」 うーん。そうなのか?たしかに忙しい毎日を

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