日経COMEMOは、様々な分野から厳選した新しい時代のリーダーたちが、社会に思うこと、専門領域の知見などを投稿するサービスです。 【noteで投稿されている方へ】 #COMEMOがついた投稿を日々COMEMOスタッフが巡回し、COMEMOマガジンや日経電子版でご紹介させていただきます。「書けば、つながる」をスローガンに、より多くのビジネスパーソンが発信し、つながり、ビジネスシーンを活性化する世界を創っていきたいと思います。 https://bit.ly/2EbuxaF
松本健太郎
このマガジンでは、松本健太郎が書いた「データサイエンス」や「データリテラシー」のノートを公開します。
このマガジンでは、松本健太郎が書いた「インサイト」のノートを公開します。
2017年9月に刊行された書籍の全文公開マガジンです。現在、8章中1章分が公開されています。 https://www.amazon.co.jp/dp/B075WRLPGV
2月6日に放映された朝日放送「ビーバップ!ハイヒール」の「マイブームが世界を変える!?バズる新奇事象」回に、ゲストブレーンとして出演させて頂きました。 これで私も「ハイヒールファミリー」の一員です。ありがとうございます。 「ビーバップ!ハイヒール」は、朝日放送(テレビ朝日系列)の毎週木曜日深夜23時台に放映されているTV番組です。関東圏で言えば、ちょうど「アメトーーク!やっている枠」と言えば伝わるでしょうか。 実は関西圏では23時17分~枠は「ナイトinナイト枠」と呼ば
過去、様々な(データ)分析業務に正業・副業問わず携わってきました。どの現場も1つとして同じ悩みは無かったけれど、どの現場も総じて同じポイントで躓いていました。それは「"問題"と"問い"の定義がヘタ」なのです。 「商品Aが売れない理由は何で、どうしたら良いですか?」「ECサイトの売上が下がってきたのでネット広告をやるべきですか?」「リアル店舗の売上が下がってきた、どうしよう!」「色の種類は増やすべき?」「流行りのクーポンを配布すべき?」「自社サイトは持つべき?」…他さまざま。
筆者はこれまでビジネス書16冊を執筆する機会に恵まれ、フアンからの応援もあって、紙・電子合わせて約10万部の実績を残すことが出来ました。厚く御礼申し上げます。 ただ、お恥ずかしい話ですが、今まで1回も書籍に関する市場調査を実施してきませんでした。「本が選ばれる構造」も「本を読む理由」も分からぬまま、本を書いてきました。 これは良くない。偉いマーケターに怒られちゃう。知らんけど。 そこで今回は「書籍の購買行動」に関する定量・定性調査を実施し、「どうすれば書籍が選ばれる機会
「コンテンツ」って何だろう?私だけかもしれませんが、コンテンツと聞くとSEO対策がバッチリ効いた「いかがでしたか?」系記事を真っ先に思い浮かべます。 しかし、本来の意味合いはもっと広い。ロングマン現代英英辞典でContentについて調べると、以下のような意味があると分かりました。 「いかがでしたか?」系記事は③の一部を指しているとして、コンテンツには総じて「含まれている」すなわち「中身」「内容」という意味があるようです。 ちなみに、①は姿・形がありますが、②は姿・形があ
「分業」のメリット、デメリット「THE MODEL」の本質は、生産性向上を目的とした営業プロセスの分業だと筆者は考えています。一方で、分業が目的化してしまい、逆に生産性が低下する事例はよく聞きます。これを四文字熟語で「本末転倒」と言います。 「分業」とは、(顧客目線で見て)発見から発注まで1本のプロセスを担っていた営業人員を、役割別に分割することを意味しています。 BtoBマーケティングの場合、以下のような感じでしょうか。 組織によってプロセスの分割の仕方は様々あるでし
「毎月勤労統計調査」は分析対象として適切か?「人生の大半の問題は金で解決できる」なんて言われていますが、肝心の金が無くて困っている人は多いでしょう。とにかく賃金が増えないのに、新型コロナに物価高も相まって、財布の口は閉まるばかり。 この「賃金問題」は何年も国会で取り上げられる政策課題ですが、未だ解決の兆しすら見えません。財界への「賃上げのお願い」程度です。どうしたらもっと着目されるんや。 国民民主党の玉木さんが「結局、問題は、賃金」と取り上げているのですが「略して"けつも
2022年、松本が読んだ書籍の冊数は85冊でした。仕事忙しくて血尿出たわりには、月7冊ペースで読んでたことに驚きです。一時は週7ペースでオフィスへ出社していたから、移動中に本を読めたことが起因していると思います。 年々縮小傾向にある書籍・雑誌市場。少しでも面白い書籍に出会って欲しいと考え、皆さんに松本が推薦する書籍をご紹介します。年末年始の移動時間に、気になった書籍に目を通していただければ幸いです。 SF小説であり現代小説「彼らは世界にはなればなれに立っている」相棒の脚本
「野村監督を彷彿とさせる毒舌ボヤキ漫才」で時代を切り開いたウエストランドの優勝で、2022年のM1は幕を閉じました。 思い返せば3年前、ぺこぱの「人を傷付けない優しい漫才」で、私たちは時代が変わったと気付きました。「令和ってこういうこと」と思ってました。 ところがどっこい。やっぱり「調理された毒」って最高だと改めて実感しました。アルコールは神経毒って言いますものね。社会の大きな変化が、同じM1の場から発信されたことに驚きを禁じ得ません。 もっとも、視聴者が1番驚いたのは
よく聞くビジネス用語「解像度」「顧客の解像度を高めよう」「事業の解像度が低い」など、ビジネス界隈で「解像度」という言葉を聞く頻度が数年前から増えました。 そもそも液晶モニターや印刷物に対して使う単語なので、和田アキ子さんっぽく言えば「キャメラ」の話だと最初は勘違いしていました。 が、よくよく相手の話を聞くと「理解の深さ」の指摘を受けているのだな、と文脈から気付いたのです。 ちなみに「解像度」の意味を調べると、「表現の細かさ」と書かれていました。例えば「液晶モニターの解像
忙しい時間を有効活用する「タイパ」志向が広がっていることだ。仕事や趣味に追われる生活の中で、時間の価値は上昇傾向だ。セイコーグループが1200人に「自分の1時間の価値」を尋ねたところ、仕事や家事をするオンタイムは1時間4983円と5年前の36%高、プライベートのオフタイムは1時間1万3639円と同2.2倍に達した。 価値とは何か?「消費者に価値を届けよう」「価値を実感した」「価値ある商品を買えた」「時間の価値」など、ビジネスだけでなくプライベートにおいても、私たちは普段から
「THE MODEL」型営業組織の導入苦戦記「THE MODEL」が刊行される3年前の2016年頃から、当時の私が所属していた会社ではマーケティング、インサイドセールス、フィールドセールス、カスタマーサクセスの分業体制に転換していました。 当時、米国で流行していた手法が日本法人に輸入され実践され始めたタイミングで、それを見聞きし、見様見真似で運営していた記憶があります。正解も分からないまま走り続けていたので、今でいう「分業体制ゆえの縦割り化問題」「良いリード不足、良い商談不
ユーザーにとって本当に価値のあるものを提供するには開発や営業、マーケティングなど社内が一体となって同じ価値観を実践しないといけない。そこから価値観の浸透や人材育成に多くの時間を使うようになりました。 「マーケター」は少数であるご縁をいただいて、取材を受けさせて頂く機会がたまにあります。完成した記事を読むと、私の肩書は「データサイエンティスト」と記載されているケースが多いです。 そう…なんですが、最近は忙しさにかまけてコード書いていないので、なんだか気が引けるなぁ、と感じま
ひとり行動が「ぼっち」と話題になったのはもはや過去のこと。今や飲食店やホテルなど街中には「おひとりさま」を対象にしたサービスがあふれ、「ソロ活」なる言葉も飛び出した。シングルが増えるなか、今の日本社会は老若男女、誰もがひとりでも過ごしやすい仕組みになっているのだろうか。 2022年マイブームは「焼肉ライク」です。注文して直ぐ肉が運ばれるので、サッと焼いてパッと食べたら、もうお会計です。この前は、入店から退店まで14分でした。1人飯にちょうど良い量と空間が店内には広がっていま
過去に困り事があったとしても、それが解決されてしまうと、その困り事があったこと自体の記憶を上書きして忘れてしまうことがあるという。 「不便や不安にはさまざまなヒントが隠されている。現状に至ったプロセスを解きほぐすように質問をしていくと、新しいものが見えてくることもある。生きてきた歴史が長いので、その時々の社会の変化によって気持ちも変わり続けている」(梅津氏) ハルメクの特集企画や商品開発の原動力として、なくてはならない存在となった生きかた上手研究所。さまざまなヒット企画やヒッ
学問の世界には、ビジネスに有益な学知が多く眠っています。「眠っている」というのが、わたしの偽らざる感覚です。学問の世界とビジネスの世界はうまく接続されていません。ビジネスに有益な学知が使われないまま静かに佇(たたず)んでいます。もったいないなあと思っています。 世の中に、「自分が直面する課題が人類初」ということは、まずありません。きわめて高確率で、過去に同じか類似した課題があり、先人たちが試行錯誤しています。 学問はそれら過去の経験を整理して、理屈を体系化し、未来に使え
データサイエンスという新しい学問が引っ張りだこなのは、ビッグデータ時代が到来したからです。IT(情報技術)の発達で、社会に膨大な量のデジタルデータが蓄積され、観察、利用できるようになってきました。 公的な統計に加えて、インターネットの検索記録、携帯電話の通信記録、購入記録など、日常生活で自動的に大量のデータが蓄積されています。この膨大なデータが企業の経営判断や政府の政策決定、ビジネスパーソンの仕事などいろいろな目的に使われるようになってきたのです。「21世紀はデータの世紀」と