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真昼の月の下、さようなら美しいひとたち
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新型コロナウィルスは、たぶん間違いないだろうが、地球上にいる全ての人間に何かしらの影響を与えたに違いない
それこそ乳児から、高齢者まで
それも現在進行形で
その影響は生活への制約と限界を明瞭にさせ、一時的に世界を混沌で満たし、そしていうまでもなくわたしたち海外の駐在員にも多大な影響を今に至るまで与え続けている
インドネシアの〈五大都市〉のひとつでもあるここスマランには、コロナ前には約250人の日本人が駐在していたが(駐在員のご家族を含め)、今ではその人数は半減以下となり、元々少なかった日本人はさらに少なくなってしまった
今現在では100名に満たない日本人しかいない都市なのだ
多くの人はいわゆる〈本帰国〉で帰国され、今後ここスマランに戻ってくる予定がないひとが多い
わたしが知っているだけで、日系企業でここスマランに展開している企業の撤退は2社は撤退を余儀なくされー
特に製造業はコロナに依る国内外の受注減だけでなく、海路の封鎖による輸出制限が大きく会社の財源を圧迫するのだ
そしてまた一組のご夫婦がスマランを去って行くことに・・・
このご夫婦は、つい先月に会社の日本人CEOが連れて行ってくれた日本人会の会合でお会いしたばかりで、その高齢のご夫婦は何故だかことのほかわたしを可愛がってくれた
もしかしたら、その老夫婦はわたしの母と全くの同い年だということが、潜在的に作用しているのかも知れない
夫婦は自身が主催するバトミントンとテニスのサークルに温かく迎え入れてくれ、それらの道具を一切持たないわたしに、全くの無償で永久貸与してくれた
そればかりではなく、その後の打ち上げでスマラン市内の、例えば中華料理屋や老舗の韓国料理屋で会食する際にも、一切の会費を取らなかった
短いが濃厚なお付き合いをさせてもらった老齢のご夫婦が近々スマランを去るので、KOTA LAMA歴史地区の〈SPIEGEL〉で送別会
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16人もの日本人が集まったのも、やはり夫妻の温かい人望があってのことに違いない
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さらに遅れて来た日本人も加わってー
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ワインに至っては、みなでもう何本空けたのかは不明で、ひたすら笑って、食べて、飲んで・・・気がつけばもう夕方ー5時間以上はみなでテーブルを囲んだことになる
最後、去り際にお店の出口で夫妻それぞれと固いHUGをさせて頂き、もうスマランには戻って来る予定のないお二人に、次はお二人の住まいでもある香川県には必ずご挨拶に行く旨を約束し、解散ー
もしもいつか、わたしがこの地を去ることになったとしても、最後にこれだけの人数が集まってくれることは、どれだけ冷静に観てもないだろう・・・
どうか気を付けて、ご帰国されてください
また必ず会いに伺います
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