2021年1月の記事一覧
エッセイ:大ちゃんは○○である48
週に二回、演技レッスンとボイストレーニングのレッスンは進んでいった。
自分にはあまりないと思っていて、実はひょっこり顔を出していた羞恥心も
徐々に徐々に消えていった。
一番『恥ずかしい!』という感情を抱いたのは何をした時だっただろうと思い返してみたが、
やはりダントツでアレをして、アレになって、アレだった時だった。
アレというのは、あるワンシーンを撮影しながらの演技レッスン。
場所は都営浅草線、浅
エッセイ:大ちゃんは○○である47
竹村から言われたことで印象的だった言葉がある。
「俳優って字はどうやって書く?人に非ずって書いて優れてるって書くだろ?
この字がどういうことを表してるのか、よく考えてみるといい。」
「例えば人殺しの役がきたとする。
その時、僕は人を殺したことなんてないからできません。って言うか?言わないよな?
人を殺したことがなくても、ボクシングをやったことがなくても
馬に乗ったことがなくても、銀行強盗をしたこと
エッセイ:大ちゃんは○○である45
レッスンの中では『一分間エチュード』という時間もあった。
エチュードという言葉。聞いたことがあるだろうか?
知っている方もいるだろうし、初めて耳にするという方もいると思うが、
簡単に言うと台本のない即興劇のことだ。
場面の設定だけがあり、セリフや動作などを役者自身が考えながら行う。
このエチュードに関しては、それこそ役者時代数えきれないぐらいやった。
時と場所を選ばず、事務所メンバーが集まれば
誰