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猫達 そしてアラムは
春の爽やかな日差しを受け
アラムは、身支度をしている。
最近、会社には出社せず直接打合せの
場所に向かう毎日。
ヤンホンと会う毎日が続いていた。
ヤンホンに頼んで先方の購買責任者に
Contactする段取りをしていた。
しかし、段取りが進んでいると思っていたのは
アラムだけだった。
ヤンホンは、詳細に渡り新製品情報を
アラムからとった。
そしてすべての製品仕様の詳細はヤンホンの
手に渡った。
猫達 ミケちゃんと遠出
昨日の夕方にミケちゃんに会った。
いろんな話をした。
もうご飯の時間だなと薄暗くなった空を見上げると
ミケちゃんはうっすらと笑みをうかべ
明日は、遠出するから早起きしてね。
じゃ明日ねと神社に帰っていった。
遠出ってどこに行くんだろう?
なんなんだろうあの笑みは?
と奥さんが待つ自宅に帰った。
明日は、早朝に待ち合わせだ。
そう思い早めに眠りについた。
翌朝、ミケちゃんがニコニコして
迎え
猫達 僕は猫になってる
歩く歩く。
車に敷かれそうになるので
国道の端を歩くのはやめて、
住宅街や田んぼのあぜ道を歩いた。
目線が低くて草木が邪魔になる。
途中の溝は助走をつけて飛んでみた。
楽々跳べた。
高い塀にも上がってみた。
高所恐怖症の僕が高いところが
へっちゃらになった。
他所の家のベランダもぴょんぴょん跳べる。
身体が痒くなって後ろ足で耳のところを掻いた。
ずいぶん身体が柔らかくなったものだ。
その時、自分は
猫達 猫になってるじゃないか
全身けむくじゃら。
長い尻尾がついている。
尻尾に力を入れると尻尾が動く!
自動ドアのガラスに写ったのは
大きな茶トラ猫だった。
そうこれが僕の姿だった。
史上最速であけた梅雨、カンカン照りで
熱くなったアスファルトが肉球を焼いた。
僕は猫になったんだ‼️
駐車場に入ってきた軽自動車にクラクションを
鳴らされ慌てて飛びのいた。
この身のこなしなんか慣れてる。
懐かしい感じがする。
大きな声で参った