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エッセイ:大ちゃんは○○である47

竹村から言われたことで印象的だった言葉がある。
「俳優って字はどうやって書く?人に非ずって書いて優れてるって書くだろ?
この字がどういうことを表してるのか、よく考えてみるといい。」
「例えば人殺しの役がきたとする。
その時、僕は人を殺したことなんてないからできません。って言うか?言わないよな?
人を殺したことがなくても、ボクシングをやったことがなくても
馬に乗ったことがなくても、銀行強盗をしたことがなくても
演じる上で観ている人を納得させないとお前らに次はないわけだ。」
そしてこうも言われた。
「俳優っていう仕事は世界で一番素晴らしい職業だと思う。
お前らは、そんな世界一素晴らしい職業を仕事にしようとしてるんだから頑張れよ。」とも。
どの仕事が世界一素晴らしいなんて順位づけはもちろんないにしても
そういった心持ちはとても大切なことだと思う。
自分の仕事が、自分のしたことが、誰かの笑顔に繋がっていって
大きなハートの1ピースを形成していけたなら、こんなに幸せなことはない。
自分の仕事に誇りを持って取り組んでる人は分け隔てなく本当にキラキラしていると思うから。
またある時には
「生活している中で24時間、常に自分の横にカメラがあると思って生活してみるといい。
見られてる。撮られてる。と意識するだけでいろんなことが少しづつ変わってくるから。」
と竹村は言った。
竹村は『考える』きっかけになるようなことをたくさん言ってくれた。
僕は竹村の言葉を必死に吸収して、噛み砕いて、飲み込んで、消化して、また吸収していた。

つづく

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