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アラムの幼少期

アラムの幼少期というと
彼の父親もアラムと同じ商社マン、
母親も当時同じ職場で
働いていたアシスタントの女性であり社内で
恋に落ち結婚し、そして、アラムが誕生した。彼は一人っ子である。
生まれは兵庫県だが父親の転勤が多く中学生になるまでは世界各国に移り住んだようだ。

ニューヨーク暮らしが一番長くネイティブの英語環境にどっぷりつかり家庭でも両親が日本語を使う事を意識してなかったため、
小学校高学年くらいになると自分の息子が何を話しているかも理解できないくらいネイティブになってしまう。帰国後の中学校への進学は日本語でのコミュニケーションが難しいため、普通の国公立や私立の中学校には入れず
アメリカンスクールで学ぶという状況がつづき
日本になじむには時間がかかった。

経済的には全く問題ないが、周りとなじめず孤独な幼少期でありいつも、野良猫と仲良く遊んでいたようだ。

大学を卒業し就職してからもともとの地頭の良さを発揮し続ける事で成長し自信もつき、物怖じせずに何事にも挑戦するようになった。
運もよく周りからもある程度、ビジネスマンとしての能力が認められた。

順調な人生が続いており修羅場の経験もなく謂わゆる坊ちゃんTYPEでお調子者なところがあり、周りに踊らされる事も多く、何事にも動じない強靭なレジリエンスまでは、持ち合わせてなかった。

失敗の経験がなかったからだ。

苦労知らずのまま中堅クラスまで登りつめ、自分の実力と周りの評価のGAPを
感じ始め、少々焦っている30代半ばだった。

それが後々の出来事につながっていく。
最近ずっと行動を観察されていたことも全然気付いていなかった。

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