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すくらっぷブック

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2019年8月の記事一覧

質より量

質より量

質より量を重視すること。

それはブレストやワークショップなどでのアイデア出しの際のお作法としても言われるし、プロトタイピングを通じてユーザーニーズの有無やサービスの方向性等の仮説検証を行う場合においても基本となる方針だ。

細菌はいきなり人間に進化しない共通する考えは、複数の多様な人々が絡んでの価値創造的な場面においては、質の高いアウトプットをいきなり一発で出すことを狙うより、多様な方向性や視点

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「こんな機能あると面白い!」と皆で話した仮説は、既に他で実装済み問題(書評「正しいものを正しくつくる」)

「こんな機能あると面白い!」と皆で話した仮説は、既に他で実装済み問題(書評「正しいものを正しくつくる」)

いろんな人からオススメだよと紹介された「正しいものを正しくつくる」をようやく読み終えました。ちょっと文章が硬いので咀嚼するのに苦労してしまい、読むのに2ヶ月ぐらいかかりました。

ただ、非常に面白い1冊でした。この本が5年前に出ていたら、前職のロックオンを辞めなかっただろうなと思うくらい、いろんな気付きを得ました。

もともと出身がエンジニア畑で、プロダクトマネジメントやソフトウェア開発に関する書

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夏休みに色々と読んだ本まとめ

夏休みに色々と読んだ本まとめ

夏休みなのでいっぱい本が読めた。最近は全体傾向として、リアリズムあるいは相対主義・俯瞰主義的な本が多め。全体的に「しくみ」と「世界観」を俯瞰したり、解説する本が多いなぁという印象。

暴力と不平等の人類史歴史上、効果を発揮した「格差の是正」は、圧倒的な大破壊だけであるというお話。著者はその具体例として、国家総動員戦争、(共産主義)革命、国家崩壊、疫病の4つをあげて四騎士と称する(四騎士は黙示録にで

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シリコン・バレーの空気

シリコン・バレーの空気

この文章は、私が週一で発行している「週刊 Life is beautiful」からの引用です。

ここ数年、日本の大企業の人から「どうやったらうちの会社でもイノベーションを起こせるか」という相談を受けることが増えています。

質問が「なぜ、日本の大企業はイノベーションを起こせないのか」であれば、終身雇用制、サラリーマン経営者、合議制、多すぎるミーティング、天下り、出る杭を打つ文化、膨大な時間をかけ

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視野・視座・視点について

視野・視座・視点について

ネットでの揉め事をみていると、多くは視野・視座・視点のミスマッチがきっかけのように思える。大学時代、所属していた武山政直先生のゼミで、最初のワークショップのテーマが「視野・視座・視点」のお話だった。

「視野」とは、視界の広さ。

「視座」とは、どの座標からモノを見ているか。

「視点」とは、どのポイントに対して注視しているか。

物事を観察するときは、自分がどういった「視野・視座・視点」から判断

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【転職エントリ】Googleに入社します

【転職エントリ】Googleに入社します

はじめに この記事には、Googleのオンサイト面接に向けて勉強した内容が記載されていますが、それらはすべて面接を受ける直前に書いておいたものです。このエントリを読むことで面接で聞かれた内容が予測されてしまわないようにそのようにさせていただきました。ご了承お願いします。

この記事について 令和元年に医師を退職し、ソフトウェアエンジニアに転職します。

 自分にとって大きな転機であったのと、とても

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