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やる気を増やす方法

「やる気」があれば物事に能動的に取り組めるようになる。しかしこの「やる気」がなかなか生まれない。そんな時はどうすればいいのだろうか。。。

【やる気の種類】

そもそもやる気には2種類ある。すでに子供のやる気を出させるためには〇〇を理解しておいた方が良いそうだ中1男子と5歳児のやる気を引き出す教育法で触れているのが、やる気には「内発的動機づけ」と「外発的動機付け」という2種類のやる気があり、それぞれ生み出される仕組みが異なっている。

【やる気が湧いてくる仕組み】

まずは何もしなくても「やる気が湧いてくる」状態というのは「内発的動機づけ」によるものだと考えることが出来る。「内発的動機づけ」とは、本人の興味や好奇心が元々あり、それによって学習意欲や取り組み意欲が内側から湧いてくることである。

イメージとしては趣味が分かりやすいだろう。先日テレビであるご夫婦の特集が流れていたが、ご主人は「山の再生」に老後の時間を割いており、元々は人里だった山に人の手が入り、荒れ放題だった場所が田畑などに生まれ変わる事にとても楽しそうに取り組んでいた。しかし一方奥様はというと、一回もご主人の「山の再生」に参加したことはないという事だ。奥様曰く、「私は今は家で猫とゆっくり過ごすことが充実した毎日なのです」という事だ。

奥様には明らかに「山を再生するやる気」はない。しかしながらご主人は「山を再生するやる気」に満ち溢れている。

番組ではご夫婦で山を散策するシーンが流れていたが、奥様が触発される様子は無かった、、、

このご主人は「山の再生」というテーマに対し、「内発的動機づけ」が働いていることは 明らかであり、常に「山の再生」に「興味」を持ち、さらには実際に行動するための「意欲」も内側から溢れてくるのだろう。

このような状態を人は「やる気が湧いている」と感じる。

【外から受ける刺激】

では次に「外発的動機付け」である。これは主に、外部からの刺激によって作り出されるやる気を指す。義務や賞罰、強制などによってもたらされる動機付けとも説明されている。

大人でいうのであれが、「義務」は例えば出勤するために満員電車に乗る事が言えるかもしれない。「満員電車に乗りたい!」という意欲が毎日のように内側から溢れ出てくる人はそう多くはいないだろう。

「賞与」「昇格」に関しても、休みたい自分の体に鞭打って奮い立たせる際に、「これを乗り越えればボーナス査定があがる!」とか「上に行くチャンスが生まれる!」というやる気も「外発的動機付け」になるだろう。

子供を例にあげれば、学校の「宿題」である。

私の長男は現在中学2年生であるが、「宿題」に好奇心が湧いて、意欲的に「宿題」に取り組んでいるとは考えられない。しかしながら彼を宿題に向かわせるのは「学校で恥をかきたくない」「先生に怒られたくない」「親にやれと叱られたから」という「外発的動機付け」が確かに働いていることが分かる。その証拠に「宿題」は必ず後回しにしようとする。

このように内側からふつふつと湧き上がる「やる気」ではなく、外部からの刺激によって得られる「やる気」を「外発的動機付け」とよんでいるのだそうだ。

【内側から生まれなければ外側からの力を利用する】

今回の投稿のテーマは「やる気を増やす」という事だが、私の体験を2つほど触れてみる。いずれの2つとも「やらなければならないことは分かっていたが、なかなかやる気が湧いてこずに手をつけられなかったこと」となる。すなわち、「内発的動機づけ」がなかなか働かなかった事である。

例の一つ目は「英語力を磨く」という事である。もっと具体的に言えば「英語の読み書きのスキルアップ」である。

私は帰国子女であり、英語はアメリカンスクールを卒業できる程度のレベルであった。しかしながら、母国語は日本語であり、英語も高校3年間で習得した程度のものだったので、社会人として通用する英語ではなかった。なので、英語を武器にして仕事をするとなると、私自身「読み書き」のスキルアップをする必要を常に感じていた。

そしてとうとうこの課題に向き合おうと決めたとき、私が選んだ職業が「英語講師」であった。そしてこの職業選択の裏側にあった私の動機は「外発的動機付け」を強烈に働かせるという事であった。すなわち、私の英語は「そこそこ使える」状態であったため、さらなるスキルアップは日常的に必要と感じるものでは無かった。なので自分の英語力にさらに磨きをかける為には「外発的動機付け」を利用せざるを得なかったのである。

なので、生徒を持つことで「英語力のスキルアップ」に取り組む「義務」を自分で作り出したのである。

結論から言えばこの「外発的動機付け」は強烈に私に働くこととなり、私の英語力は短期間でスキルアップを成し遂げることとなり、目標にしていた英語の「読み書き」は自分の会社で採用する英語講師を指導できるまでのレベルになっている。

次の例は「食生活の改善」である。

コロナ禍になり、私は体重が増えた。体を動かしてはいたものの、なかなか体重は落ちず、自分でも食生活の改善が必要な事を理解していた。

しかし私にとって「食べることはストレス発散」でもあり、食生活の改善に「内発的動機づけ」が働くことはなく、体を動かしてはいるものの体重は徐々に増えていった。

しかし、2021年の健康診断の際に「血糖値がやや高い」と診断されたのである。

今まで自分は「健康体」だと思っていたが、その誤った認識が間違いだと気づかされることとなった。

そしてこの「健康診断結果」を私は意図的に「外発的動機付け」として強く働かせ、食生活の改善にとりくむことにした。さらには区からの栄養管理士のサポートも積極的に利用し、通常3カ月が一般的なところ、私は半年のサポートをお願いし、それも「外発的動機付け」として働かせた。

なかなか食生活を改善することは難しかったが、食生活の改善に取り組み始めてから8カ月が経とうとしている中、私自身は当時から10キロ以上体重を落とし、ウェストも栄養管理士と設定した数値を2センチ以上下回るほど絞ることに成功した。

この区からのサポートは毎月電話で連絡をしてくれるわけだが、この時に体重を1キロ、そしてウェストを1センチしっかり落としておくという「外発的動機付け」を得られたことは食生活の改善の成功を大きく左右したものだと感じている。

【外発的動機付けをうまく利用すればやる気を増やす事が出来る】

私の例を取ると、「外発的動機付け」をうまく利用することで、英語力をあげること、そして食生活の改善に対するやる気を手に入れることが出来た。

この二つに関しては「内発的動機づけ」はなかなか働かず、「取り組む必要があることは分かっているが、、、」という状態が長く続いていた。

しかしやる気のからくりを上手に使い「外発的動機付け」によるやる気を手に入れることで、二つとも成功を手に入れることが出来たのである。

今取り組むべきことがあるにも関わらずなかなか重い腰が上がらないことがある場合、「外発的動機付け」を働かせる事でやる気を増やすことが出来るかもしれない。

やる気は外からの力を上手に利用することで増やせるのであれば、それを利用しない手はないと考えるのである。


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