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レッジョエミリア・アプローチを通して視る幼児教育

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レッジョエミリア・アプローチの視点から、幼児教育、子どもの成長、大人の成長。ワクワクする視点、革命的なアイディアやアプローチ。子ども達から湧き出るアイディア・主体性を大切にする教…
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#幼児教育

子どもの遊びの世界を広げる発想展開力

子どもの遊びの世界を広げる発想展開力

世界で最も先進的な幼児教育、レッジョエミリア・アプローチの思想を
子育てに活かす方法を伝授する幼児教育専門家 川口由佳子です。

子どもの遊びをどのように広げていったら良いのか。
こんな疑問や質問を頂くことがあります。

はたまた、「ただ遊んでいるだけでしょ。」
「遊んでばっかりなんですよね。」というような
言葉も、耳に入ってきます。

子どもの遊び、というのは彼らにとって
とても大切なもので、

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子どもの考えやアイディアに感動できる親の理解力の向上

子どもの考えやアイディアに感動できる親の理解力の向上

世界で最も先進的な幼児教育、レッジョエミリア・アプローチの思想を
子育てに活かす方法を伝授する幼児教育専門家 川口由佳子です。

子どもの考える力を育みたい
子ども達に自分の持つ考えやアイディアを
表現する力をつけてほしい!

このように思う親は
多いのではないでしょうか?

では、あなたは子どもの考えを
どれくらいキャッチしようとしているのか。

あなたは、子どものアイディアをどれくらい
自分の

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イヤイヤ期にこそ深めたい子どもの自主性

イヤイヤ期にこそ深めたい子どもの自主性

世界で最も先進的な幼児教育、レッジョエミリア・アプローチの思想を
子育てに活かす方法を伝授する幼児教育専門家 川口由佳子です。

イヤイヤ期って何でしょうか?
どうしてイヤイヤ期という言葉があるのでしょうか?

もちろん、子ども達が、イヤー!と体を使って表現する
機会が増える時期ではあるのですが、
私は、このイヤイヤ期という言葉が好きではありません。

大人や社会が作った、
子ども達への「ラベル」

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心躍る子どものイメージの構築

心躍る子どものイメージの構築

Image of the child (子どものイメージ)は
レッジョエミリア・アプローチで
とっても大切にされている基盤の部分。

子ども達のことを
どのようなイメージを持ってみるのか。
どのような視点で、子どものことをみるのかが、
私たちの放つ言葉や、行動を決める、という考えです。

本当にその通り。
「この子はまだできない」というイメージを持っていたら
例えば、子どもが、少し高いところから物

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[先生は研究者]レッジョエミリア・アプローチ幼稚園教諭が培うスキルとは

[先生は研究者]レッジョエミリア・アプローチ幼稚園教諭が培うスキルとは

アートとサイエンスを通して
子どもたちと探究していくことが
好きなタイプです。

2歳児クラスの担任を
長くしてきましたが、
その中でも、
【音の視覚化】プロジェクトを
やったり、
【動きの探究】をしてみたり

こんなこと
2歳児とやるの!?と言われるような
探究プロジェクトを
進めてきましたが、
やっぱり私は、
新しいことに挑戦したいし、
毎年違うことを子どもと
一緒に試してみたい、
そんな先生

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大丈夫大丈夫。痛くない、痛くない。

大丈夫大丈夫。痛くない、痛くない。

大丈夫大丈夫。痛くない、痛くない。

子どもが転んで泣いた時。
頭をぶつけて泣いた時。

大丈夫大丈夫。痛くない、痛くない。
言っていませんか?

痛いのよ。
痛かったのよ。
大丈夫じゃなかったから泣いているのよ。

痛かったね。
びっくりしたね。
あー、痛い痛い。

この言葉たちを
まずは率先してかけてあげること。

そしたら、しれっと
何事もなかったかのように
子どもは去っていく。

気持ちを

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子どもの一歩先に踏み込んでいないか?

子どもの一歩先に踏み込んでいないか?

ご飯がたくさん入ったお茶碗を持つ子どもに
落としそうかも、という大人の判断で
「落としちゃダメだよ」
(子どもはまだ落としてないのに。落とそうとも思ってなかったかも。)

心地よくキャッキャと遊んでいる子どもに
今叫んで欲しくないという、大人の判断で
「叫んじゃだめだよ」
(子どもは叫ぼうともしてないのに。)

一歩先ゆく、大人の仕掛ける「注意」が
実は、その行動を子どもに「こうしてよ」と
助長し

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質問の「質」にこだわる

質問の「質」にこだわる

レッジョエミリア ・アプローチの関わりで
子どもにチューターをお願いしたいと
依頼があり、
子ども達と関わりはじめて改めて気づいたこと。

どんな話題を提供しようか
どんなトピックをお話ししようか
などと、内容ももちろん考えるんだけど

私の事前準備で
とっても大切、だけど自然にやっていることって
「どんな質問を投げかけようか」

質問を考えることに
沢山の時間を割いている。

もちろん、何を考え

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Image of the Child 子どものイメージ

Image of the Child 子どものイメージ

レッジョエミリア・アプローチを
学び、実践し、研究し、また実践しを
繰り返していく中で、
欠かせない、そして感じ考えざるを得ないこと。

Image of the Child 子どものイメージ

レッジョアプローチでは
先生達のことを研究者と呼びますが
子どもと関わる私たちが持つ
子どものイメージが
私たちの提供するもの全てに
関わってくるということ。

作り出す質問、
提供する環境、道具
接し方

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幼児教育、次のステップへ

幼児教育、次のステップへ

こちらのnoteにも
追々書いていきたいと思いますが
レッジョエミリアアプローチの実践を8年。
子ども達と共に研究しながら成長し
世界各国から集まる先生達のメンターとして
一緒に成長してきた数年間があります。

今は、教育現場にはいませんが、
日本人として、
国際色豊かな先生達と切磋琢磨し
レッジョエミリアアプローチについて
研究し、実践を繰り返し
学んできたことを
また違った形で、生かしていく時

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